白鳥とコウモリのレビュー・感想・評価
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誰が被害者で、誰が加害者なのか
東野圭吾原作らしく、謎解きそのものよりも、その裏側にある人間ドラマが胸を打つミステリー映画だった。
「被害者の娘」と「加害者の息子」。
まったく正反対の立場にいるはずの二人が、それぞれの父親と事件の真相を追っていく中で、その境界線が少しずつ曖昧になっていく過程が面白い。
被害者家族も、加害者家族も、大切な日常を突然奪われるという意味では、どちらも苦しい状況に置かれる。
けれど、より容赦なく人権まで奪われていくのは、加害者の家族なのだと思う。
もちろん、被害者と加害者が明確に分かれる事件もある。
けれど、世の中で起きるすべての事件が、そんなに単純な構図で説明できるわけではない。
真実はもっと複雑で、簡単にはカテゴライズできないこともある。
それなのに「加害者の家族」というだけで、無関係な人間まで袋叩きにすることは、本当に許されるのだろうか。
誰かを一方的に断罪し、傷つけるその行為もまた、新たな「加害」なのではないだろうか。
そして真実が明らかになり、被害者と加害者の境界線がより曖昧になっていくのを見ながら、自分が普段ニュースで目にしている限られた情報だけで、誰かを「被害者」「加害者」と簡単にカテゴライズすることなんて、本当はできないのだろうなと思った。
ただ、作品そのものについて言えば、個人的には東野圭吾作品の実写化の中で(すべてを観ているわけではないが)、やはり『容疑者Xの献身』を超えるものではなかった。
あの作品を観終えたときのような、しばらく動けなくなるほどの余韻や、胸を震わせるような感覚までは残らなかった。
ラストの展開も賛否が分かれるところだと思うが、私は少し蛇足に感じてしまった。
ここまで積み上げてきた物語とは少し違う方向へ舵を切ったように感じ、美男美女の二人だからこそ成立する、やや力技のようにも見えてしまった。
とはいえ、劇中では二人の表情を捉えた印象的なアップが何度も登場する。
松村北斗さんと今田美桜さんのファンにとっては、その繊細な表情の変化まで存分に味わえる、たまらない作品なのではないかと思う。
白でも黒でもない、灰色の空を生きる
東野圭吾原作を映画化。
罪と罰をめぐる、重厚な物語。
言わずと知れたベストセラー作家・東野圭吾さん。
残念ながら、もう新作を読むことは叶わなくなってしまいました。
普段はあまりミステリーを好んで読んだり観たりしないけれど、東野圭吾さんだけは別格。数多くの作品が映像化され、2027年2月には『殺人の門』の公開も予定されています。
今作は、大好きな松村北斗さんや柄本佑さんも出演されていたので、迷わず鑑賞を決めました。
観終わった直後、まず感じたのは、2時間25分という長さを感じさせない圧倒的な没入感。
主演の松村北斗さんは、近年ますます注目を集める若手俳優さんです。
アイドルでありながら非常に器用に、どんな役もナチュラルに演じられ、どこか二宮和也さんを彷彿とさせる演技派に成長されています。今後の日本アカデミー賞でも、その名を刻んでいくのではないでしょうか。
また、風吹ジュンさんと井川遥さんの親子は、見ているだけでもうっとりするほど美しい。
そしてラスト近くでの井川遥さんの全力の涙に、思わずもらい泣きしてしまいました😭
そして、もう一人の涙の達人はW主演の今田美桜ちゃん🥹
その澄み切ったキッラキラ✨の瞳から、ぽとりと落ちる神聖な涙。
その涙の受け皿に、私もなりたい🫣
内容は、非常に重いテーマです。
三浦友和さん演じる倉木達郎のように、一見善人に見える人が陥ってしまう重大な罪について、深く考えさせられるものがありました。
黒ではなくグレー。
白でもなくグレー。
日常は、綺麗な空色でもなく、少し曇った灰色の空のよう。
誰もが迷いながら生きていて、時に白鳥にも、時にコウモリにもなりうるということ。
原作は未読ですが、上下巻にわたる大作を破綻なく一本の映画にまとめ、身近に東野圭吾さんの作品に触れる機会をくれたことに感謝したいです。
機会があれば、
原作も読んでみたいと思います。
動機が弱い気がしますが・・・
原作は4年前に読んだのに、まったく内容を覚えてなかったので、初見と同じ新鮮さで見れました。結構淡々と進んでいって、そこまでの盛り上がりは無いまま話が解決していったのですが、ラストは流石のどんでん返しの解決で、まさに東野圭吾作品っていう感じでした。
しかし、どうしても引っかかってしまうのは、倉木達郎が殺人の罪をかぶろうと思う動機です。いくら自分の命が短いとはいえ、冤罪の怖さを知っているなら、自分のしたこと(と言っても犯罪は犯していないのに)の罪滅ぼしという理由で、自分の息子を殺人犯の息子にはしないはずだと思いました。一番大切な一人息子を、地獄に叩き込むのと一緒ですからね。せめて逮捕前に戸籍を抜いて、親子の縁を切っていればまだ納得できたのですが・・・
久しぶりの東野圭吾作品(原作未読)
相変わらず、人物関係が入り組んでいて最初ちょっと混乱したが、見応えある作品になっていると思う。まず、殺人事件が過去(1984)と現在(2017)とある。で、冒頭、過去の事件の被疑者は嫌疑が固まる前に留置所で自殺してしまう。当然そこで、なぜ自殺したのか、その家族はどうなったのか、現在の事件に絡んで来るのか、とこちらは疑問を持つことになる。
話の本筋は、現在の事件で自供して逮捕された被疑者の息子と、殺された男の娘が、ともに被疑者の供述に疑問を呈するところから、独自に調査を進めていく、というもの。そして、徐々に過去の事件との繋がりが明らかになる。現実世界ではなかなかない状況設定だが、心情的には納得出来た。
息子も娘も、どちらも自分の父親の事を信じているからこそ、警察の判断に納得せず、真実を明らかにしようとする姿勢に熱いものを感じた。逆に警察の方は、やはり他人事だし、仕事として処理していくのは仕方ないのだろうが、1人、娘の話に耳を傾けた刑事がいたのは救いであり、彼が真実をつかむことに繋がるのは示唆的か。
殺人事件と言えども、殺してしまう動機には納得してしまう、と言うかやむを得ない状況があり、そこにとても切ない思いを抱かされるのは東野圭吾作品共通なのかもしれない。
話はちょっと逸れますが殺人事件での死刑判決/死刑制度に関心がある方は「ジャーニー・オブ・ホープ 被害者遺族と死刑囚家族の回復への旅 坂上香著」をお勧めします。小説ではなくアメリカでのインタビューが書かれていますが、とても衝撃的な、日本では考えられない内容になってます。
劇場版にするには…
事件の真相を追うストーリー以上に物語の深さを感じる
原作を未読で観たので事件の結末に驚きました。松村北斗さんと今田美桜...
