劇場公開日 2026年5月15日

ママと神さまとシルヴィ・バルタンのレビュー・感想・評価

全44件中、1~20件目を表示

3.5小気味よく描かれゆく「事実は小説よりも奇なり」な人生

2026年5月25日
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鑑賞方法:試写会

その名を知らなくとも「『ウォーターボーイズ』のあの曲の歌手」といえば多くの人は合点がいくはず。と言ってもシルヴィ・バルタンは主人公ではない。これはあくまで、ハンディキャップを抱えて生まれた男の子が、母のぶっとんだ愛情に導かれる中で、バルタンのレコードやTV出演、雑誌など、あらゆるものの虜になりながら成長を遂げていく物語。絶対に自分を曲げない母親の振る舞いについては観客の間でもだいぶ意見が分かれるに違いない。特に大人になっても愛情を押し付けてくる姿にはコメディを通り越した切実さすらにじむ。主人公が頭を抱えて思い悩むのも当然だ。だがこの物語はそういった母親という身近で、ガサツで、強引で、面倒くさい存在を全部あらわにした上で、最終的には穏やかな風が吹く。誰の身にも覚えのある普遍性と、それから再度のバルタンの絡み合いこそ本作の肝。かなり変わってはいるが、ちょっといい映画見たな、と思える良作である。

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牛津厚信

3.5暴走がすぎる

2026年6月21日
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鑑賞方法:映画館

シルヴィ・バルタンっていうと『ウォーターボーイズ』の演目の一つで使われてたことしか知らなかったけど、劇中曲にいくつか知ってる曲があった。
日本でもだいぶ有名な方だったのですね。

先天性の内反足を根気強く治した、といえば聞こえは良いけれど、エステルさんの非常に強い愛情は、基本的にはモンスター。
家族も巻き込まれちゃってるけど、意固地になっているようにも見えて、なんだかなって感じ。
なんとか歩けるようになったのに、バレエさせるのは如何なものか。やっぱり怒鳴り込んでいってるし。結果としてロランは成功したけれど、美談になるかはビミョーなところ。
途中サイコスリラーくらい恐ろしかったよ、合鍵とか。

幾つになっても息子なのは分かるけれど、大人になっても何かと口を挟む。いい加減に子離れしなさいよと思うのだけれど、ロランもイマイチ親離れ出来てないな。
最後までお互い離れられずにいたけれど、献身的な愛で歩けるようにもなったし、まぁ幸せっちゃ幸せだったのかな。
実話だった事を始まるまで知らなかった。

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コビトカバ

これは困った

2026年6月9日
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鑑賞方法:映画館

 自分のお小遣いで買った生涯二枚目のレコードがシルヴィ・バルタンの『悲しみの兵士』であった僕としては、このタイトルを見ただけで鑑賞が決定しました。ちなみに、一枚目のレコードもフランス人女性歌手のレコードですが、恥ずかしいのでタイトルはトップ・シークレットになっています。

 先天的な障害により「一生歩けない」と宣告された子供が、過剰とも思える母親の信念とシルヴィ・バルタンの音楽により心と体を救われ、学校に行かずとも彼女の歌によって読み書きを覚え、やがて歩き始めてダンサーとして踊るまでになり、更には恩人のシルヴィ・バルタンの顧問弁護士にまでなったという実話に基づくお話です。

 「この子は歩ける」という母親の信念で物語は爆速で進み、軽やかなコメディタッチもあって楽しく観る事が出来るのですが、冷静に考えるとこの親子をどう評してよいのか迷ってしまいます。母親は明らかにモンスター・ペアレントであり、子離れ出来ない異常さもあります。でも、息子が歩けるようになったのは彼女があらゆる医療機関を探し回ったからというのもまた事実なのです。

 本作に勇気づけられる障害者の方もおられるだろうし、「ね、やっぱり私は正しい」と再確認するモンスターもおられるかも知れません。これは困った。

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La Strada

3.0過干渉な母親の思い出を語る映画

2026年5月30日
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鑑賞方法:映画館

内反足で産まれた子どもとママの話。

どういう風にシルヴィ・バルタンが絡んでくるのかと興味があったが、なるほど主人公の内反足ボーイが書いた自伝を映画化した作品なんですね。

シルヴィ・バルタンの音楽もたっぷり楽しめますが、意外にも冒頭から終盤まで、音楽が鳴りまくって飽きさせない。初めて聴く曲ばかりでしたが、疾走感のあるモードジャズ、ソウルっぽい曲などナイスな選曲。

