劇場公開日 2000年6月24日

「【”自由を求める心は不滅。”今作は実際に起きた60年代の黒人差別を象徴する『ルービン・カーター事件』の実写化であり、彼の苦闘の30年をデンゼル・ワシントンが見事に演じた作品でもある。】」ザ・ハリケーン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 【”自由を求める心は不滅。”今作は実際に起きた60年代の黒人差別を象徴する『ルービン・カーター事件』の実写化であり、彼の苦闘の30年をデンゼル・ワシントンが見事に演じた作品でもある。】

2026年1月30日
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■1963年。殺人罪に問われた黒人チャンピオンボクサー、ルービン・ハリケーン・カーター(デンゼル・ワシントン)は、人種偏見に満ちた裁判で終身刑を宣告される。屈せずに無罪を主張する彼は獄中で自伝を執筆する。その自伝に感銘を受けた少年レズラとの出会いを機に、カーターは連邦裁判所で最後の戦いに挑む決意をする。

◆感想

・序盤のボクシングシーンでの、デンゼル・ワシントンの鍛え抜かれた身体と、ボクシングシーンは、まずは見所の一つである。
 彼の名優は、バスケットの腕前はセミプロ並みだそうであるが、ボクシングシーンで、チャンピオンを猛ラッシュで1ラウンドで倒す姿が凄いのである。
 私は、事情があり(刑を犯した訳ではない。)一時期、ボクシングジムに通った事があるが故に、こんなキツイスポーツはないと思っているので、ボクサーを演じる俳優を尊崇の念で観てしまう癖があるのである。

・そこから、一転して、刑務所内のシーンに映ると、一気に”静”になるのだが、ハリケーンが孤独の中、幻聴を聞くシーンなども印象的である。
 看守の白人、ウィリアムスだけが彼を人間として扱う演出も良いのである。

・ハリケーンを陥れたレイシスト刑事”デラ・ベスカ”。架空の人物だそうであるが、1960年代の警察の象徴として描かれたのであろう。
 それに抗議する、ボブ・ディランの実際の演奏シーンも挟まれる。

・その後、少年レズラとの手紙の遣り取りと、彼を不遇から救い出したカナダのサム、テリー、リサが、同じくハリケーンの無実を信じ、独自捜査するシーンも良い。そして、えん罪の証拠を固めていくのである。
 コレマタ、実話という事に驚くとともに感動する。彼らは、わざわざカナダからアメリカに移住するのである。

■運命の連邦裁判所での裁判シーンで、裁判長にハリケーンが言った言葉も重いのである。そして、裁判長の無罪判決を満足そうに聞き立ち去るウィリアムスの姿を映す演出も良いのである。

<今作は実際に起きた60年代の黒人差別を象徴する『ルービン・カーター事件』の実写化であり、彼の苦闘の30年をデンゼル・ワシントンが見事に演じた作品でもある。>

NOBU