劇場公開日 2026年6月19日

黒牢城のレビュー・感想・評価

全529件中、1~20件目を表示

3.5時代劇ミステリー、侮る勿れ。菅田将暉は正義、本木雅弘はやはり伊右衛門の人。

2026年6月23日
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鑑賞方法:映画館

黒沢清監督が初めて時代劇に挑み、米澤穂信の同名ミステリー小説を映画化した作品。

織田信長に反旗を翻し、有岡城に立てこもった荒木村重。城の外には織田軍、城の中には疑心暗鬼に陥る家臣たち。さらに密室と化した城内で殺人事件が起こり、村重は牢に囚われた黒田官兵衛の知恵を借りながら、事件の真相に迫っていく。

正直に言うと、私は時代劇があまり得意ではない。

まず、言葉に慣れるまで時間がかかる。
「それがし」は私。
登場人物も多く、役職や関係性を理解するまで、序盤はほとんどウォーミングアップのような時間だった。

洋画やインド映画を観る時にも、少し似た感覚がある。
その世界の言葉や空気に体がなじむまで、最初の30分ほど時間が必要になる。
場合によっては、軽い睡眠込みで😅

けれど本作は、そこを越えると少しずつ面白くなってくる。

城の外には敵、城の中には裏切り者がいるかもしれない。
戦国時代の物語でありながら、閉ざされた空間で人々の疑いと恐怖が広がっていく構造は、ミステリーとして見応えがあった。

本木雅弘演じる荒木村重は、城主としての重さと孤独を背負っていて、静かに存在感がある。
私の中ではどうしても「伊右衛門の人」なのだけれど、これが意外と作品の中でもしっくりきてしまった。

村重が家臣から重要な話を聞き出す場面で、お茶を丁寧に立て、相手に振る舞うシーンがいくつかある。
その所作がとてもきれいで、静かで、緊張した城内の空気の中に、ふっと違う時間が流れる。

ただ、こちらの脳内ではそのたびに伊右衛門の音楽が流れていた。
どうしても流れていた。
これはもう仕方がない。

そして極めつけはラストだった。
生き延びた荒木村重が、その後、茶人として生涯を送ったと知った瞬間、思わず「あーーー」と腑に落ちた。

なるほど。
だから本木雅弘さんなのか。
だから伊右衛門の人なのか。

もちろん勝手な解釈だけれど、私の中ではここでひとつ謎解きが完了した。

そして、黒田官兵衛役の菅田将暉。
牢に閉じ込められているにもかかわらず、場の中心にいる。
自由に動けない人物なのに、言葉と眼差しだけで物語を動かしていく感じがよかった。

菅田将暉が出ていなかったら、おそらく私はこの作品を観ていなかったと思う。
けれど、観終わってみれば、彼を入口にしてこの城の中まで入っていけた気がする。

序盤は少し苦戦した。
でも、人物の関係性が見え、城内の緊張感が高まってくるにつれて、物語に引き込まれていった。

時代劇が苦手な私でも、後半はちゃんと面白く観られた。
最初の30分を越えた先に、城の中の人間ドラマとミステリーの面白さが待っている作品だった。

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ななやお

4.5官兵衛が安楽椅子探偵に。時代劇×ミステリでジャンルを刷新する試み

2026年6月29日
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鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

2021年6月に刊行された米澤穂信による原作小説は、直木賞と山田風太郎賞に加え、国内の主要ミステリランキングすべてで第1位を獲得して9冠を達成。織田家臣の荒木村重が謀反を起こし籠城した「有岡城の戦い」を題材に、城内で続発する怪事件とその謎解きという創作エピソードを大胆に組み込んだ面白さが、書評家や読書家らからの圧倒的な支持につながった。

映画化のメガホンを託されたのは黒沢清監督。ホラーを中心にサスペンス、ヒューマンドラマと手がけるジャンルを広げてきた黒沢監督にとって、ミステリ要素で時代劇映画の刷新を試みるのはやりがいのある挑戦だっただろう。

村重に翻意を促すため入城した軍師・黒田官兵衛が幽閉されたのはよく知られた史実だが、本作の妙味は牢につながれた官兵衛が村重から伝えられた情報を手がかりに、怪事件の真相を次々に解き明かしていくこと。つまり、推理小説で定番のサブジャンルである安楽椅子探偵の形式を、有岡城に立てこもる城主・村重と人質の官兵衛の関係性に当てはめ、時代劇ならではの風格や重厚さに現代的な謎解きの娯楽性を組み合わせたハイブリッドな魅力がまず挙げられる。

ただし、単に謎解きの連続で映画が進むわけではない。籠城が長引き家臣の裏切りを懸念する村重(本木雅弘)と、幽閉され衰弱しながらも村重への説得を諦めない官兵衛(菅田将暉)が、事件をめぐる問答を通じて互いの生き方、考え方を知り、次第に敬意を抱いていく、その関係性の変化も的確に描かれる。そうした一連の出来事を経て村重が至った心の境地が、有岡城の戦いの終盤に村重が取った行動をもたらしたという、もちろんそこも創作ではあるが、この「黒牢城」なりの歴史解釈を観客に提示する。