後半はこの映画のテーマである親離れさせてくれない母親の過干渉がメインに。

主人公と結婚する女性が利発そうな良妻賢母タイプで、これほどできた嫁さんに睨まれるダンナと母親ってことで、ドラマの説得力が高まった。助演女優賞を差し上げたい。

結局、母親は反省なく死んでしまう。そんな母親でも憎めないのもわかるけど、何か別の形で思慮深さを遺して欲しかった。

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minavo

3.0束縛と愛情はちがうと思うけど、こんな母親には通じない

2026年5月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

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カールⅢ世

3.570点ぐらい。いい話だけど少し薄いかな…

2026年5月28日
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事実に基づく話で、足の不自由な少年が母親の愛とシルヴィ・バルタンの歌に包まれながら奇跡を起こす話です。

シルヴィ・バルタンという歌手は初めて知ったので終わってから調べてみたら、なかなか日本と関わりある方みたい。

若いころ、けっこうレア・セドゥに似ててビックリ。

リジーを演じるジョセフィーヌ・ジャピという女優さんが綺麗で気になったので、他の出演作も観る予定(笑)

けっこう音楽が良かったです。

いい話だけど少し薄いような気もした。

もう1回観ようかな…

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RAIN DOG

5.0懐の深い大きな二人の女性が齎してくれた奇跡

2026年5月28日
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どこまでが実話かわからないが、それにしても本当に奇跡のような物語。

主人公の人生の転機となる滅多にないそれぞれの機会を
殊更にすごいものとして誇張しない表現がいい。

運命を引き寄せたママの物凄く強い信念は頼もしくもあるが、
年齢を経てくるとママのお節介な干渉は子供にはちょっぴり煩わしく、
そんな子供のつれない態度がママには悲しい、
というのは多くのひとが共感する部分だろう。

ときに強引、ワンマンな行動派でありつつも、
祈りの呪文を口付さみ、常に神様に対する謙虚さを保ち、
チャーミングさを失うことがないママ、
そして詩や歌の世界を通じて感性を育ててくれたシルヴィ・ヴァルタン、
懐の深い大きな二人の女性に囲まれた主人公の半生に、
多くの苦労もあったが、羨ましさも感じた。

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HK

3.5シルヴィ・バルタンと繰り返し口ずさみながら、いざ映画館へ😁

2026年5月27日
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鑑賞方法:映画館

今週で上映終了の映画館が多いのと、今日だけは仕事も早めに切り上げられたので、慌てて平日レイトショーにて鑑賞😅

座席問題も…新宿じゃあるまいし、あるわけないか(^^ゞ

テンポよく最後まで駆け抜けていく感じで、2時間があっという間だったので、普通ならよかったと4.0以上を付けるところですが、ちょっと駆け足過ぎたのか、ひとつひとつのエピソードが何か物足りないと言うか深みがない感じになってしまっていたので、そこがもったいなくての3.5でした😒

いつの世も、並大抵のメンタルでは、奇跡は降りて来ないんだよなと、改めて思い知らされました😅

それにしても、シルヴィバルタンは女性だったのね(^^ゞ

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おたか

4.5母の愛とシルヴィ・バルタンの歌は最高です

2026年5月27日
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泣ける

幸せ

癒される

母の愛とシルヴィ・バルタン、愛憎交えながらの人生を描いた、心温まるいい映画でした…観て良かったです❣️
若い頃のシルヴィ・バルタンは、宮崎駿さん映画の美少女のモデルだそうで、「ルパン三世」峰不二子のマリアンヌ・フェイスフルや池田理代子のデヴィッド・ボウイなど、やっぱりヨーロッパ系が日本のアニメに影響大なのが示唆的🇯🇵
歌が人生の後押しをする、1960年代ならではのノスタルジーも感じられ、世界的ロングランも納得です🌏

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naosan_5.jeweler

2.5家族

2026年5月25日
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泣ける

悲しい

幸せ

これが実話だとは思えないほど、あまりにも色々ありました。実話だからこそ上手くいくことも上手くいかないこともあり、このような人生を歩まれている人がいることを知ることができてとても良かったです。人によってこの作品を通して、どう受け取るか変わってきますが、親にとって子はいつも味方なのだと再認識させられました。原作を読んでみたいです。

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ナギサ

4.0ママの愛が凄すぎる

2026年5月24日
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泣ける

笑える

幸せ

毎日聴いているラジオでDJの方がおすすめだったのもあり、楽しみにしてた映画。
凄すぎるママの愛情。
男の子ママ独特の溺愛が凄い。
いくつになってもママからは大切な子供で、心配のタネであり、子供の幸せを一番に願うもの。
過保護、過干渉で鬱陶しくて仕方ないけど、失って初めて愛情の深さを感じる。

