人はなぜラブレターを書くのかのレビュー・感想・評価
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誰かの言葉が、誰かの苦しみを優しく癒やす時
本作は、2000年3月に発生した地下鉄脱線事故にまつわる奇跡のような実話を元に、「舟を編む」の石井裕也監督が綾瀬はるかを主演に迎え製作された映画です。
キャストと予告編だけみて早くから鑑賞を決めていた作品ですが、実話ベースであることも知らずに鑑賞…。最後までタイトルの答えをひたすら探しなら観たのが、少しだけ方向性を間違えた原因かもしれません…。
なぜなら、映画を最後まで丁寧に観てもその明確な答えは示されなかったからです。——けれど、それこそがこの映画の答えなのかもしれません。“観た人それぞれが、自分なりに考える余白を残す作品”。そう捉えれば、答えを探し続けた自分の見方を少し反省しつつも、確かに受け取ったものはありました。
序盤、中盤、終盤とメインとなるキャストが入れ替わるようにストーリーが進んでいきます。序盤は若い2人が初々しく演じ、中盤の主役は菅田将暉くん。ちょい役かと思っていたら、しっかり中盤のメインキャストでした。身体も完璧に仕上げて、こういう野良犬みたいな鋭い眼差しの役どころはかなり好みで、スクリーンに釘付けでした。終盤は、妻夫木聡さんや佐藤浩一さんがしっかりと締める。綾瀬はるかさんは、病気を抱える役どころながら、悲壮感に浸ることなく常に前向きで、どこまでも透明感麗しい。
実話ベースゆえに、脚本としての整合性やエンタメ性のバランスを取る難しさを少し感じましたが、それでも素直に涙する場面はいくつもあり、薄手のハンカチは必須です。
エンドロールで流れるOfficial髭男dismの「エルダーフラワー」が、鑑賞後の余韻にそっと寄り添ってくれます。
ちなみに、エルダーフラワーとは、マスカットのような爽やかな香りが特徴のハーブで、白い可愛らしい花が咲きます。
花言葉は、「思いやり・苦しみを癒す」だそうです。
Q.人はなぜラブレターを書くのか?
A.誰かのことを心から思いやるとき、
どうしても伝えたい言葉が溢れてくるから。
私はそんなふうに考えました。
大切な誰かと一緒に観たくなる一本です🎬
タイトルでもある「なぜ人はラブレターを書くのか」 その問いの答えが、この作品の中にあった。
ラブレターとは、恋愛に限らず、誰かが誰かを想う気持ちを言葉にしたものすべてを指すのだと思う。
鑑賞前は、実話から着想を得た作品と聞き、当初はあのセンセーショナルな事故を軸に、未来ある若者の死を描く物語なのだろうと想像していた。だが実際には、それをベースに二つの軸が交差する群像劇となっており、その構成の巧みさに驚かされた。
「さすが石井監督!」と、思わず鑑賞後に拍手を送りたくなる、そんな完成度だった。
死はそこで終わるものではなく、その人を想う誰かの人生の中に根を張り、形を変えながら生き続けていく。そんな石井監督が描く死生観はあまりにも優しく、温かく、そして美しい。
「誰からも忘れられた時が本当の死だ」という言葉を昔聞いたことがある。
この作品を見て、本当にその通りだなと思った。
姿形は見えなくても、彼らから受け取ったものは、今を生きてる人たちの中にあり続けているし、それが力になっているのかと思うと、死に対しての恐れが少し和らいだ気がした。
むしろ、繋がっていくんだなと温かな気持ちになった。
好きなシーンや、良かったところを取り上げたらキリがないくらいなのだが、光の使い方、カメラワーク、劇伴、主題歌、セリフ、そして俳優陣の演技、どれもが響き合い、この作品の世界観を形作っていた。素晴らしかった。
高校生二人の初々しい恋愛が丁寧に描かれているからこそ後半の展開が際立ち、綾瀬はるか演じるナズナの昼の笑顔があるからこそ深夜のシーンに深みが増す。不器用な妻夫木聡演じる良一の積み重ねが、ラストの涙へとつながっていく。あらゆる要素が無駄なく結びつき、「あのシーンがここに効いてくる」と感じる瞬間が何度もあった。
パンフレットで妻夫木さんが印象的なシーンとして挙げていた通り、菅田将暉演じる川嶋が信介の死を知る場面は、映画史に残る名シーンだと感じた。言葉を超えて感情が押し寄せる、圧巻のシーンだった。
この作品を観れば、死生観が少し変わるかもしれない。
誰かにラブレターを書きたくなるかもしれない。
