ラプソディ・ラプソディのレビュー・感想・評価
全127件中、1~20件目を表示
ジャンルの隙間から痛切な人間ドラマがダダ漏れする。
スラップスティック・コメディを現在の横浜に適合させるという試みについては、あまり買えないというか、気のいいマジカルゲイなキャラクターの使い方など、いつの映画なのかと思ってしまった。そこで放り投げられるならラクなのだが、本作がスラップスティック・コメディの型を逸脱しはじめると、とたんに面白くなり、また底しれぬ奥行きが出てくる。いわばこの主人公2人は、誰かと本気で関わることを諦めた人たちで、それが正反対のベクトルに振り切れているからこそ、摩訶不思議な愛称の良さが生まれてしまうのが面白い。役者の演技も含めて切実すぎてとてもコメディとして受容できないのだけれど、荒ぶるヒューマンドラマとして魅入ってしまった。池脇千鶴もまた、腹の座った存在感で、類型的になりそうなキャラクターに血肉を与えていてとても良い。
横浜の名所がいっぱい
ほぼ前編横浜ロケで、それもあって観に行きました。
知っているところが多かったので、その場所が分かると一寸テンションが上がりましたから、ある意味ご当地映画なのかも。
内容は、私的にヒットで、面白かったです。
キャラクター作りと時々差し込まれる植物の映像が良かったかな。
人間関係に不器用な男女の物語で、一寸エキセントリックな場面もありましたが、それがこの映画の肝かもしれません。
人間の本質とか、生きてきた環境とか、心にひそんでいる何かとか、そんなものを笑いにかえているのでは、と感じましたかね~
生きづらい世の中で、どう生きるかなんてことも~
登場人物各人が皆、魅力的なキャラクターでした。
観られて良かったです。
横浜場舞台なので+0.5ポイント
池脇千鶴の変貌ぶりがイタイけど気持ちが乙女なんだよな
お互いを傷つけたくないからギクシャクした振る舞いがとてももどかしく、でも最後はハッピーエンドで良かったねと。
簡単に入籍できる制度、しかも本人の知らないところでって怖くないか?だからこそ物語が始まるわけなのだが、幹夫は自分が怒ったせいで母親が自殺してしまったと思い込み怒れなくなったのだが、繁子に追い詰められてキレる。普段怒らない人がキレると相当怖い。
繁子って名前がなあ、古臭いと思ったけど監督の狙いがあっての名前なんだろうな。触るものが何でも壊れるってホラーだな。
そんな自分でも結婚すればちゃんと頑張れると思ってレンタルビデオ屋で働いてる時の客だった幹夫に目をつけてこっそり入籍したが、だからって変われるはずもなく何をやっても上手くいかない。
結局は幹夫にそんな自分を認めるように諭されてあらためて幹夫がプロポーズし結婚するというオチ。
池脇千鶴、昔のビジュアルがとても可愛かった頃と比べると随分変わってしまったが、劇中で演じてる役柄が幹夫に一途でとても乙女で惚れてまうわー。結局は失恋してしまうのだが幹夫のこと応援してくれて健気だなあ。
私サザンが好きで関口さんが出るというのも鑑賞動機だったがワンシーンだけ。演技見てたらワンシーンが限界だった(体感で2~3分)。
平場の月も良かったけど久し振りにほっこりできた時間でした。
一生と千鶴が好き!!
可笑しなふたり
音楽に興奮
決して怒る事の無い穏やかな男の戸籍に見知らぬ女性が妻として突然入籍されていた。さあ、これは一体何なんだというお話です。この奇妙な設定に惹かれるラブコメ作品ですが、肝心の「突然入籍」というミステリーの謎解きが呆気なくて魅力がないのがちょっと残念でした。
それよりもです。本作の制作者・俳優さんには申し訳ないのですが、僕が一番興奮したのは、本作の音楽をジャズ・ピアニストの大西順子さんが担当されていた事にスタッフ・ロールで気づいた時でした。しかも、ゴリゴリのジャズ・プレーヤーである大西さんとは思えぬ、スイング調の穏やかなクラリネットやビブラフォンによる演奏です。当然なのでしょうが、どんな演奏でも出来るんだなぁ。鑑賞後に調べたところによると、大西さんの集めたプレーヤーにより、作品完成後に映像を見ながらの演奏で録音したのだそうです。うぉ~、まるで『死刑台のエレベーター』のマイルス・デイビスではないですか。カッコいいなぁ。
改めて音楽を聴く為だけにもう一度観ようかな。
いいですね
ウディアレン的な、あまりにもウディアレン的な
思ってたより人怖系だった
素敵な恋の物語
最近、婚姻届の保証人の欄に署名をしたことがある。娘が結婚入籍する際のことだ。本籍を正確に記入する必要があるが確かに今は印鑑も要らない。よく考えると第三者が勝手に婚姻届を出すことは簡単だな、。と思ってた。
