少女ムシェット

劇場公開日:2026年4月18日

解説・あらすじ

名匠ロベール・ブレッソンが傑作「バルタザールどこへ行く」の直後に手がけた長編8作目。フランスの作家ジョルジュ・ベルナノスの小説を原作に、ひとりの少女のたどる悲しい運命を、厳格なフレーミングと俳優たちの最小限に抑制された演技により、ストイックかつリアルに、まざまざと描いた。

フランスの片田舎に暮らす14歳のムシェットは、アルコール中毒の父親と病気の母親に代わって家を切り盛りさせられている上に、学校では同級生や教師から酷い扱いを受けていた。そんな薄幸の少女の運命は、ある雨の夜、森の中で密猟者と出会ったことをきっかけに、さらなる悲惨な破滅へと向かって転がり落ちていく。

絶望の淵に立たされながらも反抗心を秘めた主人公ムシェットを、本作のために抜てきされたナディーヌ・ノルティエが演じた。1967年製作で、日本では1974年にエキプ・ド・シネマ配給で初公開。1995年にはフランス映画社配給で公開。2020年10月には、4Kリストア・デジタルリマスター版でリバイバル公開。2026年にも、「ロベール・ブレッソン傑作選」にてリバイバル公開。

1967年製作/82分/PG12/フランス
原題または英題:Mouchette
配給:エタンチェ、ユーロスペース
劇場公開日:2026年4月18日

その他の公開日:1974年9月(日本初公開)、1995年6月、2020年10月30日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1967 Argos Films – Parc Film

映画レビュー

3.5 無垢ではない一人の少女を追う

2026年7月28日
PCから投稿

世界は常に絡み合い、
少女に何かが起きるのはただの偶然ではない

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JYARI

4.0 憐れみはあとに

2026年7月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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梨剥く侍

5.0 完璧な映画があるとすれば、この映画はそのひとつ

2026年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

知的

極貧、いじめ、DV、ヤングケアラー、レイプ、唯一愛してくれる母の死。絶え間ない疎外と暴力の中にありながらも、反抗的でかつ優しく快活なムシェット。14才の彼女が、自分でこの世から消え去るまでを冷徹に描いた映画。

ムシェットの動作が反復されるショットがまず印象に残る。クラスメイトに泥を投げつける、バンバーカーのぶつけ合い、コロンブスの歌、そして最後に3度繰り返される落下。自分の存在を訴え、唯一の無邪気な笑顔ではしゃぎ、救済を与え、そして新天地へ旅立つ。

この映画が悲惨な境遇の少女が自死に至るまでを冷徹に描きながらも、陰惨さより救済が際立つのはこのような繰り返しのショットがあるからだろう。

特にバンパーカーのショットは永遠に続くかと思われるほど、何度も何度も繰り返される。ムシェットも車をぶつけられながら何度も何度も繰り返し笑う。最後の落下は繰り返される度段々と勢いがつき、あの『テルマ&ルイーズ』のラストにも似た爽快感のようなものもある。

いずれにせよ、これも劇場で観るチャンスがあるなら逃すべきではない名画。

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エリセ

5.0 鐘の音が無慈悲だった

2026年4月30日
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鑑賞方法:映画館
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manabu