そして、自分の人生が、たくさんの人の影響の上に成り立っているのだと実感するかもしれない。
受け取る感情があまりにも多いからこそ、多くの人に観てもらいたい作品だ。
心の中で生き続ける
めちゃくちゃ泣きましたが、冷静に考えると「???」と、よくわからない所がありました。
「人はなぜラブレターを書くのか」
まず、このタイトルのアンサーが分かりませんでした。
・話したいから
・伝えたいことがあるから
・知ってほしいことがあるから
理由はこんなところかなぁ、と思います。
なんとなくこれ以外のアンサーを作品に期待して、想いの強さや深さを観れたらいいなぁ、と臨んだように思いますが、そういう作品ではなかったように感じました。
この作品は、人の想いや意思が、めぐりめぐって人へ届き、温かいものとしてずっと生き続けていく…みたいなことを言ってるのかな?うまく言えませんが。
24年後に書いたナズナさんの「ラブレター」は、信介さん宛で、信介さんの両親に宛てたわけではない。でも、結果的に両親の手に届き、読まれた。
ナズナさん自身が、信介さんが亡くなっていることを知っているから、「信介さん宛」だとしてもその手紙は「両親に読まれることを前提」としたラブレターということだったのだろうか?そうじゃない。手紙はもっと純粋で、単純にあの頃話したくても話しかけられなかった想いを綴っただけなんだと思う。
亡くなってるとわかっているのに、ポストに投函しようとしたのは、なんだろう?
こちらは、信介さん本人に届けようとした…そんな茶番ではない気がする。「信介さんと話したいと思ってる人間がいることを知ってほしい」が透けてしまったから、投函を止めたのではないか。本当は、ただ信介さんと話したい、それだけ。だけど、投函しても叶わないし、別の意味が生まれるのは本意とは違うから。
でも、信介さんの両親に手紙は読まれて、新しい意味が動き出した。ナズナさんの元には、想像をしていなかった温かい思いがうまれて、結果的に「よかった」と言っている。
思いを知ることが出来て、通わすことが出来て良かったけど、やっぱり「なぜラブレターを書くのか」のアンサーがわからない。溢れてしまうほどの想いがあるから、いつでもいつまでも想っている思いがあるから、なんて当たり前で拍子抜けしてしまう。「なぜ書くのか」よりも、「振り返りながらラブレターを書いている」姿はすごく可愛かったし、「なぜ出せなかったのか」の姿は、可愛くていじらしくて切なくて、見事でした。
実話を元に…ということしか知らなくて観賞しましたが、なんの実話だとか、信介さんが亡くなっていることは知らずに観ました。日比谷線の事故は覚えています。中目黒のワードが出たときに、あぁ、その話だったんだ、と息がつらくなりました。
うーむ(ㆆᴥㆆ)…感想がまとまらない。
でも、思うのは24年後に、電車で密かに想いを寄せていただけの人に、よくラブレターが書けたなぁ、と。
よく知らないからこそ、書けたのかな。話したこともないから、伝えたいこともいっぱいあったろうし。
そして、なぜ24年後なのか。自分が病気の再発をしてしまって、やりのこしている事が思い浮かんだのだろうか。
泣いたけど、わからないことだらけだわ。
私が思うのは、大切な人はいつまでも心の中で生き続けるので、寂しいけど寂しくない。でも、たまに外に発信してみると、自分以外の人のこころにも、その人が息をふき返すこともあるから、それはその人にとっても、周りの人にとっても、また自分にとっても温かいものになるのかな、と思いました。でも、手紙を投函出来なかったように、外に出す行為って、なかなか難しい…
実話らしいので、そこは良かったのですが。
愛のお話
ループする物語。細部に神が宿っている映画。
先日、鈴木敏夫さんのラジオ番組でこの映画の紹介があり見に行きました。
何度か泣いてしまうほど、感動的なストーリーと、それぞれの役者さんの情熱、監督の想いが伝わる素晴らしい映画でした。
電車のシーンで始まり、電車のシーンで終わるというところは、人生がつながっているループのようなものであり、また、この映画の中でそれぞれの登場人物の成長が伺える作品でした。
出演者では特に菅田将暉さん演じる川嶋がとてもよかったです。ジム会長と路上で揉み合うシーンの迫力はすごかったです。
當真あみさん、西川愛莉さんの演技も良かったです。ラストシーンの西川さん、自信と決意を感じられてカッコよかった!
