チェイサーゲームW 水魚の交わりのレビュー・感想・評価
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主演二人のビジュアルと映像がきれい
スクリーンいっぱいに広がる海がとても綺麗。
二人の間がギクシャクしていても変わらず有る自然が二人の行く末を暗示しているよう。
主演二人の長回しで撮影されたという喧嘩のシーン、お互いの表情が素晴らしい。
まさかの読書感想チェイス
ドラマは最初の1から3話くらいまで観た記憶あり。
欅坂時代から櫻坂に変わってから含めてワンマンに15回以上行っており菅井友香の卒コンも観ている。何なら舞台も観に行ってる。
ということで元キャプテン、ゆっかー目当てで映画館まで来た。
ドラマがやっていた当時から「結構評判良いらしいぞ!しかも海外で」という話は聞いていたが映画化まで行ったのは驚き。
映画自体はドラマの延長ではあるものの、なるべく映画にしようという意思は見えて、それは良かった。
というかどうしても「映画化するくらいの人気コンテンツに関われた元キャプテンすげえ!」みたいな視点になるのは許して欲しい。
◾️主演2人の水魚
- 菅井友香の演技をアイドル時代から見てるから「演技上手くなった!」という点にまず感動。特に怒って「私は家政婦か」的なことをまくしたてる場面。早口の台詞が聞き取れる!みたいな。菅井友香と言えば滑舌の悪さ!と冠番組でもよくネタにされてたぐらいだから。演技力もアイドル時代より明らかに上がっている。もうそれだけで嬉しい、それだけで映画館に来たかいありました、みたいなところはあるのよ。
- 中村ゆりかが美人で演技が上手くて中国語もできてすげえ!しかも今回の主題歌まで歌っており歌まで上手いのかよ!と。つくづくこれだけすごい人とW主演できたゆっかーの努力よ。
- 樹と冬雨はちょっと身長差があり。菅井友香165センチ、中村ゆりか156センチという9センチ差があり、これがすごく良かったと個人的に思っている。外に出てバリバリ稼いでる冬雨の方が背が低く、家事を担う傾向にある樹の方が背が高い、というのが良い。というかドラマの時からこの身長差が良い。この身長差が視聴者に色々なものを想像、連想させたからこそヒットしたんじゃないか、とすら思っている。
◾️そんなところでチェイサー要素
- この映画は8月の最後の週に起きたことを描いていくのだが。娘の月が8月28日あたりでまだ読書感想文の本すら読んでなくて8月29日に『走れメロス』を買っている、というギリギリさにハラハラした。「夏休み終わりまでに読書感想文を書き終わるのか?」という。俺の心が夏休みの終わりに追いかけられチェイスしていた。「チェイサーゲームって夏休みの宿題を期限までに終わらせることができるか?のゲームかよ!夏の終わりというチェイサーに追われるのかよ!」とひとり心の中でチェイスを繰り広げていた。
- 読書感想文を書き終えたかどうかは結局分からない。ただ月は焦ってないのでおそらく書き終わったのだろう。月は「メロスは自己中で共感できなかった。まだ信じたいけれど信じきれない王様の方が共感できた」みたいなセリフを言ってるのできっと読破している。このセリフと共に冬雨、そして樹が映し出され劇中意図として「信じたいけれど信じきれない」要素を重ねている。その作劇の意図は分かる。またここに至るまでに「本を買い友達と外食する」為に金をねだる月に対して樹は千円だけ出すが冬雨がもっと多く金額を出し「子供に渡す金額の違いで2人のすれ違い要素を見せる」という演出も意図は理解できるんだ。
- だがしかし。リアル小学生、中学生だった頃に夏休みの宿題を後半にまわしがちでギリギリでいつも宿題チェイスをしていた身としては「夏休みの終わり付近でまだ読書感想文の本すら読んでいない」というのはかなりインパクトのある状況で。おい月!おま、そんなのんびりしてて読書感想文を書き終わるのかよ!と心の中でツッコミ入れざるをえなかった。夏休みの宿題終わるのかよ!ということが気になってしまったのは仕方がない。月の学校は夏休み終わりが9月中旬かもしれないし、月は速読できて感想文を書くのが早い可能性もある。そもそも映画全体を通しては月の読書感想文は重要ではない。と分かってはいるが!チェイサーゲームというタイトルと!夏休みの終わりという状況が!俺の心をチェイサーさせた!
