平行と垂直のレビュー・感想・評価
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兄妹の絆
兄に自閉症スペクトラムという障害があり、
常に気にかけないといけなかったり、
自分の時間を介助に振り向けないといけなかったり、
場合によっては自分の結婚や仕事の制約になるときもあったり、
ままならない状態に疲れと苛立ちを募らせていても、、、、
「おにもつ」ではない!
断じてない!
かけがえのない私の兄だ!
他人が何を言うか!
妹の心の底からの憤りが、スクリーンからあふれ出ていた。
妹の婚約者の両親が、兄を理解しようと真摯に体当たりで向き合っていたのも印象的だった。「親族になる」ということは口先ではなく、こういうことなのだ。この二人のような誠実な大人でありたい。
幼い兄妹がしょっぱい卵焼きを作るシーン、、、泣けた。。
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※家族のケアを日常的に担っている人たちに想いを馳せることができた映画だった。こういう機会でもなければ、その立場に立って考えることはなかった。
でも、、、誰かが言っていたが、いつ親が介護状態になったり認知症になったりもするかもしれない。実は誰にでも起こりえる身近なことなのだ。
※せめて、劇中に出てきた肉屋さんや八百屋さん、清掃会社の同僚、ホームの方たちのように、地域でフォローできればどんなに助かるだろう。自分も役不足ながらその一員に。
※「おにもつ」という言葉が口からでるような婚約者は、根本にそういう考えがあるということだから、いくら反省していてもダメだと思うけどなあ。。あの両親にこの息子??
※のんの演技が頭抜けている。素人っぽい演技の演者がやたら多かったというのもあるが。改めていい俳優。
※挙式のシーン。妹を新郎に引き継ぐとき、妹の頬にそっと手をやるーーーーというシーンが欲しかった!そうすれば号泣やで。惜しいっ!
同じASD当事者として共感
ASD当事者として、すごく共感できる内容になっていました。私も大貴と似たような特性を持っているので、以下のような行動が重なりました。
・自分のやり方や決まった習慣にこだわる。
・会話中も自分の世界に籠りがち。
ASD監修が参加していることもあり、細かい所までわかりやすく描写している点に感銘を受けました。
他にも、妹の希が大貴の世話や受け答えに苦戦する姿にも共感できました(余談ですが、関西弁を話すのんさんは新鮮でした)。希の結婚相手や職場の方など、ASDを持ってない人々が真剣に向き合っている様子も印象的でした。
私は過去に周囲から理解されず、世間一般の正解を求められて苦しんだ経験をしてきました。だからこそ、大貴が周囲の人から少しずつ理解されていく姿を見て、自身が生きやすくなる環境が必要だと実感しました。
それと最近の大ヒット作を見ていると、「ここで感動してください」といった感情を促すような演出が多すぎると感じることがあります。もちろんすべての作品ではありませんが、私はそういった演出や盛り上がりに疲れてきました。そのため、普通の枠から外れた人に焦点を当てることで、他作品にはない魅力で溢れていたのがよかったです。
発達障害を題材にした映画が少ない中、本作を制作してくれた人たちに深く感謝しています。同じASD当事者として、私自身の生き方や周りからの視点について改めて考えさせられました。
障害のある家族と暮らす、綺麗事だけではない、少し痛くて優しい日常。
主演の大貴役をSUPER EIGHTの安田くんが演じます。
ご本人がこの脚本を気に入り、企画から参加したという肝入り作品らしく、障害のある難しい役柄を丁寧に演じられていました。
また、妹役はのんちゃん。
久しぶりにスクリーンでのんちゃんを堪能し、大満足です。やっぱりこの女優さんの演技はとても好みです♡
自然で嘘のない演技に共感し、泣かされそうになる場面がたくさんありました。
そして、もう一人の主役⁈
主人公・大貴のお決まりのベンチでの昼休みに登場する、ちいさなお友だちの紗奈ちゃんが、この映画最大のお気に入りとなりました♡
あんな飯友🍙が私も欲しい。
そして隣でそっと叱って欲しい。
「あんた、ちゃんとしいな。」って🤫
今後の出演作品をもっともっと観てみたい!!そう感じさせる、大女優予備軍の予感がプンプンしましたよ。
時には目を伏せたくなるような痛い出来事もありつつ、さまざまな不自由を抱えた日常を、少しの毒と本音と関西弁で明るく乗り切ろうと奮闘する家族たちの姿が、心に迫ります。
あなた(障害のある人)も
わたし(それを見守る家族)も、
誰も悪くない。
ほんとに誰も悪くない。
そう思います。
劇中ちょくちょく、偏見に満ちた方々が登場しますが、自分がそのような場面に直面した時の反面教師として、しっかり胸に刻みたいと思いました。
大人になった紗奈ちゃんが、タイプである無口な男・大貴をお婿さんにした続編を密かに期待しております。
良きものを見極める目
自閉症である兄と妹、二人を取り巻く人びとの交流を描く。
