ギョンアの娘

劇場公開日:2026年3月7日

ギョンアの娘

解説・あらすじ

家庭内暴力を経験した母とデジタルタトゥーの被害にあった娘を主人公に、2人の関係性や現実に向き合う姿を描いた人間ドラマ。

夫を亡くし、介護の仕事をしながら一人暮らしをしているギョンア。教師として働く娘のヨンスが唯一頼れる身内だが、彼女に会う機会は少ない。一方、ヨンスは元恋人のサンヒョンからしつこく付きまとわれ、苦しんでいた。ヨンスがギョンアのもとを訪れた穏やかな週末、ギョンアの携帯に見覚えのない番号から、ヨンスのプライベート動画が送りつけられる。混乱するギョンアは娘を厳しく責め立て、ヨンスはひとりでこの状況に対処しようとするが……。

ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「賢い医師生活」で知られるハ・ユンギョンがヨンス役を演じ、映画初主演を務めた。ギョンア役は「悪い男」「82年生まれ、キム・ジヨン」のキム・ジョンヨン。監督は、これまで発表した短編映画で社会的弱者への繊細かつ誠実なまなざしが高く評価され、本作が長編映画監督デビューとなるキム・ジョンウン。

2022年製作/119分/G/韓国
原題または英題:Gyeong-ah's Daughter
配給:JIGGY FILMS
劇場公開日:2026年3月7日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8

(C)2022 a ZOETROPE. All rights reserved.

映画レビュー

4.5 「たった一度の迂闊な過ちから親子の絆が崩れ再生する」

2026年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

斬新

監督・脚本をになった、キム・ジョンウンのデビュー作は、見事な作品に仕上がっていました。韓国映画の底力を見たように、新しい監督が質の良い映画を作れる環境があるのでしょう。今後もこの監督の作品を追いかける、推しが生まれました。
以下、私の感想文を読んでみてください

【映画感想文】
 ギョンアの自慢の娘ヨンスは、教師として働いている。夫の死後、母子が支え合いながら二人は生きてきたから、安定した職についたギョンアの喜びは格別であったであろう。

 ファーストシーン、ヨンスが一人暮らしを始めた時、ギョンアは部屋の隅々までチェックし、男と同棲していないか確かめる。この場面には、ヨンスがちゃんとしている娘だと確認したい気持ちと、娘を心の底で信用しきれていない気持ちが、見て取れる。

 ヨンスがしつこい元彼にきっぱりと別れを告げた時、事件は起きる。ヨンスの軽率な行動を、母や知人が知ることになる。ギョンアはヨンスに激怒し、ヨンスは落ち込み、学校も辞め、アパートも携帯番号も変えて、母と音信不通となり、一人部屋で鬱々とした日々を過ごすことになる。

 たった一度の出来事が、母子を奈落の底に突き落とす。母は怒りと落胆が入り混じり、娘を許せない。それでも夫からDVを受けていた時、いつも味方になっていたヨンスの姿をギョンアは思い出し、ヨンスの存在の大きさを改めて知る。そして今、一番辛い想いをしているのは、ヨンスだと気付く。

 ヨンスは新しい職を見つけるが、人間恐怖症にでもなったかのように、人との接触を避ける。そこにヨンスの苦しみが凝縮されている。しかしヨンスは、元彼の行為を決して許さず、最後まで戦い、勝利する強さを持っていた。その陰で母が協力していたことを、ヨンスは知る。ここで親子は反目を乗り越え、再び絆を取り戻す。

 ただギョンアは以前のようにヨンスに接しない。一見仲が良かった親子だが、ヨンスには母に見せていない人生があった。ギョンアはその事実を知り、娘の生き方を自分が決めることはできないと悟ったのではないか。そして一種の子離れをしたのだ。二人は適度な距離を取りつつ、新たな道を進んでいく。

 ヨンスが、背筋をぴんと伸ばし、新しい一歩を踏み出す姿には、過去も引き受け、新たな人生に挑んでいく、覚悟にあふれていた。親も子も互いに依存するのではなく、自立すること。その大切さを描いた作品であった。

コメントする (0件)
共感した! (0件)
かな

4.0 凄まじさ

2026年6月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

まず舞台は現代韓国で時間軸も2020年代と言ってよくフィクション注入はほぼ無い、韓国の受験や塾事情が見えて興味深かく、ギョンアの娘は教師からウェブ講師へ転落する、典型的なミッドポイント。
 原因はリベンジポルノであり、if はも教師が性的被害を受けたなら。物語はギョンアの視点でも描かれるという重層構造と秀逸であり、単に敵と味方それぞれを描くものではない。最後には娘は訴訟に勝ち未来へ進むというカタルシスを発生させる。
 撮影は、画角に派手さはないが基本をふまえ、肩越し、送りフォーカス、とまるで教科書を書き写したかのような精密さで舌をまいた。
 さすが韓国、SFXのようなトリプルアクセルはないが、アイススケートで言えば、規定演技でオール5をとるような凄まじさ、簡単なようでできる制作者はかなり限られるだろう、関係者が見れば敗北を認めよう。
 ギョンアの苦悩、これも大きなテーマで、自分も子の親として身につまされたし、救いなく描かれるのも余韻があり好印象だった。
 観るに値するとか上から目線では語れない領域に彼らはいた。

コメントする (0件)
共感した! (0件)
まっさん

3.0 今さら、なぜ?

2026年3月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

普通に楽しめたが、疑問が残る。 なぜ、今ごろになっても「リベンジ・ポルノ」と「デジタル・タトゥー」なのか?20年以上も前からよくテーマになったが、昔とは比較できないほどSNSの影響が大きくなっているのは分かるが、新しい視点が無いように思うが、どうなんでしょうか。

コメントする (0件)
共感した! (0件)
羅生門

3.5 母と娘

2026年3月13日
iPhoneアプリから投稿

色々かませてるけど、最終的にはこれかと。

コメントする (0件)
共感した! (0件)
Oyster Boy