これって生きてる? : 特集
【妻への本音を人前でネタにしまくったら妻がガン聞き
してた衝撃の実話】映画ファンが「こういうの欲しかっ
た」と歓喜し、劇場で心ゆくまで味わいたい珠玉の一本
“観る”ではなく“人生に浸る”刺激的で上質な時間を

それが4月17日公開、

“名優にして名匠”ブラッドリー・クーパーの長編監督第3作で、離婚危機を迎えた夫婦の姿を描く上質なヒューマンドラマです。
映画館の親密な暗闇で堪能してほしい、映画の枠を越えた“人生に浸る”映画体験。 その深い、深い、深~い魅力に迫ります!
【予告編】NYで生きるふたりのリアルな愛と人生。僕らの関係は、まだ“生きてる?”
【映画.comは観る前からもう知ってました】嗚呼、こ
れこれ、私たち映画ファンが大好きな映画だってね!!

観る前から確信していたこと↓
なんでここまで言い切れたかって? OK、教えてあげましょう!
【こんな映画、好きに決まってる①】
離婚で人生どん底の男が、スタンダップコメディで人生をスタンダップする…。嘘みたいな衝撃の実話、だからこそ人生って面白い!

あらすじ:順調だった夫婦生活が今まさに終わりを迎えようとしている中年男アレックス(演:ウィル・アーネット)。失意の中、偶然見つけたコメディクラブで未経験なのに舞台に立った彼は、妻テス(演:ローラ・ダーン)との関係や自身の人生を笑いに変えることに新しい生きがいを見つけていく。
やがて趣味ではなく、本気でのめり込むアレックス…コメディアンとして大一番の晴れ舞台、妻への本音を盛大にぶっ放していたところ、なんと客席には別居中の妻がいて…!?

このあらすじにどう思いましたか?
私は「そんなコントみたいなことあるわけねえだろ!」と冷静にツッコミました。
が! どうやら実話らしい…
しかもどこが実話かというと、
・偶然見つけたコメディクラブで未経験なのに舞台に立った
・晴れ舞台、妻への本音を盛大にぶっ放していたところ、なんと客席には別居中の妻がいて…!?

監督ブラッドリー・クーパーが友人の実体験を基にしたとか(しかもその友人というのが、イギリスの有名コメディアン、ジョン・ビショップだというからまた驚き!)。これが実話だからなんだっていうと、説得力が爆上がりするんです。
人生って、時に映画やフィクションをも越える面白いことが起きる。良くも悪くも「生きてる」を実感する瞬間って、こういう場面に詰まってたりするんですよね。
それでアレックスとテス、このあと2人はどうなったと思いますか?
ほら、気になってきたでしょう!? このストーリーライン、まじで神懸かってる。
【こんな映画、好きに決まってる②】
映画.comがいま最も新作を観たい監督の1人、ブラッドリー・クーパー。マルチな才能に人生への深い洞察と解像度。「イーストウッドの正統“後継者”」は、この人しかいない――
何がすごいかって、ブラッドリー・クーパーですよ。俳優として一流なのに、「アリー スター誕生」「マエストロ その音楽と愛と」と監督作2作ともアカデミー賞で高く評価されてるし…そう、この男、 監督としても一流なんスよ…。
本作「これって生きてる?」でも才能が思う存分発揮されていて、監督・脚本、さらには撮影監督(セカンドユニット)をこなしてるし、なんかもう、超人。しかもアレックスの友人役で出演までしちゃって、その存在感たるや。

…あれ? こんな監督…偉大な人が脳裏に浮かびますよね…?

Photo by Dan MacMedan/WireImage
クーパーは「アメリカン・スナイパー」(主演)でイーストウッドの世界観を学び、「運び屋」(共演)で名優の背中を見て、「アリー」(※)でメソッドを受け継いだ… まさに正統“後継者”。
映画ファンならば、イーストウッドのエッセンスを感じながら「これって生きてる?」を観るのも一興です!
※「アリー スター誕生」はもともとイーストウッドが監督する予定だった企画をクーパーが引き継ぎ、手法も受け継いで制作された
【こんな映画、好きに決まってる③】
洒落ていて、キレもあり、喜びもあり、苦みもあり、教訓も得られる…。“観る”を越えた“人生に浸る”体験。等身大の物語を、一刻も早く、映画館で深く深く味わいたい。

本作からどことなく感じる「懐かしさ」…。その正体が、ウディ・アレンやジョン・カサヴェテスらを彷彿とさせる“古き良きアメリカ映画感”。
都会的で洒落た映像に、軽快でキレのいい会話。それでいてちょっと泥臭い・生々しい人間ドラマ…