別段、障害への理解を深める等、特定の見方を前面に出した作品だとは感じなかった。
むしろ、分かり合う術を持たずとも、良きものであるかどうかを見極める目さえあれば、すでに分かり合ったも同然なのだというメッセージを感じ取る。
逆に言えば、社会的にも身体的にもペナルティを負うものは全て悪であるとは言えない、だ。
ありきたりとはいえここまでストレートに、丁寧にフィルムへ焼き付けた作品も珍しい気がしている。
ゆえに兄は実に多くの人がかかわっている。もはや集まってくると言ってもいいほどに。
あのじゃりン子チエばりのしっかりし過ぎた女の子など、まさに見極め、だから慕ってくるのだとしか思えない。
並行と垂直はすなわち重なりがとても小さい、点でしかないことのたとえだろう。
それほどにも通じ合うべく共通点を持たなくとも、良きものであろうとすればそれだけで、私たちは素敵な模様を描ける。
最後の教会のシーンの顔ぶれがまさにその模様であり、
最後に目にした本編に励まされたし、勇気をもらえた気がした。
しょっぱなから企画が安田君だったということで、驚かされる。
一番のキモは彼氏の両親だなぁと思いながら見た。しかもどこかで見たような二人。声優さんかと思えど違った。
のみならず全体のキャスティングがわざとらしくなく身近に感じられ、ゆえに存在感伴う人選でとてもよかった。
安田君はまた次の映画を企画するのか。今回が良かっただけに、次も気になる。
人間に対するあたたかい眼差しが感じられる佳作。のんさんは、いい役者です
人に勧められて鑑賞しました。
つくり手の人間に対するあたたかい眼差しが感じられる良い作品でした。ちょっと泣いちゃった、かも。
寄り添ってあげたいという気持ちと、重荷に感じる気持ちのせめぎ合い、葛藤……。
障がいのある身内を持つ家族の心情がよく描かれていました。
大貴を、介護などお世話の必要な親や配偶者に置き換えて観ることもできるなと思いました。
映画なのだから、ストーリー展開にもっとはっちゃけたところがあってもよかったのでは——とも感じたけれど、やはりそこは真摯に慎重に扱うべき題材だから、無理のない範囲での表現になったのでしょう。
しかし、のんさんは、いい役者だなぁ(もちろん安田さんも良かった)。
あの、子役の女の子も絶妙な演技で笑わせてもらいました。
エンディングの曲もしみた。ええ歌やなぁ。
演技の枠に収まらない安田章大 氏の情熱
物語の目撃者の一人として考えさせられた。家族のあり方は現実の世界でも どれを取っても同じものは無いので正解を見つけるは難しい 能年玲奈さんが演じる希の兄に対する葛藤も当人なければ理解する事は出来ない 相手が理解している事を理解する これは永遠の課題でもありますが、、、。 食事会のsceneは映像と台詞が己の内面に入り込み強く内省を促した 文法上 正しいかどうか判らないが『魂の超克』 この作品から若しくは出演者から素直に感じた。 後日、映画鑑賞とは別の視点で『スクリーンの中の障害』を読んだ。研究者では無いので論評を控えますが心の片隅にでも留めて置かなければ、、、。 落ち着いたら ゆっくり考えてみたい
話そう
自閉症の兄と結婚間近の妹の日常、しかし他人から見るとかなり異質な行動の数々、それをどう描くかというところに注目してギリギリ滑り込みで鑑賞。
重いテーマだと思って構えずになんてことない日常として見るとかなり興味深く、それでいて大変な苦労をこれでもかってくらい喰らう強い作品でした。
仕事を丁寧にしすぎるあまりに時間がかかってしまう兄の大貴の行動はどうしても少しズレを感じてしまうところもありますが、それでも懸命に日々を過ごしている様子は良かったですし、料理上手なのは努力の証なので素直に凄いなと思いました。
その大貴の面倒も見つつな希もかなり大変な日々を過ごしているなと思いましたし、幼少期からずっとそう思っているとなるとその苦労は無限大だなと思いました。
公園で大貴のおにぎりを一つ貰っていくさなちゃんがめちゃくちゃ達観していて面白かったです。
喋りが達者ですし、立ち振る舞いがあまりにも役者すぎて好きでした。
さなちゃんにも待機児童という現代では切っても切り離せない問題があるにはあるんですが、それでも自分がしっかりしなきゃという自負で動いているのでカッコいいなと思いました。
居酒屋のシーンは悪意がなくてもかなり心に来るシーンでした。
飲み会の雰囲気もかなーり嫌ですし、事情を分かってますよ風で分かってないのも嫌いですが、心のどこかにそう思っている自分がいるのも確かなので悔しいとも思いました。
咄嗟の判断が空回って焦った行動をしてしまって警察沙汰になってしまうのも致し方なしの行動ではありますが、そこでの警察のセリフもかなり嫌でしたね。
寄り添うべきであろう人たちでもあんな事を言うのでそりゃ肩身狭いわなと(警察はあまり信用してないのもあってあのシーンはムカついちゃいました)。
2人の父親も相当…というか歴代でも屈指のクソ親なので許し難いですし、それで子供を引き取ってもまともに面倒は見ないわでマジのクソ野郎なのでもっと痛い目を見ても…というカウンターを期待してしまった自分がいたのは悪い癖でした。
