叛逆のサウンドトラック

劇場公開日:2026年8月7日

解説・あらすじ

1960年代のコンゴ動乱を題材に、音楽と政治が共鳴した「もうひとつの冷戦史」を描いたドキュメンタリー。第97回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。

1961年2月のある朝、歌手のアビー・リンカーンとドラマーのマックス・ローチは、独立したばかりのコンゴの首相パトリス・ルムンバが殺害されたことに抗議するため、国連安全保障理事会に突入した。約60人の抗議者たちが、不意をつかれた警備員たちにパンチを浴びせ、ピンヒールを叩きつけ、騒然とする会場を、ショックを受けた外交官たちは見守るだけだった。その瞬間、世界は「脱植民地化」という名の地殻変動に飲み込まれていく。尊厳、主権、自由を取り戻そうとする闘いは、大きなうねりとなって現在に至るまで続いている。

本作では、女性解放運動の先駆者で政治家のアンドレ・ブルアン、国連平和維持活動を率いたアイルランドの外交官コナー・クルーズ・オブライエン、ベルギー=コンゴ出身の作家イン・コリ・ジャン・ボファン、ソ連の指導者ニキータ・フルシチョフの4人を中心に、ルイ・アームストロング、マルコムX、ディジー・ガレスピー、ジョン・コルトレーン、ダグ・ハマーショルド、フィデル・カストロら、音楽家・思想家・政治家・軍人・スパイたちが入り乱れる歴史の闇を、ダイナミックな編集とリズム感で描き出す。監督は「シャドー・ディール 武器ビジネスの闇」などで知られるベルギー出身のヨハン・グリモンプレ。

2024年製作/156分/ベルギー・フランス・オランダ合作
原題または英題:Soundtrack to a Coup d'Etat
配給:オンリー・ハーツ
劇場公開日:2026年8月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第97回 アカデミー賞(2025年)

ノミネート

長編ドキュメンタリー賞  
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(C)2024 ONOMATOPEE FILMS BV, WARBOYS FILMS S.A.S., ZAP-O-MATIK, BALDR FILM,RTBF, VRT, JOHAN GRIMONPREZ

映画レビュー

3.5 かなり斬新ではあったけれど⋯

2026年8月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

斬新

ザイールと呼ばれていたコンゴ民主共和国をめぐる歴史音楽ドキュメンタリー。
内容がかなりミステリアスでジャズを中心とした音楽を基調にテキストともに大胆に構成され、斬新かつカッコよさも感じましたが、それ故の難解さもあり、気を抜くと意識が飛ぶような気もしたので、良し悪しは表裏一体のような作品だなーといったところ。
英語のテキストが予想外に画面を占めます。それらは決して邪魔とかではなくて、むしろ効果的にセンスよく作品を彩っていた印象。なので、英語が堪能であるのであればより楽しめるのかもしれません。
アフリカの一国が独立する過程とその闇を暴くような社会的な側面を持ちつつも、音や演出に至るまであらゆる遊びがあって面白かったし、映像もかなり深掘りしたようなものばかりで見入りました。もちろん聴き慣れた音楽群は最高だったし、ただ鳴っているようで実は巧妙に内容と絡み合ったりしていて、感覚的に観賞つつも、濃厚な表現に色んな意味でうならされました。
斬新で制作的な質の高さも感じた作品でしたが、長いのと比較的抑揚がない印象だったので、それなりの苦痛も感じてしまいました。そして、テスラ?アップル?といった明らかにコマーシャルだろうという箇所もあって、米国を叩きつつこのCM挿入は⋯皮肉なのか資金繰りなのかよく分かりませんが、決して効果的であるとは思えなくて、それだけでも作品への印象がよろしくない⋯といったところです。

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SH