だから断言できるんです。
本作は映画好きにこそ、映画館世代にこそ刺さる映画。その真価…“人生に浸る極上の映画体験”を、ぜひ劇場で堪能して。
(Tips)「これって生きてる?」がもっと深まるキーワード3
1. 音楽が暗示するテーマ
テーマ曲はクィーン&デヴィッド・ボウイのヒット曲「アンダー・プレッシャー」。この曲が劇中でどう使われているか、その歌詞にも注目!
2. ロケーションのムード
舞台であるNYは、ケヴィン・ハートやクリス・ロックらを輩出したスタンダップコメディの聖地。東海岸の雰囲気も見ていて楽しい。
3. タイトルの意味
原題は「Is This Thing On?」 舞台上でマイクチェックする際に「電源入ってる?」のニュアンスで使うフレーズで、さらにはスタンダップコメディではジョークがスベった際に「聞こえなかったのかな?」とマイク不具合のせいにするセリフでもある。転じて邦題の「これって生きてる?」はさまざまな意味がかかっており、考えれば考えるほど訳者のセンスが小気味良い。
【実際に観たら…】ほ~~ぉら!やっぱり最高じゃんか
よ!!って心の中でスタンダップしながら拍手しました

ここからは映画.com編集部員が実際に観て思ったこと・感じたことを赤裸々にぶっちゃけちゃいます!
●描かれているのは“人と生きることのすさまじさと素晴らしさ”。夫婦とか恋人とか関係ない。その圧倒的なエネルギーに価値観フルボッコ喰らった個人的“傑作”!!

筆者は未婚だけど、この映画で描かれる全部に頷きすぎて頭もげそうだった。たとえばアレックスとテスの口喧嘩。「自分が幸せでいることが相手も幸せにする」と信じていたアレックスに、テスが放った言葉 ――

人と生きるのに何が必要? この問いに“正解”はありません。人の数だけ答えがあって、関わり方がある。
だけど、そうである以上、すり合わせは必要になる。それは夫婦だけの話ではなく、恋人だって、友だちだって、部下と上司だってそう。“共に生きるためにぶつかる”ということを、私たちはどこかでしてきたはずです。
避けられない、この煩わしさ。でもだからこそ有り難い、今隣にいる人との時間…
対立することから逃げたくなる臆病な心を、この映画にボッコボコにされました。そしてもう一度、私を“誰かと生きる”その場所に送り出してくれた。
●今、「幸せでいなきゃ」って思ってる? そんなハッピーマニアは今すぐ本作を映画館で観よう。そうしたら“本当の自分”に戻れる、人生の酸いも甘いも同じくらい愛おしくなる

結婚してるから・独身だから幸せでいなきゃとか、子どもがいるからいい親でいなきゃとか、自分の過去や選択を正解にしたい、そうでないといけないと、気づかぬうちに自分を縛ってることってありませんか?
そんな“こうでなきゃ”だったアレックスに、彼の父親が言う、

この言葉に、私も“ありのままの自分”を取り戻せた気がしました。
私は幸せになってもいい、ワクワクしてもいい。そして、不幸せになってもいいんだ。
どこかで我慢していた自分に気づいた。人と向き合うことと同じくらい、自分と向き合うのは骨が折れる。だけどこの映画を観ていたら、ずっと背負っていた荷物を下ろせたような、本当の自分に戻れたような、ハンパない開放感に包まれました。
この体験だけでも、映画館に行く価値がある、と筆者は断言します。
●“ここまで言った”夫婦もの・恋愛もの、今までなかった! だから映画史においても重要作!? もう一度踏ん張る勇気をくれる、ヒーリング効果絶大!

そして、この映画、夫婦・恋愛ものとしても革命的。ネタバレになるので多くは語れないけど、結末に「今までになかった!」と超絶感動して、価値観を変えられたんです。
白と黒じゃなくていい、選択肢って自分たちでつくってもいいんだ、むしろそれこそが結婚の醍醐味って教えてくれる(知ってた?白って200色あんねん)。
本作の最終的なメッセージに、きっと「ここまで言った映画は初めて」と思うでしょう。なので、夫婦や恋人との鑑賞も全力で推せます!
●なんでこんなに没入できるのか…。洗練された映像、音楽、臨場感――。なんだか懐かしいこの感じ…そうだ、これこそ映画ファンが求めてた、令和の大作×上質ミニシアターのハイブリッド作!

本作、とにかく映画としてのクオリティが高い。それは単に画がキレイとかだけじゃなく、 自然と感情が乗っかる感じです。
登場人物は決して多くありません。劇中でアレックスは何度もコメディクラブ(すごくアットホームな空気で良い)に立ちます。そして別居中、彼が暮らすこじんまりとした小さなアパート…

この“リアルな狭さ”を、クーパーは普通の画角よりも小さいアスペクト比で、40mmレンズのカメラで表現しています。そこへ、静謐ではない“本能に訴えかける音楽や音響効果”が加わり、生まれるのは 今、自分もそこにいるような臨場感と観客席の一体感 …
大作のスケール感、本物感がどっしりとありつつ、一方で世界中のあらゆる人ではなく「あなた1人」に寄り添ってくれる感傷と切実さもある。それを映画館で味わえる贅沢さ――
あなたが求めてやまない映画体験が、劇場で待っています!
●【最後に】
何度でも問いかけよう――「これって生きてる?」 噛みしめれば噛みしめるほど、あまりに最高なタイトルです

観る前に思った、 「なんていいタイトル!」
そして観た後に思った、「 このタイトル以外にない!」
映画館で二重の感動を楽しんでくださいね。