最後に余談めくが、今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」では映画公開週末の6月21日の放送回「軍師官兵衛!」でまさにこの有岡城の戦いが描かれた。タイミングの良さを大勢が話題にしたことで、「黒牢城」の認知度向上に役立ったと思われる。偶然時期が合ったのかもしれないが、映画製作陣に大河の放送スケジュールまで把握してこの6月封切を決めた“軍師”がいたのかも、などと想像するのもちょっと楽しい。

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高森郁哉

2.5かなり薄い、絵的には魅せるが。

2026年7月12日
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斬新

役者はいい。本木の所作も素晴らしい。村重は後年茶人としてまた秀吉の御伽衆として生きたのをちゃんと表していた。ただし役者は吉高を除いてだが…(着付けも酷い。ワザとか?)。また、セットもいい。というかロケと映像が良い。しかしながらいかんせん中身が薄々で困った。それに無闇に長い。せめて2時間以内にするような中身ではないか?
原作を知らないので何とも言えないが、元の本が悪いのかまたは脚本が悪いのか?または、荒木村重の人物、心理造形が甘いので事件自体の迫り方も薄くなるということか。
史実の一部を切り取り、全くの創作で構成してゆく手法はドラマとして大いに賛成するし同じ手法も期待するが、、、これは頂けなかった。動機も薄いし犯行も薄い。入り込むことが難しいな、と思った。隣のオッチャンなんて1時間半で帰ってました。

基本的に余り悪くは書かないのだがもう少し期待してたので辛口になりました。つまらない!というのではないですけどね。

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MSUMO

3.5お茶出すとこが良かった

2026年7月12日
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SP_Hitoshi

2.5ミステリーの度合いがイマイチ

2026年7月12日
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知的

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HAL9900

3.0予備知識と古典用語による集中砲火

2026年7月12日
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知的

難しい

斬新

謎を解き明かそうと思ったら、自分の知識不足を解き明かされてしまった。それはさておき、春夏秋冬4つの区切りを省略せずにしっかり書き出したのはかなり良かった。しかし起きる事件が、例えるなら学校で筆箱を探すような平凡さ。それを4回もやられてしまうと流石に首が痛い。最初は織田軍に囲まれた中で謎解きが始まり生き残るために謎を解くのかと考えていた中で、謎を解かなくてもどうにかなりそうな展開だったことへのギャップや、人の死んだことへの反応が「あー死んだのね」とかなりあっさりしていたため、少し退屈さを感じてしまった。総括すると、映画としての完成度は完璧だが、ストーリーが堅実すぎて物足りなさが凄い映画だった。

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鬱田 地茅

2.0眠くなる

2026年7月12日
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淡々と物語りが進み、抑揚もあまりなく、推理もよく理解出来ず、眠くてたまらなかった。

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かっしー

2.5謎解き時代劇

2026年7月12日
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超豪華キャストも、この作品を存分に楽しめるほど、時代劇ファンではなかった

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nabesei

3.0錚々たるキャスト陣を裏切る凡作

2026年7月12日
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肩幅

4.0NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」視聴者は、倍楽しめます

2026年7月12日
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興奮

知的

斬新

スピンオフ的に楽しめます。
菅田将暉さんは、謎解きと相性いいですよね。
荒木村重が降伏しなかった謎のひとつの解釈ですが、説得力ありました。共感出来ました。

本木さんの荒木村重は、かっこよすぎですね。

歴史上の有名なイベントをミステリーにするなんて、
良いです。こう言う時代劇も増えて欲しい。

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kobo-ojisan

4.0よき時代劇だと思った

2026年7月11日
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わかりやすい刺激に慣れた人には面白くない作品なのかも?
歴史の知識がある方が楽しめるとおもいます。
2回目3回目と観ていくと初回とは違った発見や考察が出来てハマると思います。
蜘蛛の巣に絡め取られていく村重を楽しめました。
殿が自ら謎解きするの??!!と、はじめは驚きましたが、己の知と釣り合う信をおける家臣を持てていないと思っている殿だからなのですね…。

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滝山

3.5心理戦のような時代劇

2026年7月11日
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原作等の前知識全くなしで鑑賞。
大きな称賛の割に口コミ評価はイマイチばかりでしたが、確かによく分からない、けど面白くない話ではなかったです。
設定は時代劇でも壮大な戦シーンもなく謎解き?メイン、とにかく心理戦に立ち会っているかのようでした。考えながらじっくり観てしまった。
あとは、強い武将たちが神仏にすがった理由が、少しだけ解った気がしました。
それなりに飽きず楽しんだ、という感想です。