しかし、あそこまで愛情を注ぐのは異性だからかな?女の子ママはあそこまでしないと思うな。

エステルが若い頃からおばあちゃんまで上手く年老いていってて、若い頃のエステルのファッションがとても可愛くて素敵だった。
行政から何度言われても学校に通わせないのは虐待やん。
何度も何度もやってくるフルーリーをクソ女と呼び、反発するけど、フルーリーはエステルの必死に息子を治そうとしている姿を認めてくれてたところが良かった。フルーリーも凛とした美しさもファッションも素敵だった。

笑ったりホロっとしたり、ツッコミどころはいっぱいだけど良かった。
ママお手製のあの春巻きみたいなお菓子が食べてみたいな。

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いちごのチョコレート

0.5胸糞

2026年5月24日
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本当に何がいいのかわからない。

傍若無人な母親とそれに振り回された息子の話。

子供の先天的な障害を本人の前で嘆くのはただただ子供がかわいそう。
役所から子供を心配して来てくれた人にクソ女と言ってしまうようなヒスな母親がとにかく不快。移民だからか謎に勲章をもらうくだりも意味不明。プロットだけ見るといい話に思えたが、ふたを開けたら胸糞映画でした。

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ぱるさん

3.5強すぎる母の愛と名曲で綴る実話

2026年5月23日
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まず第一に本作がまさかの実話であることに驚かされます。
内反足というハンディキャップを、母親の強すぎる愛とシルヴィ・バルタンへの愛で克服していく少年ロランの物語です。

ただ、ハンディ克服自体は映画の中盤で早々に達成され、その後は彼のサクセスストーリーやシルヴィ本人との関係性へとシフトしていきます。
前半の母親の描写には、正直かなりの危うさを感じました。結果的にハンディ克服に成功したから良いものの、あの濃すぎる愛情は一歩間違えれば子供を深く傷つける可能性もあり、単なる成功譚として手放しで褒めにくい一面があります。
実際にその強すぎる愛が後々、成長した主人公を苦しめることになり、成功後に過干渉な母を排除したがる彼の姿は、見ていて少し気まずくもなりました。気持ちは痛いほどわかるんですけどね。

一方で、シルヴィ・バルタンの名曲が数多く流れる音楽映画としての楽しさは抜群です。危うさを孕みながらもコメディとしてしっかり成立している部分はとても楽しめました。

ハリウッド映画のような予定調和な結末に陥らないのは良かったですが、一方で後半の展開にやや弱さを感じたのも事実です。

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よして

4.0母の愛が止まらない

2026年5月23日
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泣ける

笑える

幸せ

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セイコウウドク

4.0懐かしいシルビー・バルタンはまだ健在だったのね

2026年5月22日
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笑える

楽しい

驚く

私が中学生の頃に「アイドルをさがせ」が大ヒットして、私も小遣いでレコードを買った思い出があります。
それ1曲だけだと思っていたけれど、他にもCMで使われた曲があったり、フランスではずっと活躍していたことをこの映画で知りました。
6番目の子供が、生まれつき内反足で歩けないと言われたのを拒否して、母親が奮闘する物語。
その母親に途中呆れましたけどね。
実話だけに、一つ間違えたら、この人はどうなっていたんだろう?と思いました。

母親が奮闘していた時に、その子供がずっと夢中になっていたのがシルビー・バルタン。
その子が大人になって、シルビー・バルタンと出会う。

懐かしさと、今も健在な姿に、観て良かったと思った映画でした。

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hiroko212

5.0掘り出し物

2026年5月22日
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期待せずなんとなく見たけど素晴らしかった。
それこそ50年くらいを描いてるんだけど編集がうまいから違和感なし(国宝はグダグダだったけど)。
母は強し。

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masa

3.0実話とのことで一生を語るには話の展開が早い

2026年5月21日
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難しい

驚く

足に内反足の奇形があり
医者を訪ねまくる
整形師に出会い治る?
バレエする
法律する
弁護士になる
結婚する
死に分かれる
再婚するかしないか母親でしゃばる
母親死ぬ
丘の上に埋める

まぁ、テンポ早いのよ。
感動の間がない。
ホントは泣ける感動作かも知れんが、
これは何が悪かったのかな。。。

フランス映画の良さも少し感じるが評価的には3だ。
主人公がコーラスのマクサンス・ペランぐらい可愛ければ評価も上がったか。

あと、移民問題のあるフランスで移民に勲章とかを授与すふ
意義とか価値とかもっと説明が欲しいところ。。。

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four7777

3.5パワフルで子離れ出来ない母とシルヴィ・バルタンの歌声

2026年5月21日
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笑える

知的

驚く

1963年のパリで、モロッコ系の家庭で6人兄弟の末っ子として産まれたロランは内反足のためひとりで歩くことはできないと医師から宣告された。しかし母エステルは決して希望を捨てず、家族や周囲の人々を巻き込みながら治療法を求めて奔走した。長い治療の間、ロランの心を救ってくれたのは、絶大な人気を誇る歌手シルヴィ・バルタンの歌声だった。その後歩ける様になったロランの半生についての話。