原作を未読で観たので事件の結末に驚きました。松村北斗さんと今田美桜さんの表情や声のトーンで緊張感や切なさ、もどかしさを感じました。風景の美しさにも引けを取らない2人の美しさに見惚れてしまいました。
最後まで「CMのところここ?!」になって絶妙なCM構成にも驚きっぱなしでした。
灰色
すごくいい!ラストで涙があふれました!
普通なら出会うはずのない、被害者の娘と容疑者の息子が、事件の真相に疑問を持ち、真相を究明するために、協力し合う。それが、あの二人(偏見にとらわれず、正しいことを見極めようとできる性格)なら、あり得るように思ってしまいました!
松村北斗と今田美桜が、どちらもほんと魅力的で、目が離せませんでした!
容疑者役の三浦友和は素晴らしい役者ですね!
井川遥の涙にも泣かされました!
それと、柄本佑の刑事役がほんとハマってました!いい役者になりましたね。
原作を未読のため、最後どのような結末が訪れるのか、ハラハラドキドキでした!
ラスト、主役二人のシーン、涙が止まりませんでした。
とてもいい映画だったなあと、十分満足しました😊
出演者の演技が素晴らしい
映画じゃなくてもいいかな
被害者と加害者が共に真実を追って、立場が逆転していくストーリーはとても良かった。手を繋ぐシーンに犯罪者の子どもと言う怖さや不安が出ていて、とても切なくなった。
ただ、映画館で観なくていいかな。
罪とは、庇うとは、その家族とは
普通…
被害者家族と加害者家族の位置づけが入れ替わっていく構図、そしてその特殊な状況下で近づいていく2人の距離感。東野圭吾原作ならではの圧倒的なストーリーテリングと題材の面白さは、間違いなく本作の核となっている。
しかし、映画作品としての評価となると「普通」と言わざるを得ない。
特に前半の展開は説明的でテンポが重く、登場人物たちの内面描写が置き去りにされている印象を受けた。主人公たちが語る「父親像」が観客側に実感として伝わってこないため、彼らの主張や感情に寄り添いきれないもどかしさが残る。
演出面においても、主人公2人のアップを多用する手法が目立つが、それがかえって人物の「綺麗さ」だけを浮き彫りにし、生々しい人間味や葛藤を覆い隠してしまっていた。ラストに漂う恋愛要素も、ここまでの重厚なドラマに対して少々安易に映ってしまう。
三浦さんをはじめとする脇陣の説得力に満ちた演技が作品のクオリティを底上げしていただけに、全体的な構成と演出の浅さが際立ってしまったのが非常に悔やまれる。
東野圭吾作品
東野圭吾さんの訃報にショックを受け、そのあとに公開された映画だったので、追悼を込めて見た。
東野圭吾サスペンスで、ミステリードラマとしては見応えがあった。
それにしても
あすなろ一家が、悲劇の一家すぎるでしょ〜可哀想!!
復讐のためだけでなく、サイコパスの設定まであって、その子を生んだ母、祖母の気持ち、、
冤罪が晴れて感謝してたけど、余計なメールで今度は恨んじゃうよ…
ってか、
母は、倉木に電話で号泣してたけど、、
織恵の「いい人」って?!
深読みしすぎ??…原作には答えあるのかな?
松村北斗と今田美桜……お似合いだな、と思って多少の期待はしていたけど、映画を見てみて、このストーリーに必要だったかな??
わずかな希望が生まれた瞬間だったとしても、魅せ方どうなのかな?!
走って戻る?そんなことは分かった上で会いに行ったのに??
ハガキ持って会いに行って、弁護士事務所近くのラストの道でバッタリ遭遇でよくない?
あの路上の方が「また手を繋ぎたい」が映える気がする。
事務所で言ったときズコッてなったよ。。
弁護士先生の変な気の回し方とか
この映画にそぐわない…(-_-;)
きっと原作に忠実にしたからこそ端折る部分があったんだろうけど…大筋は原作に忠実に、でも映像としてはオリジナル演出があってこそ映画化なんだと思う。
結果、映画館で見なくてもいいかな。
尺が合わない。
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