1975年のケルン・コンサート

劇場公開日:2026年4月10日

解説・あらすじ

世界的ジャズピアニストのキース・ジャレットが1975年1月24日にドイツのケルン歌劇場で行ったコンサートの開催までの舞台裏を、当時18歳だった女性プロモーターを主人公に描いた音楽青春映画。

ドイツ・ケルンに住む音楽好きの高校生ヴェラ・ブランデスは、厳格な父親への反抗心もあり、来独ミュージシャンのツアーをブッキングするアルバイトを始める。持ち前のバイタリティを発揮して仕事が軌道に乗り始めた頃、ベルリンのジャズ・フェスティバルに出向いた彼女は、アメリカの天才ピアニスト、キース・ジャレットの演奏に衝撃を受ける。キースのケルン公演を実現させようと決意した彼女は、幾多の困難を乗り越えてコンサート開催に漕ぎつけるが、当日、キースの希望していたピアノとは異なる種類のピアノが用意されるというトラブルが発生する。開演時間が迫る中、キースは演奏を拒否し、コンサート開催が危ぶまれるが……。

ライブアルバムの名盤「ケルン・コンサート」としても知られる伝説的なコンサートが、開催中止寸前のトラブルに見舞われるも、弱冠18歳の女性プロモーターの機転と行動力で実現したという、知る人ぞ知る実話を史実に基づき映画化。ドイツの新鋭マラ・エムデがヴェラ役を演じ、キース・ジャレット役を「ファースト・カウ」「パスト ライブス 再会」などで知られるジョン・マガロが演じた。

2025年製作/116分/PG12/ドイツ・ポーランド・ベルギー合作
原題または英題:Köln 75
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2026年4月10日

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(C)Wolfgang Ennenbach / One Two Films

映画レビュー

3.5 人生は一度きり、演奏も一度きり。

2026年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この作品は18歳のジャズを愛する女性の成長の物語であり、仲間と共にひとつの大仕事をやってのける青春映画であり、同時に、彼女の選択をよく思わない父、それでも理解を示す母、反発しながらも応援のエールを贈る兄との家族劇であり、キース・ジャレットという稀有なる才能の一端を紐解く音楽映画でもある。

天才アーティストによる一期一会のパフォーマンスと出会い、畏敬の念すら抱いた彼女が、やると決めたらがむしゃらに突っ走る青き冒険が映像化されている。

この作品が特筆に値するのは、映画における第三の壁を破る存在を据えたことだ。彼がナビゲートするジャズ講座によって、音楽入門劇としても楽しめる仕掛けが嬉しい。同時に、キース・ジャレットという存在そのものの苦渋の日々を垣間見せてくれる。心に湧き上がるエモーションを即興で演奏したキースは、決して同じパフォーマンスをすることがなかったという。人生が一度きりであるように、キースのピアノ演奏も一度きりなのだ。

この作品を観た後は、1975年1月24日にケルン歌劇場でレコーディングされた伝説の名盤「ケルン・コンサート」を聴きたくなること間違いなし。百聞は一見にしかず。ぜひ、劇場へ!

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髙橋直樹

5.0 縁の下の物語

2026年4月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

驚く

キース・ジャレットの最高傑作と言っても過言ではないです「ケルン・コンサート」の舞台裏がこれほどまでに物語性があったとは、全く知らなかった。余りにもドラマチック過ぎて、まさに現実は小説より奇なりがそのまま当て嵌まるような話がある。18歳の女の子があの傑作を産み出したと言えよう。天才にかかわるエピソードは枚挙にいとまがないのは通例だが、運命がこれほどまでに交差し、散りばめられた奇跡の数々の果てに、あれほどまでに素晴らしい作品が出来上がり、極東の隅に生きる人々に感動を与えている今日があるとは、当時は誰にも想像は出来なかっただろう。「弘法は筆を選ばず」まさにその通りの現実がここにあったのだ。素晴らしいエピソードと作品を残せたことに対して、心の底から感謝を述べたい。情熱にまさる創造の手段はないのだ。

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shanti

3.5 実話というから驚き!の内容

2026年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

驚く

私も持っているキース・ジャレットのケルン・コンサートに関する映画で、実話というから驚きの内容でした

当時アルバムを聴いていたJazz好きだけではなく、若い人から幅広い人たちにお薦めする映画でした

平日にも拘わらず、結構の入りでした

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jazz須磨

4.0 Hallogallo

2026年4月15日
iPhoneアプリから投稿

プロモーターに視点を当てた作品って珍しいなと思い鑑賞。
偶然かもですがスクリーンの壁をぶち破って観客に語りかけてくるのが「ストリート・キングダム」と被ってて面白かったです。

自分はジャズは映画などの創作物を経由して知っている身なのであまり詳しくはないんですが、今作はその辺もうまいこと説明しながら物語を進めていくので見やすさ的にもとても良かったです。

パート的には3つに分かれており、プロモーターになった少女の奔走、記者と演者とマネージャーの葛藤、その二つが合わさっての大舞台といった感じで進んでいきます。

超アグレッシブなヴェラがひょんなことからプロモーターになって会場探しや日時を決めたりギャラを決めたりと駆け回る様子がとても前向き&挫けずでカッケェなと思いましたし、周りの友達や彼氏や兄貴も感化されてヴェラを手助けしたり歪みあったりと、青空の下ではないですが青春のようでギラギラ眩しかったです。
色々とだらしないので、周りが喧嘩になってしまったり、父親とはずーっと険悪な仲なので揉めまくったりもするんですが、前向きにオフィスを借りたり、電話にも慣れてきたりと、仕事人としての成長が見られるのも良かったです。

とにかく取材したい記者vs気分が乗らないので断るピアニストの構図で長いこと進んでいくので、今頃ヴェラは何やってるんだろうなーと思いつつ、ピアニストのキースがソロでやる理由の段階の描き方がめちゃくちゃクールでいいなと思いました。
最初は大人数でやっていたものを人数を減らして鮮度を上げ、そして即興の要素も取り入れて、そして極限の状態、1人即興になるというのが洗練されているなぁと思いました。
キースのプライドの高さと臆病さが同時に見られるのも良かったですし、記者も頑張って引き出そうとする様子が健気だなと思いました。

その二つが交わるパートではヴェラがとにかく走り回り、調律師を呼んだり、ピアノを運ぼうとしたり、色々頓挫しながらも走ったりとするので思わず応援したくなってしまう魅力が確かにありました。
お金のためとはいえ、大舞台を用意するためにここまで本気になれるのは素直に羨ましいなと思いました。
そして繋がるキースの即興舞台、そこまでは良かったんですがいざ演奏となるとなぜか引き目の画になってしまうので、勿体ないなと思ってしまいました。

パワーのある作品でしたし、ジャズの良さ・面白さに繋がっていて良いなと思いました。
駆け回る少女に幸あれ!

鑑賞日 4/15
鑑賞時間 11:30〜13:40

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ブレミンガー