高橋一生は「カルテット」に出演の頃から注目していた俳優であり、今や数多くの主演作をこなせるようになり頼もしい限りだ。今、放映されてる「リボーン〜最後のヒーロー〜」も楽しませてもらっている。この映画の幹夫役は利重剛監督のふとした閃きで、高橋一生なら「絶対に怒らない男」の人物像を自分なりに掴み演技してもらえると思いオファーしたとの事であるが完璧にハマったと言える。又ヒロイン役の呉城久美も「触れるものを全て壊してしまう女」を好演した。「結婚さえすれば頑張れる」と思っての違法な婚姻届の提出だが、彼に密かに恋をしていたことが後にわかった。高橋一生も怒らないだけでなく、何もかも受け入れ、優しさに溢れているが、特に怒らないを貫く理由は母を亡くした際のトラウマから来ていることも後に分かる。彼女の執拗な悪態から彼がとうとうぶちギレるシーンは長回しの撮影だったのことだが、高橋一生の最高で最大の演技に思えた、。
映画もテレビドラマも舞台になるのが神奈川県ばかりで横浜はしょっちゅう出てきて食傷気味だが、この映画は利重剛が横浜生まれ(母親の小山内美江子も横浜生まれ)でずーっと住んでることもあり、横浜の色んな場所がロケ地だが、映画の中に自然に溶け込んでいてとても心地良い、。
2人の出会いはかなり特殊だが、確実に愛情は育まれたようだ。観ている我々は素直に応援してる。ハートフルなこのような映画も良い。元気をもらいました、。
呉城久美さん、
猫みたいな彼女と、樹木のような彼。
勝手に結婚相手にされた幹夫がお花屋さんにやってきた時、繋子は(…見つかった!)とお店を飛び出す。そこからの逃亡劇は猫と飼い主の追いかけっこのようだった。
怒りという感情に正直な彼女と、昔のとある出来事がきっかけで怒らないように生きてきた彼。まるで正反対の二人。合わさって一人の人間になれたらちょうどいいのに。でも最後はそんなふうになれて、ハッピーエンド。感情をそのまま出せる相手と一緒になれて羨ましい、と素直に思う。人を信じられなくてシャーシャー牙を剥きまくっていた猫ちゃんが、ゴロゴロと喉を鳴らすかのような、とても可愛い彼女だった。
繋子の同居人のゲイチさん。まるでオカン。一人娘に手を焼いてる感じ。それがなんだかあったかい。ゲイチさんは懐に入るのが上手で、幹夫の叔父ともすぐ仲良くなった。幹夫が詐欺にかかったんじゃないかと、叔父とほぼ同じ言葉を掛けて心配してたのは笑った。
幹夫と繋子のお花屋さん。二人と同じ世界線で生きてたらオープンを心待ちにしたかった。お花は買えないから、代わりにオリジナルドリンクを飲んだ。(幹夫と繋子のサプライズマリッジティ)テアトル新宿は作品の世界観をドリンクで提供してくれる。味も良くて、つくづくセンスが良いので、楽しみの一つになっている。
高橋一生さんは独特の演技をされる方だなと思う。特に「間」の取り方と話し方にそれを感じる。“この人にしかできない芝居”というものを持っている。
「横浜思い出の街です」
じんわり
誰でもよかったのではなかったことに、じんわりと安心したし、感動した。
横浜、また行きたいなあと。
思いがけない重大なことが起こったとき、人はどう反応するのだろうか?
私はどう反応するのだろうか?
破壊しか生まないと思っていたのに、そうではないと知らされた時の安堵。
きっと彼女は、真っ直ぐすぎたんだろうな。
高橋一生のキレっぷりが清々しかった。
全く合わずでした
元々恋愛ファンタジー系の物語は好きではないのですが、「知らない間に婚姻届を出されていた」という設定が斬新に感じて観賞しました。
ところが終始共感出来ずで自分には全く合わずでした。
不満に感じた点は多々ありましたが、数々の不自然な行動の原因がそれぞれの「生い立ち」に影響を受けた性格故、と言いたげで、「そんなん言ったら何でもアリやんけ」となりました。
それと、男が「結婚相手」に付きまとうのもある意味ストーカーみたいで、自分が悪いとは言え、普通なら女性側は恐怖だろうなと思いました。
話は変わりますが、観賞中盤位で「池脇千鶴さんいつ出てくるんだろ?もう出てきてた?え?まさかだよな?」となり、その後ご本人のシーンを凝視したけど「やっぱ違うよな」となり、観賞後にスマホで調べて驚愕しました(笑)
特殊メイクなのか?あれが最近のビジュアルなのか?はわかりませんが。
3.8 人と向き合うことの難しさと優しさ
勝手に結婚した理由が『結婚したら頑張れる気がして…』
これはこれでわかる気がする。
でも婚姻という事実はそれ以上でもそれ以下でもなく、
結局は好きな人と一緒に居られることが生きる意味を与えてくれたのかな。
私もあまり自分のことは好きではないが、
繁子の情緒不安定さには全く感情移入できなかった。
不快にも感じたが、それは俳優さんの演技力か。
怒れない幹夫を思った行動だとしても、実際自分がされたら嫌いになりそう。
あそこまでお互いに曝け出してもなお愛し合える関係は奇跡だと思う。
みきおも繁子も、やはり心から幸せな笑顔が何よりも素敵だなと思った。
人はみな何かしらトラウマや過去を抱えている中で、
その人のことをもっと知りたいと思えるか。
負の部分も含めて好きになれるか?