- あとラストで冬雨が会社やめて樹に一緒に農業やろうよ!と提案し、樹が割とすんなり快諾しているのがちょっと怖かった。確かに中盤で農業の映像流れていたけれど!冬雨はしっかりしてるし樹は根性あるし2人なら何とかなりそうではあるが!農業経験者じゃないよな?何、次のチェイサーゲームは害虫とチェイスするの?反抗期で農業の手伝いをしない月に畑を耕す手伝いさせるゲーム?とか余計なことを考えてしまうのでちょっと変な要素入れないで欲しい。とりあえず海外行きはなくなったけどゲーム会社の仕事は続けるよみたいなエンドでも良かったろ。
◾️映画の交わり
- 伊豆のあの家は古い家だと言うが生活感あんまりねえだろ!と思いつつも色々な思い出の写真を壁とかに付けたりランドセルをオブジェのように置いたりして「この映画に至るまでの過去」をなるべくモノで表現しようとする見せ方は「映画っぽくするぞ」という意思が見えて良かった。
- 例えば天井のライトから下の食卓を見下ろすカット。ああいうのも非日常的な視点で良かった。天井のライトは掃除しないと明かり効率が20%まで落ちるみたいな豆知識を入れつつ月が樹の掃除の苦労を知るきっかけにしているのも良い。セットをストーリーに活かしている。
- リフトを動かして樹と月がリフトでのぼる場面。あれもわざわざやらなくてもいいのに、あの場面を入れることで映画感が多少増した。冒頭で大変そうに登っていた樹のカットとの対比でもあり困難な状況を改善していくメタファーかもしれない。
- 樹も冬雨も心がモヤっとした際にコポコポ水の音が鳴りサブタイトル水魚の交わりらしく水要素を加えている。あの演出で多分水魚である2人が困難な状況に溺れそうになる危機を表現している。だから妻の悪口を言う男のトレーナーに自分自身を重ねた冬雨が自ら水をかぶり目を覚ますという演出がある。
- 冒頭から8/31に花火大会があるポスターを映してかつ8/28,8/29というように1日ずつ日を進めて「31日に花火を一緒に観て和解するかな」という視聴者の期待感を高めて実際にベランダで花火を一緒に見て抱き合って仲直りしました!というクライマックスをやる。この分かりやすいハッピーエンド演出で映画自体の印象が良くなっている。
という感じで派手さはないがまあこういう作品に求められるものは提供してくれていたと思う。
これSNSの感想を見てみたらそもそもこのGLの題材でドラマシリーズ2回やり映画化までたどり着いてること自体がすごいということで。当事者にも届いてるらしくかなり熱心なファンがついている。そんな作品に菅井友香が出ているのはやっぱりすごいわ。
欅坂46はデビューしていきなり売れたから人気も凄かったが叩かれ方もすごくて。握手会襲撃とか紅白の過呼吸騒動とか平手の落下とか終盤のあいつぐメンバー脱退とか色々なことがあり過ぎてその度にキャプテンのゆっかーは謝罪していて。本人は全然悪くないのに。ヤバい状況から櫻坂に改名してまたドームまでたどり着いた経緯があって。グループの功労者である初代キャプテンなんだよな。ずっと人気メンバーだったし。一番評価されていたのは人柄およびキャラクターだったイメージ。軽井沢に別荘があるお嬢様がよくあれだけ頑張ってくれたよと。
そんなゆっかーが卒業後にこういうヒット作に巡りあえてるのが嬉しい。
月を演じた岡本望来の演技がかなり上手かったことにも触れておきたいがゆっかーにスペースを使いすぎた。
ゲーム会社勤務では幸せな家族は築けないことが生々しく伝わる
片方がゲーム会社のプロデューサー、もう片方が居酒屋バイトのカップル(中1の娘あり)のホームドラマ。
ゲーム会社の社長が原作ということで興味深く拝見。なるほど、ゲーム会社は毎晩のように特に女性によるセクハラまがいの販売店への接待があり、社長によるパワハラが横行する上、楽に稼げるからと海外勤務を提示するブラックな企業体質。好きを仕事にすることの厳しさが伝わる。こんなんだから、カップルは家族の気持ちも時間もすれ違い、半年セックスレスで離婚寸前。
そこに、電気系に詳しいタクシードライバーが登場し、人生のうんちくを語り、子どもの悩みをきき、あげくに自家用ゴンドラまで設置して、家族の快適さを提供する。このタクシードライバー、ゲーム会社の社長が自分の会社の社員家族に本音ではこう尽くしたいと自己投影してると思った。