「ラブレター、お母さん書いたことある?」と娘が綾瀬はるかに聞くシーンでは、ナヅナ(綾瀬はるか)の耳が若干赤くなっているところがリアリティーがありました。演技なのかエフェクトなのか分かりませんが…。
また、美術と照明も非常に良く、パンフで担当の方を見たら「宝島」もお二人がやっておりました。小道具はラジオをはじめ、部屋の中の雑貨などのセレクトよかったです。
照明もとても良く、特にボクシングのシーンは際立っていました。
高校生のナズナのシーンに出てくる友達のキャラがとっても良かったですが、なんという女優さんか分かりませんでした。調理パンを食べながら、ナズナが気になっている男性がボクシングしてるんだよ、と教えるシーンなどめちゃくちゃ存在感ありました。パンフレットにも写真1枚も出ていなく残念です。
フィクションとノンフィクションが混ざり合っている映画ですが、母としてのナズナが亡くなるシーンは、パンフレットによると、監督の母に対する思いが込められてたそうです。
ラストシーンで夏な白い日傘をさして登場するシーンは、ジブリ映画の「風立ちぬ」を思わせるものでした。
ラストに桜とナズナの花が出てきますが、桜は大学合格した舞の姿であり、ナズナの花は母、ナズナが娘、舞を「いつまも近くで見ているよ」という意味に捉えました。
もう一度見たくなる、人に薦めたくなる良い映画でした。
「ラブレター」をきっかけに描いた石井監督の「人間観」。
地下鉄事故で高校生が亡くなり、そこから20年以上が経過して当人宛の「ラブレター」が届くという何とも不思議な実話である。なぜそうなったのかという疑問とともに、勝手な想像(憶測)をかきたてられてしまう。この映画は、その疑問を解決するわけではなく、事実の外見だけを借りて全く独自のドラマを作り上げたというべきだろう。石井裕也が監督・脚本をしているので、石井監督が描きたかった世界ということになる。そこには、人はこうあってほしいという彼の理想や願望が強く込められていると思った。映像も趣があって美しいし、心情も共感できる作品になった。
富久信介は、勉学にスポーツ(ボクシング)に全力で取り組む高校生である。未来を信じて努力を重ねてきた彼の人生が、突然絶たれた無念さは計り知れない。その思いを川嶋とナズナが別の形で受け継いでいるように見える。川嶋は彼と誓い合った、念願だった世界チャンピオンになる。一方ナズナは大きな心の傷と彼への好意を封印して生きてきた。その秘めた思いをいかに開放するのかを描くのが、この物語のテーマになっていると考えられる。
ナズナの家族の話はとてもリアルで心動かされる。最初は不平不満が表に出ていて、仲が悪いのかと思っていたが、段々と、お互いを気遣いあう本当の姿が明らかになっていく。その転機になるような形で差し込まれているのが「ラブレター」を巡るエピソードである。
なぜ20年以上たってから亡くなった人に手紙を出す気になったのかは分からない。ナズナ本人も分からないまま、気持ちに整理をつけたくなって書いたとしか言えない。映画の初めの頃に、ナズナが夜明け前、過去と現在の境目が無くなるような感覚を言っている場面がある。きっと封印してきた高校生の時の思いをリアルに感じて何とかしたいと思ったに違いない。「ラブレター」を書いた理由は曖昧なままであるが、大病を患ったナズナのメッセージは確かに夫と娘に伝わったように思う。二人はナズナの思いを胸に、これからを逞しく生きていくだろう。石井監督の人間観みたいなものが表現された映画でした。