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てんてん。

3.0うーん

2026年7月11日
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原作未読&歴史に疎い自分にはハードルが高かったのでしょうか?今イチ作品に没入出来ないまま、物足りないと感じる映画でした。

戦国武将としてはキャラが弱いと感じましたし、ミステリー物としても中途半端な感じがしました。
予備知識が無くてももう少し楽しめる作品と思ったのですが・・・。

ところで開始早々に「画面が暗いな」と感じたのですが、実際のお城とかで撮影したからなのでしょうかね? 監督さんの好みかも知れませんが、もう少し明るくしてほしかったです。

あと吉高由里子さん、お城に籠城中で心にトラウマを抱えている女性の割にはふっくらし過ぎに感じました(笑)

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はりすん

2.5開始数分で時代劇初挑戦だと分かる

2026年7月11日
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くるみ

3.5黒沢清版、名探偵黒田官兵衛

2026年7月10日
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部屋から出られない車いすの人が、助手が持ってくる情報だけで謎を解くお話がハリウッドに幾つかあるが、まさしくそんな感じだった。原作未読、大河ドラマでちょうど有岡城のお話を最近見たばかりだが、全くの別物。もともとはっきりしていない事実も多いそうなので、作家の解釈次第でこんなにもテイストが変わるのかと面白かった。
黒沢清テイストでしっかり撮影されていて、それでも時代劇になると何だか黒澤明風の間の取り方で、古典と言っていいのか、昭和の時代劇ってこうだったよな…と思ったりして。豪華な役者人の共演も観ていて楽しい。本木雅弘はやはり時代劇が似合う。卑怯者風に描かれがちな荒木村重は、聡明で家臣にしっかり支えられている設定に説得力がある演技だった。でもこのあと千代保は極刑河原で貼り付けがさらされ、見せしめのため家臣皆殺し…そんな事を思うとちょっと格好つけすぎの不思議なテイストではあったか。

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まっちゃまる

3.5原作通りだったのだがラストが違った

2026年7月10日
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nob

2.0冗長すぎ

2026年7月10日
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単純

盛り上がりに欠け、全般に冗長な印象が拭えませんでした。
結末も予想の範疇でしたし、何より荒木一族が信長によりどのような結末を迎えたかの描写がなくて残念でした。

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あめあめ

2.5凡作、でも会話ショットの教科書

2026年7月10日
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城内で相次いで起きる不思議な事件。地下牢に閉じ込められた軍師が、その話をきいただけであざやかに解決してゆく。と、つまりこれはオーギュスト・デュパンやエルキュール・ポワロやブラウン神父のような「行動力にはとぼしいが明晰な頭脳で難題を解決する」型の物語。そういう設定ならいまの日本映画のまずしい予算と貧弱な撮影能力でも時代劇を撮れるなという計算は当然あったのだろうし、実際に、作り手のめざすところはあくまで「室内での2人(以上)のショットをどう処理するか」に尽きている。

2人の人間の会話というのは、「話者Aの顔を撮る」「話者Bの顔を撮る」「話者A+Bを一緒に撮る」の組合せでしか撮りようがない。いまの大抵の日本のテレビドラマではここを工夫する頭も技術も時間もないから、ヤケクソみたいに同じサイズで人の顔を羅列している(もちろん3人以上なんてどうやって撮っていいか分からない)。でも映画の世界では、人と人の会話をどう撮るか、ここにどう新基軸を盛り込むか、はまさに本丸なんですよね。この映画はそこの処理が非常に巧みで、さすがは藝大映画学科教授。とくに本木雅弘と菅田将暉、本木雅弘と吉高由里子、のそれぞれのかけあいをロングテイクで押し切ったシーンは非常に秀逸だった。

終盤へ向かって無理な御都合主義がだんだん耐えがたくなってゆくのは、たぶん原作の責任なのだろうけど、作り手もそこを修正する必要は感じなかったらしい。そして全く雪にみえない雪景色、ショボすぎる合戦シーン…と、「日本映画の黄金期には容易に撮れたがすでに撮る技術は失われている」ショットも切ないといえば切ないけど、監督はそこも「ま、いいじゃん」とスルーしている。それもこれも、つまりこの映画が密室会話劇を映画としてどう成立させるかという一点のみに映像的野心を集中させているから。

そこをしっかり見ることができれば、画角も照明もカメラ移動も、何度も研究に値する作品になっている。あと俳優たちの台詞は、ほとんど例外なくきちんとしっかり発声されていてみごと。当たり前といえば当たり前だけど、ここがいいかげんな映画やドラマが溢れかえっている中では貴重な美質としてきちんと評価されてよいと思う。

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milou

3.5怪事件を謀った人物にビックリ?

2026年7月10日
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ドキドキ

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月光仮面

3.5中間管理職村重

2026年7月10日
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ぷにゃぷにゃ