ユースフル・ゴースト

劇場公開日:2026年7月10日

解説・あらすじ

愛する妻を亡くした男性と、掃除機に宿って彼のもとへ戻った妻が繰り広げる壮大な愛と抵抗の物語を描いた、タイ発の奇想天外なホラー映画。死後も現世にとどまり夫との愛を深めた女性メー・ナークにまつわるタイの怪談「メー・ナーク・プラカノーン」に着想を得て、記憶と忘却、個人と社会、愛と有用性といったテーマを盛り込みつつ、コメディ、ロマンス、ホラー、SFなどさまざまなジャンルを横断して描く。

粉じん公害が深刻化するバンコク。最愛の妻ナットを呼吸器疾患で亡くしたマーチは、悲嘆に暮れる日々を過ごしていた。そんな彼のもとにナットの魂が掃除機の姿を借りて舞い戻り、ふたりは再び愛を確かめ合う。その頃、マーチの家族が経営する工場では、死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停止を余儀なくされていた。霊に悩まされる家族や社会から拒絶されたナットは、工場の除霊に協力することで、自分が“役に立つ幽霊”であることを証明しようとする。

同じくメー・ナークの怪談を描いた「愛しのゴースト」でメー・ナーク役を務めたダビカ・ホーンが主演を務め、掃除機に宿る幽霊という難役を演じた。監督・脚本は、本作が長編デビューとなるタイの新鋭ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク。2025年・第78回カンヌ国際映画祭の批評家週間にてグランプリを受賞。

2025年製作/130分/R15+/タイ・フランス・シンガポール・ドイツ合作
原題または英題:A Useful Ghost
配給:SUNDAE
劇場公開日:2026年7月10日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17

© 2025 185 FILMS, HAUT LES MAINS, MOMO FILM CO.

映画レビュー

3.5 感情の迷子になる130分!あらゆるジャンルを過剰にブレンドした、挑戦的すぎるタイ映画の怪作

2026年7月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

粉じん公害が深刻化するバンコクを舞台に、亡き妻の魂が掃除機に宿るという奇想天外な設定から始まる本作。一見するとシュールなラブコメディのようですが、その実態はホラー、SF、政治的抑圧、クィアカルチャー、そして労働問題までをも強引に飲み込んだ、極めて実験的な“ごった煮”映画です。

人間と家電が並ぶシュールな絵面に対して、カメラワークや引きの構文はどこまでも淡々としており、その温度差が独特の不気味さとユーモアを醸し出しています。しかし、あまりにも多くのテーマを急展開で詰め込みすぎているため、観客は常に振り落とされそうな感覚に陥るでしょう。エンディングで流れる延々としたノイズ演出も含め、親切なナビゲートはいっさいありません。

万人に薦められる作品ではありませんが、映画というメディアを使ってどこまでタブーやジャンルを破壊できるかに挑んだ、作り手の狂気的なエネルギーだけは本物です。映画に「綺麗にまとまった整合性」ではなく、「誰も見たことのない未知の混沌」を求める映画ファンにこそ、一度体感してほしい挑戦作です。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
けっち

3.5 【”死んだ妻が掃除機になって戻って来た!”今作は、ドキドキエキゾチック美人が幽霊だったり、ホモセックスシーンなど、オカシナシーンテンコ盛りの将来カルト映画になる可能性大のタイ映画である。】

2026年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ー タイ映画は年に一本は観る。ホラー映画と言えば、2022年の無茶苦茶怖かった「女神の継承」以来であるが、今作のトーンは何処か優しいのである。風合から言えば2014年の「愛しのゴースト」に近いかもしれない。

  だが、今作の設定はフライヤーにあるように奇想天外である。何しろ夫マーチ(ウィットサルート・ヒンマラート:タイの人の名前は長いなあ。)の妻、ナット(ダビカ・ホーン:映画デビュー当時の、都会ではその美しい横顔のポスターがあっと言う間に無くなったという早見あかりさん、ソックリである。尚、個人的意見である。)が亡くなった後に掃除機の形で帰って来るのである。
  ナットが義理の母や親族から仲を裂かれようとするが、【役に立つ】事を証明しようと、他人の夢に入り込み、迷惑をかけている幽霊を排除しようとするのである。その能力に気付いた愚かしき政治家が、自分達の政治に反抗的だった人々の霊を取り除こうとするのである。

  微笑みの国、タイではLGBTQの人に寛容で、町中には整形手術所がソコソコあるし、カップルもそこそこいるが、一方では役に立つなら許すという風潮もあるのも事実である。今作での重要なキーワードは【役に立つ】【役に立たない】なのである。

  又、近年、今作でも描かれている通り立憲革命で絶対王政を終わらせた人民党の建築物などが破壊されている。軍部がタイの実権を掌握してから随分経つが、今作ではそのような歴史の抹消を、役に立たなくなった掃除機や、社会の流れの中で幽霊になってしまった人たちの想いと被らせて描く事で、夫婦愛を忘れない大切さを描いているのである。ー

<今作は、映画デビュー当時の早見あかりさんそっくりのエキゾチック美人やホモセックスなど、オカシナシーンテンコ盛りの将来カルト映画になる可能性大のタイ映画である。>

■因みに今作は、カンヌ国際映画祭、批評家週間グランプリ受賞作である。何となく分かる気がするのは、私だけであろうか・・。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
NOBU

3.0 タイ発のポップなホラー。怖さはゼロ。物に取り憑く幽霊達。怨念もあり...

2026年7月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

タイ発のポップなホラー。怖さはゼロ。物に取り憑く幽霊達。怨念もありながらも明るく、1人で夜中でも観られます。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ショカタロウ

4.5 期待度○鑑賞後の満足度◎ これはこれは。やや冗長なのが難だがタイ発オフビートな驚くべき映画。底辺に霊さえも利用し自分に都合の悪い事は忘れようとする人間のエゴへの批判精神があって味わい深い。

2026年7月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

➀ポスターや(詳しく読むのを)はしょった紹介文から勝手にコメディと思っていたし、実際前半はオフビートなコメディだったのが(クライマックスまでユーモアは忘れていない)、後半はだんだんシリアスな展開になってくる(先の読めない展開ははじめからだけど)。

②幽霊が出ても、家電が勝手に動いても、あまり動じない世界観の設定が楽しい。

③肝心の話になると出てきて同じ方向を向来ながら手前勝手な意見や文句を垂れ流す、親戚のオジイ・オバアも面白い。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
モーさん