雅也の家族と会うシーンは双方心の置き場が難しかったと思いますが、それでも緊張しながらも会ってくれたり、大貴の行動が裏目に出てしまったりと色々ありつつも、それでも距離感を詰めてくれたり、結婚への後押しとなってくれたりもするので、ほんと出会う人との縁次第で全てが変わっていくなと思いました。
結婚式のシーンをオチに持ってくるのもしっかりとした着地点で素敵だなと思いました。
東京に越してきてから赤いハートの札をつけてる人を多く見るようになり、その人たちも今を普通に生きているんだなと思いました。
滑り込みですが観れて良かったです。
鑑賞日 10/7
鑑賞時間 10:10〜12:20
泣きまくる
ぶっちゃけて言えば何の前情報もなく、のんが出演しているというだけで何やら評価が高い映画だから観に行っただけ。それもシネスイッチ銀座がもうすぐ閉館だと知って焦っていたのもある。同時期に上映していたヒンド・ラジャブの声は既に観ていたことも重なった。
しかししかし、後半兄大貴の理解者であるはずの希が実は最も重荷に思っていたことに自ら気付き、二人でグリコをする、マッテイーニの歌を歌うやり取りのシーンには、気付かず涙してしまう。やるせない、でも兄妹二人はそうやって乗り越えてきた経験というか、乗り越えざるを得なかった思いがもう圧倒的に出ていて、言葉がない。良く作り込まれている映画。監督、脚本には脱帽です。肉親の物語にはどうしても不純なところが残ってしまうものだが、この作品ではだらしない父親とお母さんが亡くなった時のおばあちゃんの彼への当たり方だけがチラッと見えただけで、本当にいい人に囲まれてよかったというところが少しずるいと思ったかな。
ずっと気になっていた映画を鑑賞してきました!
やさしいねぇ⋯
日本版「レインマン」‼️
これは日本版「レインマン」、それとも日本版「ファースト・ミッション」かな⁉️自閉症の兄と、その妹による兄妹愛を、フラッシュバックによる母との思い出、父との確執、兄が警察に連行されたり、妹の結婚問題も含めて、明るく爽やかに描いた秀作ですね‼️あくまで自閉症の兄を特別扱いせず、周囲の人と同等に扱う描写、発言が多く好感が持てる作品です‼️兄に扮する安田章大の自閉症ぶりは可もなく不可もなくと言ったところですが、妹に扮するのんちゃんの太陽のような存在感が素晴らしい‼️
お荷物、、であっても、
素晴らしい映画です。
ポリコレ的な全体像になってたらと心配でしたが、そんなことはありませんでした。
のんさんが、お荷物、という言葉に過剰反応することも、ラスト近く、主演お二人の素晴らしい川辺のシーンの伏線になっています。
一部、ポリコレ系の映画では、との誤解を生むレビューがあるように思い、書き込みしました。
泣いてしまった
のんさんの関西弁の演技うますぎます。
自閉症の人は周りにいないけど、精神疾患で引きこもりの姉がゴミ屋敷の実家にいます。
一人暮らしできちんと片付いた部屋、毎日の洗濯に自炊、きっちりこなす仕事…ほんまお兄ちゃんよくやっとる!!!
障害が身近にない人にとっては「生活すること」はできて当然、当たり前の景色に見えて、それがどんなにすごいことか気づかないかもしれないね。
彼氏実家からの帰り道での2人の休憩、全部わかってるような目で見んといてや…ほんとはお荷物だと思ってるって泣きながら本音を話す希の姿にもらい泣きしてしまいました。
大貴は自立できてるけど、やっぱりそれだけじゃうまくいかないこともあって、ほんとに大変な中、見捨てず投げ出さず、よく頑張ってるよ…大貴も希も立派だよ…
人を大切にする世界を見れて心が優しくなりました。
ただ、女の子と大貴の居酒屋トラブルの後、母親が大貴に誤解してました、すみませんって謝るのは理想像すぎて現実味がなかった。そういう理解があってほしいって願いが込められてるのかも。
良い話なんだけど。
深刻すぎない。いい映画、かな
発達障害。書籍(専門書ではない)を何冊も読みましたが、症状(?)や状態が多様すぎて、結局何だかわからなくなります
この映画の大貴も「自閉スペクトラム症」の数ある状態のひとつ、ということでしょう
「自閉症」ということなので、「あ、そういう人なんだな」と比較的見た目でわかりやすい感じではあると思いますが、色々、誤解されたり "生き辛さ" の多い人生
発達障害に関する、一般の認知レベルは絶望的なほど低い、と感じます
唯一の身内、といっていい妹の希を含めて、その "生き辛さ" に悩まされる人生を中心に描かれていますが、映画全体としては、清々しさが残る印象です
ハッピーエンド、だと思います
主演の安田さん、のんさんの演技をはじめとした、作り手の皆さんの力によるところが大きいと思います
色々、考えさせられる事柄も多いですが、最終的に "幸せ" な感じになりました。その辺がこの映画の好きなところです
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