散りばめられた人それぞれのお話
映画鑑賞入門者だから?こんなこと言うのかもしれません。短時間に色んな人たちの話が有って、よい意味であれれ?あれ!?という気持ちでしがみついて観ました。
あの日比谷線は日が違っていれば私も乗っていたので、気になるものでした。
その事故の裏でこんなことがあったのですね。全てがノンフィクションではないにしても、心打たれる場面場面でした。
営団地下鉄の地下鉄職員がぞろぞろとやってきて、ご両親が大きく拒絶するシーンははとてもリアルでした。
出演者の皆さんの真剣さに心動かされました。ボクシングシーンは観る前はあまり気にしてませんでしたが、事故の辛さの場面よりも泣けるものがありました。
エンドロールで東京メトロ(当時は営団地下鉄ですが)が記されていなかったのは‥マニアックな視点かもしれませんが、衝撃的でした。
自分的にはとても好印象を受けた作品で、良かったです。 特に、川島と...
こういう映画に向いてないと思った
有給余ってたので一日映画館で過ごした際に観た一本。
全然面白くなかった。
いや、たぶん面白い面白くないで観るタイプの映画じゃないんだろう。
自分に合ってないんだろうなという感想なので星は付けませんが正直☆1。
もともと感動ポルノ系の映画は好きじゃないので、たまたま時間が合うのがこの映画じゃなければ観なかったと思う。
強いて挙げるならガンを隠してたにしては健康そう+元気すぎるってところ。
後々ガンを隠してましたって発覚するところで演技力無いなと思った。
目が似ている
石井監督の作品は、全部は観てませんが、その演出力というか、才能の絶対値がパッと出の監督とは違いすぎるように思います。特に、カットのつなげ方とか凄いなといつも感じます。隅々までしっかり演出されてます
だからと言って全部好きかも言えなくて、◎大好き ◯流石だ △普通 と別れる記憶があります。今作は◯でした。
ラブレターを介して2本立てみたいに進行していきます。どちらも切ないけど、やはり人間は生きている以上は前向きに生きないとイカンぞと再認識しました。
上記で言うところの◎である「夜空は、、、」にあるセリフ【死ぬまで生きる】は何気にわたしの人生訓になってます。
超オールスターが集まってますので、演技には全く隙がないです。
綾瀬はるかさんも今後は最近の北川景子さんみたいな役もやればいいのになと。菅田将暉さんは脇役なのにボディメイクまでして素晴らしかった。佐藤浩市さんはそっか白髪が今ですよね。
わたしのようなオヤジが言うとキモっですが、當真あみさんのファンです。可愛いですよね。綾瀬はるかさんと目がそっくりに感じたんですけど、どうでしょうか。
思い込みは禁物?
公開から3日目の4月19日観てきました。 以前から予告を観て絶対観...
公開から3日目の4月19日観てきました。
以前から予告を観て絶対観たいと思っていた映画!