最後はゲーム会社を退職する決意をしてからのソフトなラブシーン。セックスレスも解消してめでたしめでたし。ここに映画の結論があるなら、もう少しエロさが欲しかった。
ところでこのカップル、レズビアンにした意図は何なのだろう。普通の男女でも全く内容に遜色はないと思った。
パートナー関係・親子関係について改めて考えさせられる作品
テレビドラマ版「チェイサーゲームW2 美しき天女たち」の7年後という設定で制作された続編映画です。
樹(イツキ)とフユ(冬雨)という女性パートナーの2人と、その娘の月(ツキ)という親子を描いた作品です。
ドラマ版未鑑賞の方でもでも問題なく話に入っていける作品だと思います。キービジュアルのポスターに描かれているので女性カップルというところは目を引きやすい点ではありますが、そういうところを「消費」するための作品ではないのがすばらしいです。
同性カップルの方々のみならず、異性のカップルの方々でも起こりうる摩擦やすれ違い、そしてもちろん親子関係も丁寧に描かれた作品なので、もっと話題になって多くの方に観てもらえればと思う、大変良い作品だと感じました。
もちろん、女親が2人いる子供の目線での描写というこの作品ならではのストーリーも、私にとっては新鮮でした。映像的に派手なシーンが特にないところも、確かにこの作品でみせてもらった出来事が現実でも十分起こりそうに思えて、エンディングまで目が離せませんでした。
美しいガールズラブストーリー
テレビドラマ「チェイサーゲームWシリーズ」の続編となる劇場版。テレビドラマは鑑賞済で今回の続編は楽しみに鑑賞しました。女性同士の愛を描いたガールズラブストーリーで倦怠期を迎えてお互いの気持ちがすれ違っている想いを繊細に表現している。W主演の菅井友香と中村ゆりかの演技も抜群でそれぞれの揺れ動く気持ちを見事に演じている。
2026-75
アフター・ガールズラブ
慣れは怖い 期待される人間は…
「愛してる」と「ありがとう」を伝え合おう
■作品情報
LGBTQ+やハラスメントといった現代的なテーマに切り込んだテレビドラマ『チェイサーゲームW』のシリーズ続編となる劇場版。原作は漫画『チェイサーゲーム』。監督:太田勇。脚本:アサダアツシ。主なキャスト:菅井友香、中村ゆりか、岡本望来、黒谷友香、伊藤歩。
■ストーリー
ゲーム開発会社で働く春本樹と、かつて中国の親会社から出向してきた林冬雨。二人は数々の障壁を乗り越え、現在は手を取り合って一つの家庭を築いている。テレビドラマシリーズで描かれた激動の日々から7年の歳月が流れ、彼女たちは愛娘の月を迎え、共に穏やかな生活を送っている。物語は、キャリアを重ねて仕事に奔走する冬雨と、家庭に入って家事や育児を一手に引き受ける樹の、日々の暮らしを中心に展開していく。それぞれが家族の幸せを第一に考えて行動しているものの、生活スタイルの違いや日々の忙しさから、二人の間には少しずつ、しかし確実に小さなすれ違いが生じ始める。かつて激しく求め合った二人が、家族という形を維持していく中で直面する、目に見えない心理的な距離感と、穏やかながらもどこか切ない日常の空気感が、丁寧な映像美とともに綴られていく。
■感想
鑑賞前に本作がテレビドラマの続編であることを知り、慌ててTVerでシーズン1・2全16話を一気見してから臨みました。公開から1週間が経ち、観客は自分一人だけという贅沢な貸切状態での鑑賞となり、作品世界に存分に浸ることができて大満足です。
テレビドラマシリーズでは、レズビアンの同性婚そのものをテーマの中心に据えていましたが、本作では「家族の在り方」へと軸足が移っている印象を受けます。仕事と家事と育児をめぐるすれ違いというテーマは、日本中の夫婦が一度は経験したことがあるであろう、まさに超鉄板のあるある問題です。
家族のために必死に走っていると、いつの間にか一番近くにいる人の存在や、言葉にすべき感謝が抜け落ちてしまう。本作は、そんな日常の落とし穴を、優しく、そして鋭く指摘しています。たとえ同性カップルであっても、この普遍的な家族の問題はまったく変わらないのだということを、あらためて強く感じさせてくれます。パートナーへの感謝・思いやり・リスペクトが問題解決の鍵であることは言うまでもなく、要は性別の問題ではなく、人としての敬意の問題なのだと胸に刺さります。
