海辺の恋

劇場公開日:2026年4月18日

解説・あらすじ

“忘れ去られたヌーベルバーグの名匠”として再評価が進むギイ・ジル監督が1963年に発表した長編デビュー作で、若者たちのはかない愛をつづった自伝的作品。

夏の海辺で愛を確かめ合うジュヌヴィエーヴと水兵ダニエル。しかしバカンスが終わると、彼は港町ブレストへ、彼女はパリへと戻っていく。ふたりは再会を願い、手紙をつづり続ける。そこに、アルジェリア戦争から帰還したもう1人の水兵ギイが加わり、3人の思いは静かに交錯していく。

主演のダニエル・ムースマン、ジュヌビエーブ・テニエに加え、水兵ギイ役でギイ・ジル監督が自ら出演。ジャン=ピエール・レオ、ジャン=クロード・ブリアリ、アラン・ドロン、ジュリエット・グレコら名優たちが脇を固めた。ギイ・ジル監督が1959年に手がけた短編「Au biseau des baisers」を気に入った名匠ジャン=ピエール・メルビルが製作資金の一部を援助した。ロカルノ国際映画祭で批評家賞を受賞。日本では2026年4月に劇場公開。

1964年製作/73分/フランス
原題または英題:L'amour à la mer
配給:クレプスキュールフィルム
劇場公開日:2026年4月18日

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映画レビュー

3.5 主役は、街と映像+音楽が醸し出す空気感

2026年4月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

お話し自体は、恋人同士が遠距離恋愛の果てに別れるという他愛ないもので、特にドラマティックな展開はない。

パリ、港町ブレスト、南仏の海岸✖️モノクロ、カラーの複数パターンの描きわけがいい。季節や街によって色彩や明るさの微妙な違いが感じられるカメラ。

パリの街並みは相変わらず魅力的。ピガール界隈の猥雑さ、カフェで交わされる人生訓、出窓の幾何学模様、雨と霧ばかりの冬も素敵。主人公ダニエルの友人ギイが「パリが好き過ぎる」という台詞があったが、ギイ・ジル監督の気持ちそのままなのだろう。

一方でダニエルが兵役で赴任するのがブレスト。フランスの西の外れに位置する港町で軍港だそうだ。こちらの描写はゆったりと穏やか。田舎の退屈さはありそうだが、古城がちらっと見えたりしてパリとは違う魅力がありそう。元女優がやってるバーがいい感じ。

ジャン=ピエール・レオやジャン=クロード・ブリアリ、ベルナール・ヴェルレーといったヌーヴェルヴァーグの面々が、いかにもそれっぽいキャラクターで顔を出しているのが嬉しい。

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sugar bread

2.0 26-073

2026年4月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

若い2人の儚い恋の物語。
音楽、映像、ストーリー、
どれも情緒的で、、、

いろいろと難しい作品でした。

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佐阪航

2.0 海は全てを包んで流してしまう

2026年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

知的

難しい

“忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠”と称されるギィ・ジルの処女作との事だが、フランス映画事情に疎い故に、彼の存在は今回初めて知った。
夏のバカンスを楽しみ、再び離れて暮らすジュヌヴィエーヴと水兵ダニエル、そしてアルジェリア戦争から帰還したもう1人の水兵ギイ(監督自身が演じる)の3人の関係を綴る。恋人同士のジュヌヴィエーヴとダニエルが、遠距離生活や考え方の相違により溝が生じていく様子を、現実パートをモノクロ(というかセピア)で、過去パートや登場人物の内面や思考をカラーを用いて描いていく。端的に言うとアート映画に括られる、自分が苦手なジャンルの内容だが、1960年代当時のパリの世俗が垣間見えて興味深かった。
そして何より、アラン・ドロンやジャン=クロード・ブリアリ、ジャン=ピエール・レオといった当時の人気スターがゲスト出演しているのに注目。とりわけ軽薄な男役のレオが、まんまトリュフォー作品のアントワーヌっぽくて可笑しかった。
監督曰くタイトルの“海辺”とは、出会いと別れ、現実と夢、生と死の“境界”を意味するとか。海は全てを包み、全てを流してしまうのか…。

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regency