若い高校生の恥ずかしいシャイな気持ちを當間あみさんが演じ、細田佳央太さんがとても真摯な態度で高校生えおボクシングジムを通う姿がとても似合っていました。
名前を知らないままですっとお互い思いを募らせてて、それが突然の事故で当時のナズナが知る事となるところから現在と過去を行ったり来たり、興奮が止まりませんでした。
現在のナズナ綾瀬はるなはとても演技がどんどん素晴らしくなってきて、もう涙が止まりませんでした。
ただこの病気を知る事となった展開が後になってからで、何を隠しているのか半信半疑でしら。
でも、このラブレターを書く切っ掛けになった部分が少し巣明瞭でしたが、ポストに入れようとしたが入れられなかった気持ちは当時の高校生時代のナズナと同じだなぁと。
妻夫木聡のお父さん演技もとても普通に派手さもなく受け入れられ、菅田将暉荒々しい演技も良かったです。
実話なのが切なく美しい
ずっと恋心を抱いていた彼の名前を初めて知ったのが死亡ニュースだなんて、そんなの心から涙どころか血を流す想いである。
話せばよかった、想いを伝えればよかったなど後悔尽きなかっただろうが、数十年の月日を経て両想いだったと分かるなんて切なくて美しい。
実話なのが良い。
何度も会ったりして回数を重ねるごとに好意を抱くようになるのはまぁ単純接触効果と呼ばれるもので些細なことでもあるのだが、思春期ならなおさら恋心を抱いてしまうだろうな。
ナズナが彼のことをずっと心に残したまま人生を歩んでいく姿はまるでタイタニックのローズのよう。
悲しいが心に秘めた自分だけの恋はロマンチックでそういうのは好きである。
タイタニックの"A woman's heart is a deep ocean of secrets."の言葉が頭をよぎった。
そして今時、手紙を書く人などほぼいないだろう。
手紙の、人の想いが伝わる良さというものを再認識させられた。
誰かに書いてみるのもいいかもしれない。
ただ一つ、監督そこは忠実に再現してくれよ、と思ったのは当時の女子高生役の見た目である。
主人公はまぁ素朴な感じで当時いるといえばいそうではあるが、
友達役の子のその前髪とメイクは今風だろうが!と思った。
ルーズソックスを履くガラケー時代のギャルがどうだったかも知らんのか?
「ルーズソックスは常識だよ!」と言っていたが当時のギャルには見えず全く説得力がない。
まぁそこは本題ではなくどうでもいい部分ではあるが、ちょっと気になった。
「時間」というものを改めてを感じる作品。ラストに流れる髭男のエルダーフラワーが涙腺と胸に沁みるー!
作品全体に「大きな時間の流れ」を感じる仕掛けが
たくさんしてある
時計の音、日が昇る、季節が移り変わる、
電車が長いトンネルを通過するets.
あー、この1つの大きな時間の流れの中を
私たちの「人生の時間」も流れてるんだなぁ…
と、改めて感じる
子供は大人へと成長してゆき、夢や希望へ向かって日々歩み、瑞々しい恋心は膨らんでゆく…
そして、
それぞれが持つ人生の時間の長さはまちまちで、
だからこそ、
大切だと思える人と共有できる時間は
どれほど尊いか… 今更、気付かされる
愛情は、今、言葉にして伝えておかなければ
時間に流されてしまう…
だから!
人はラブレターを書くのか?!…って感じか??
細田佳央太、ボクサーぶりも含めてよかったー
目がいいよね
ただ、菅田将暉のボクシングの決勝シーンが
お粗末すぎて残念だった
もう少し、他の表現の仕方はなかったのかな
伝えられなかった想いが、止まっていた時間を動かしていく
映画を観て、「想いは伝えられるうちに伝えなきゃいけないな」と強く感じた作品でした。
特に印象に残ったのは、ナズナがテレビから流れる脱線事故のニュースを見て、思いを寄せていた相手の名前が“富久信介”だったことを初めて知る場面。
初めて名前を口にしたのが、相手の死を伝えるニュースだったという事実。
「もっと早く知れていたら」という気持ちや、突然大切な人を失った悲しみが一気に押し寄せてくるようで、本当に切なかったです。
細田佳央太さんのお芝居もとても素敵でした。
富久さんの不器用さや優しさがちゃんと伝わってきて、「この人、きっとこういう風に生きてきたんだろうな」と感じられるお芝居で、他の出演作も観てみたくなりました。
あと、この作品を観て改めて感じたのは、手紙っていいなということ。
スマホですぐ連絡が取れる時代だけど、手書きの言葉には、その人の温度や想いが残る気がする。
変わり者だと言われながらも、自分の夢を信じ続ける登場人物たちの姿にも勇気をもらいました。
誰よりもまず、自分自身が自分を信じてあげなきゃいけないんだなと。
“伝えられなかった想いが、止まっていた時間を動かしていく”
そんな映画でした。
全426件中、1~20件目を表示
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