終盤に描かれる、お互いの本音をぶつけ合い、ベランダで強く抱き合う場面は本作の大きなハイライトです。これまでのわだかまりが溶けていくような二人の姿には、自然と目頭が熱くなります。言葉にすることの大切さ、そして相手へのリスペクトを忘れないことの難しさと尊さを、改めて教えてくれる素敵なシーンです。娘の月も含めた3人の未来が、どうか幸せなものであってほしいと願わずにいられません。
一方で、ドラマシリーズと比べるとやや展開がありきたりに感じられる部分もあります。7年という歳月を共にしたからこそ直面したであろう、社会的・制度的な壁や葛藤をもっと丁寧に描いてほしかったです。特にシーズン2最終回で樹が吐露していた「法的な繋がりがないことへの苦悩や生きづらさ」をさらに掘り下げてくれれば、物語にいっそう深みが増したのではないかと感じます。また、お仕事ドラマとしての側面もあったシリーズだけに、ゲーム会社のクソ上司どもには、どこかで痛い目に遭ってほしかったです。
それでも、主演の菅井友香さんと中村ゆりかさんの佇まいは、そうした細かな不満を吹き飛ばすほどの輝きを放っています。中村ゆりかさんは、他作品で見せるようなミステリアスで一癖ある役柄とは異なり、本作では家庭的で愛らしい一面を覗かせていて非常に新鮮です。対する菅井友香さんも、真面目で誠実なキャラクターを等身大で演じ切っており、ラブラブオーラ全開のお似合いの二人を観ているだけで幸福な気持ちに包まれます。
恋愛のその先にある「家族の在り方」について考えさせられる、温かくて優しい作品です。大切なパートナーがいるすべての人におすすめしたいです。
女と女が
チェイサーゲームW水魚の交わり
櫻坂46を好きな人ほど刺さる菅井友香
菅井友香さんを見たくて観に行きました。
Buddies(櫻坂46のファン)です。箱推しです。
作品については予備知識ゼロでしたが、卒業後の菅井友香さんがどんな表情を見せるのか、それだけで観る理由としては十分でした。
自分の中で菅井友香さんの印象が強く残っているのは、櫻坂46の卒業セレモニーの映像です。最後まで品があって、優しくて、でも芯がある人。そんな印象でした。
だからこそ、この映画で見せる表情にはかなり驚きました。
『そこ曲がったら、櫻坂?』で見る姿とは全然違う。
悲しさも、怒りも、嫉妬も、不安定さもある。もちろん本人ではなく樹という役なのですが、途中から「ゆっかーを見ている」というより、樹という一人の女性を見ている感覚になりました。
冬雨を演じる中村ゆりかさんとの関係性も良かったです。
7年一緒にいるからこその距離感や、言えなかったことが少しずつ出てくる感じがリアルでした。恋人同士から家族になっていく中で、好きだけでは済まない部分も出てくる。それでも向き合おうとする二人の姿には胸を打たれました。
Buddiesとして観に行った自分にとって、この映画は「推しが出ている作品」だけでは終わりませんでした。
菅井友香さんが、樹としてちゃんとそこにいた。
ゆっかー推しはもちろん、櫻坂46を応援している人なら、この姿は見ておいて損はないと思います。
点数は百合好きとしての評価です。 ドラマは1期は見たかな、2期は見...
点数は百合好きとしての評価です。
ドラマは1期は見たかな、2期は見てないのでストーリーを正確に追えてないのですが、この映画を見るうえではドラマでの物語未見でもさほど支障はなかったかと。
恋人からパートナーになった百合カップルの生活でのすれ違いと和解までのストーリーで話としてはシンプルです。
前夫との娘もいますが、娘のために本筋がそれたりとか焦点がぼやけることもなく、娘の月ちゃんは月ちゃんでしたたかに2人の母親を見守る存在です。月ちゃんが母親どちらの側に肩入れするわけでもないのがいいところ(これが普通の男女の両親だったらこうはいかなかっただろう)。
途中から登場するタクシードライバーの梢さんは師匠枠ですね。正直いえばあまりに都合がよすぎる存在でもあるんですが…まあ百合夫婦の物語を円滑にすすめるにはわるくはない…。
エンドロールでは本編に入らなかったイチャイチャシーンが流れるので最後まで楽しめます。
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