いや、好きにならないと知りたいとも思わないだろうな。
もっとたくさん上映されるべきいい作品です!
予告で見た内容がなんとなく面白そう、高橋一生だし「さよなら、ほやマン」に出てた呉城久美さんも出てるし見てみようって感じで見たのですがこれがマジめちゃくちゃ良かった!数日前に見た「名無し」が今年No. 1作品だと書きましたがこれも同じく自分の中では今年のNo. 1の作品と言ってもいいくらい胸を打たれました。どこかで人とのつながりを求めていながらも不器用な生き方をしてしまっているそんな2人がとある結婚詐欺?的なものから知り合い、そこから本当の意味で結ばれるまでのお話。
それぞれの人物について勝手に掘り下げていきますがまず高橋一生演じる幹夫について。自分の知らない間に勝手に結婚したことになっていたわけですがそこで彼は一体どんな人が自分と結婚したのかを探し始めるわけでその中で繁子と出会い、彼はなぜかすんなりと繁子を受け入れていきます。ま、たぶんこうやって人と出会ってつながっていくことをずっとどこかで求めていたんだろうなーと思います。単純に繁子の顔がタイプだったってのもあるでしょうけども(笑)
しかしそんな彼も怒らなくなった理由の心の闇を抱えていて、その闇を閉じ込めていた箱を繁子が開けてしまう展開があり、ここでの高橋一生の演技はマジで見ものですね。できるだけこういう怖いシーンは見たくないけどもそれでもすごく何度も思い返してしまうくらいあそこのシーンの衝撃は大きいです。見事な芝居だったなと思います。
あのシーンは心に病を抱える方なんかは見るのに注意が必要かなと思うくらいにとんでもない衝撃です。
呉城さん演じる繁子も幹夫とは境遇は違うものの大事な人を失うことへの恐怖を抱えていて、この2人に共通するものとして見えたのが「大事な人に出会ってもいつか壊れたり失ったりするならば最初から触れなければ嫌な思いはしない」というものなのかなと思いました。
この感じ、私自身もそういうことを思いながら生きている部分があります。もちろん人とは繋がりたいし愛したいし愛されたいし、でもその分めんどくさいことや傷つくこともあるし、だったら人と深く関わらない方が楽に生きれるんじゃないかと思ったりすることがあります。みんながこういう思いを持っているかはわかりませんが私のようにこういう思いを持っている方はこの映画がとても深く刺さるのではないかと思います。
あまり私情を書くと映画レビューにならなくなってしまうので話を映画に戻しますが。
見終わってから利重剛という人が役者でも出てて監督脚本もやってるようだけど、どの人なんだろ?叔父さんかな?ゲイの人かな?と思ったら叔父さん役のよくドラマで見かける東京03に似てる人が利重剛さんなんですね、初めて知りました。
本作はこの利重さん演じる叔父さんがめちゃくちゃいい脇役としていてくれてそれが見ていてしんどい部分を和らげてくれたように思います。あとゲイの人もすごく良かったですね。
叔父さんが言っていたセリフも印象的でした。
「幹夫くんはこのまま誰の人生にも参加せず誰にも影響を与えずに生きようとしている、でもそんなことは不可能だ」みたいな感じだったかと思います。
誰もが誰かと繋がっていたいと思うものだと私は思います、でも生きていく中、生きてきた中で失ったり裏切られたり傷ついたりそういったことがある中でどんどん臆病になっていくことがあるのかなと。そんな中でもやはり誰とも繋がらずに生きることは私も不可能だと思います。
うまくまとめられませんがそういった人と人の繋がりについて思うこと考えることそういったことへのヒントをいただける素晴らしい作品となってます。
これは私の住む地域の劇場での話ですがまさかの昼の11時台にしか1日1回の上映で、何日かに1回だけ夜にも1回上映されてました。
こんなにもいい作品がなぜにこんなに上映回数が少ないのか残念です。
ま、いわゆるスポンサーがそれほどたくさんついてる作品ではないのでしょうね。
おそらくサブスクとかに出たらもっと爆発的にこの作品の良さが広まってくれるでしょう。そう願っています。
本当に素晴らしい作品を作ってくれた利重剛さんに感謝します!
全127件中、1~20件目を表示