実話らしく、本当に母エステルはパワフルだった。
6人も子供が居たのに末っ子のロランにだけ子離れが出来なかったのは、産まれた時のトラウマなのかも。
主題歌、シルヴィ・バルタンの「あなたのとりこ Irrésistiblement」はもちろん聴いたこと有ったが歌手名までは知らなかった。本作を観てシルヴィ・バルタンを知れて良かった。
モロッコだからイスラム教なのだろうけど、エビであんなに死ぬとか言われたらややこしい。後で調べたらユダヤ人?
ユダヤ教徒かイスラム教徒かわからないが、いずれにせよ食べ物に規律がありややこしいな、と思った。
エステル役のレイラ・ベクティは本当にパワフルで素晴らしかった。
リジー役ののジョセフィーヌ・ジャピは美しかった。

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りあの

3.0母の愛に溺れそうになるものの、不可侵の領域への侵犯が、彼を鬼に変えてしまった

2026年5月21日
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悲しい

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Dr.Hawk

3.0自身の親子関係とその記憶がまだ生々しい人にとっては、印象的にネガティブさが勝ってしまうかもしれないのでやや注意は必要。ただ、後味は悪くなく、バランス的には巧いこといってると思います。

2026年5月20日
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今週はもう1本。IMDbでの評価が高い本作『ママと神さまとシルヴィ・バルタン』を新宿ピカデリーで鑑賞です。
6回目となる出産が目の前に迫っているエステル(レイラ・ベクティ)。今は移民居住区に居ますが、6人目が生まれればパリ13区への移転が許されるため気持ちは非常にポジティブです。そして6回目ともなれば慣れたもので、陣痛の感覚を測りながら家事と夫への伝言、そして周囲への言付けを済ませ、一人公共交通機関を使って産婦人科へ。分娩台でいきむと間もなく赤ん坊の泣き声が聞こえて無事出産を済ませますが、生まれた子・ロランには検査するまでもなく一見して判る先天的な障害がみられます。
本作、まず題名がキャッチー。フレンチポップの女王・シルヴィ・バルタンの名前が堂々と使われていますが、実はこの邦題は原題に忠実。そして勿論、シルヴィはこの物語に「重要人物」として登場し、演じているのもHerself。きちんと終盤にこの物語が出来るきっかけを知ることとなり、原題(或いは邦題)をすんなりと受け入れながらも、、“なにげに”リリー・フランキーさんの自伝的ベストセラー小説『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』も思い起こしたりw兎も角、英題『Once Upon My Mother』とあるように、本作の原作者且つ主人公(すなわち自伝)・ロラン・ペレーズのユニークな半生を“司ってきた”と言って過言ではない彼の母・エステルと、運命的に出会ってロランに影響を与え続けることとなるシルヴィ・バルタンとの関係について、ロラン誕生の1963年から順に語り聞かせるストーリーです。
本作、「映画になるだけあって」と言う枕詞がシックリくるくらい“型破り”な人生経験を経てきたロランですが、それは彼にまだ自我が芽生えるよりずっと前の段階から、母・エステルによって植え付けられた考え方に支配され続けた半生とも言えます。エステルは息子の持つ障害を受け入れられず、それを解決する方法を探し求め、行き着く先は“神頼み”とある意味で破綻しているのですが、全ては「ロランが人目をはばかることがないよう」と言う親心。結果的には虐待スレスレ(?)の英才教育が成功し、その子育てが大いに称えられる一方、ロラン自身はいつまでも子供な訳はなく、何とか母のコントロール下から抜け出そうとし始める青年期以降は、観ているこちらに「自分の所業によって母に与えたであろう心労」が思い出されて切なくもなります。
と言うことで、それぞれ観る側が持つ実体験とその情緒によっては「ネガティブ」に感じてしまい兼ねない物語を、時折に笑えくらいあっけらかんとした印象にみせる作風は見事なバランスだと思います。ただ、私が最近観る映画に比べると小粒感は否めず、私の評価は「ややウケ」止まり。エイドクレジットで気づきましたが、本作ってAMAZON MGM STUDIOS製作だったのね。。ってことはいずれPrime Videoで配信もされるだろうし、それを待っても良いかなって感じです。

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TWDera