バックルームズ

劇場公開日:2026年9月4日

解説・あらすじ

インターネット発の都市伝説「バックルームズ」をモチーフに、ある日突然“現実世界の裏側”へ迷い込んでしまった男の恐怖を描き、世界各地で社会現象を巻き起こした不条理スリラー。16歳の時に発表したYouTube短編動画「The Backrooms (Found Footage)」で注目を集めた映像クリエイターのケイン・パーソンズが、同短編をもとに映画化を企画、19歳で撮影を行い、全米・世界興収ランキングでそれぞれ公開初週1位の映画を生んだ史上最年少の監督となった。

家具店の店主クラークは、店内に“あるはずのない隙間”を発見する。その先には壁の裏側へと抜け落ちるように続く、全面が黄色い壁紙の異様な空間が広がっていた。奇妙なバランスで積み上げられた無数の家具に、果てしなく続く迷路のような黄色い部屋。どこからともなく断片的なアナウンスが聞こえてくるが、呼びかけても応答はない。クラークはセラピストのメアリーにこの異様な空間について説明したものの信じてもらえず、その存在を証明するべく、記録用のビデオカメラを手に再び足を踏み入れるが……。

「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォーが主演を務め、「センチメンタル・バリュー」のレナーテ・レインスベ、「スキャンダル」のマーク・デュプラス、ドラマ「ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ」のフィン・ベネットが共演。110分の本編終了後に16分のスペシャル映像を追加した「Everything Must Go Edition」も制作され、日本では同バージョンにて劇場公開。

2026年製作/126分/G/アメリカ
原題または英題:Backrooms
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2026年9月4日

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映画レビュー

5.0 その手のゲーム好き限定かもしれませんが。

2026年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 5件)
猿田猿太郎

3.0 シュールでアートなネットミームネタ映画

2026年9月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 28件)
ニコ

4.0 壁ての向こうに広がる空間。それはいったい?

2026年9月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

YouTubeで注目を集めた映像クリエーターが19歳の時に発表した劇場映画デビュー作。同じプロセスを辿った『オブセッション 災愛』と本作が相次いで2026年のハリウッド映画に新風を巻き起こしたことは偶然ではないだろう。時代は急激に変化しているのだ。

『オブセッション~』が誰しも経験済みの"恋愛あるある"を逆方向に振り切って日常的な恐怖に繋げているのに対して、こっちは現実にはあり得ない空間に迷い込んだ時の閉塞感を描いて、全く新しい世界へと観客を導く。新しい世界。それをネタバレに注意しつつ表現すると、壁の裏側に果てしなく広がる空間と言うより、迷路と言うより、むしろ⭕️内。そこが怖い。ところどころに病院で精密検査を受けたことがある人なら分かる⭕️⭕️⭕️検査みたいな空洞が用意されている。どうみてもヤバいのに、人間にはそれでも行ってしまう性質があるようだ。でないと、映画にはならないわけで。進んでも進んでも解放されないストレスが話の進行に比例して観客のメンタルを蝕む演出は、過去の同ジャンル作品と似ているようで似ていない。凄い才能が現れたものだ。

ホラー映画にはまだまだ掘り起こす鉱脈が眠っていることを証明した『オブセッション~』と『バックルームズ』。映画を観る楽しみが増えて少し心がウキウキしている。

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共感した! 23件)
清藤秀人

4.0 境界空間を主題化した画期的ホラー

2026年9月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

知的

ユニークなセンスを感じさせる画期的なホラーだ。スピルバーグやノーランが高評価したのもわかる気がする。ネット発の都市伝説という広く共有された元ネタがあったとはいえ、16歳のケイン・パーソンズが制作したYouTube動画に注目したA24が映画化権を獲得し、19歳で監督デビューしたパーソンズは米国と世界の興収ランキング1位を獲得した最年少監督になるという、Z世代ならではのサクセスストーリーも話題性十分だ。

事前情報なしでも新感覚のホラーとして大いに楽しめるはず。それでももし元ネタを多少なりとも知っておきたいなら、Wikipediaなどで「The Backrooms(都市伝説のほう)」や「リミナルスペース」について読んでおくと、本作の舞台となる空間により興味がわくのではなかろうか。

リミナルスペースに定訳はないものの、直訳では「境界空間」が妥当だろう。この映画に寄せて簡単に補足するなら、現実空間のすぐそばにある、無人の広大な建物内部などのさびしげで不気味な空間のこと。Wikiの「リミナルスペース」の項でキューブリックの「シャイニング」やデヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」が挙げられているように、これまでのメジャーなホラー作品の舞台にリミナルスペースは時折登場してきたが、この空間そのものを主題にした点も斬新だ。

「Noclipモード」など、ゲームカルチャーの要素を取り入れたのも、若い監督のセンスだろう(この用語の意味を調べるなら、本作鑑賞後のほうがいいかも)。ゲームつながりでは「8番出口」と舞台設定に似た部分があるし、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「キャビン」に近い要素も認められる。

続編の可能性も報じられているが、パーソンズ監督がSFやサスペンスなど別ジャンルに挑戦する作品もいつか観てみたい。

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高森郁哉