「心の中で生き続ける」人はなぜラブレターを書くのか くまのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 心の中で生き続ける

2026年4月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

めちゃくちゃ泣きましたが、冷静に考えると「???」と、よくわからない所がありました。

「人はなぜラブレターを書くのか」
まず、このタイトルのアンサーが分かりませんでした。
・話したいから
・伝えたいことがあるから
・知ってほしいことがあるから
理由はこんなところかなぁ、と思います。
なんとなくこれ以外のアンサーを作品に期待して、想いの強さや深さを観れたらいいなぁ、と臨んだように思いますが、そういう作品ではなかったように感じました。
この作品は、人の想いや意思が、めぐりめぐって人へ届き、温かいものとしてずっと生き続けていく…みたいなことを言ってるのかな?うまく言えませんが。

24年後に書いたナズナさんの「ラブレター」は、信介さん宛で、信介さんの両親に宛てたわけではない。でも、結果的に両親の手に届き、読まれた。
ナズナさん自身が、信介さんが亡くなっていることを知っているから、「信介さん宛」だとしてもその手紙は「両親に読まれることを前提」としたラブレターということだったのだろうか?そうじゃない。手紙はもっと純粋で、単純にあの頃話したくても話しかけられなかった想いを綴っただけなんだと思う。
亡くなってるとわかっているのに、ポストに投函しようとしたのは、なんだろう?
こちらは、信介さん本人に届けようとした…そんな茶番ではない気がする。「信介さんと話したいと思ってる人間がいることを知ってほしい」が透けてしまったから、投函を止めたのではないか。本当は、ただ信介さんと話したい、それだけ。だけど、投函しても叶わないし、別の意味が生まれるのは本意とは違うから。
でも、信介さんの両親に手紙は読まれて、新しい意味が動き出した。ナズナさんの元には、想像をしていなかった温かい思いがうまれて、結果的に「よかった」と言っている。
思いを知ることが出来て、通わすことが出来て良かったけど、やっぱり「なぜラブレターを書くのか」のアンサーがわからない。溢れてしまうほどの想いがあるから、いつでもいつまでも想っている思いがあるから、なんて当たり前で拍子抜けしてしまう。「なぜ書くのか」よりも、「振り返りながらラブレターを書いている」姿はすごく可愛かったし、「なぜ出せなかったのか」の姿は、可愛くていじらしくて切なくて、見事でした。

実話を元に…ということしか知らなくて観賞しましたが、なんの実話だとか、信介さんが亡くなっていることは知らずに観ました。日比谷線の事故は覚えています。中目黒のワードが出たときに、あぁ、その話だったんだ、と息がつらくなりました。

うーむ(ㆆᴥㆆ)…感想がまとまらない。
でも、思うのは24年後に、電車で密かに想いを寄せていただけの人に、よくラブレターが書けたなぁ、と。
よく知らないからこそ、書けたのかな。話したこともないから、伝えたいこともいっぱいあったろうし。
そして、なぜ24年後なのか。自分が病気の再発をしてしまって、やりのこしている事が思い浮かんだのだろうか。

泣いたけど、わからないことだらけだわ。
私が思うのは、大切な人はいつまでも心の中で生き続けるので、寂しいけど寂しくない。でも、たまに外に発信してみると、自分以外の人のこころにも、その人が息をふき返すこともあるから、それはその人にとっても、周りの人にとっても、また自分にとっても温かいものになるのかな、と思いました。でも、手紙を投函出来なかったように、外に出す行為って、なかなか難しい…

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