「アメリカ的な、あまりにアメリカ的な パート④」ロングウォーク ノーキッキングさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ的な、あまりにアメリカ的な パート④
若き S.キングが着想を得たのは、コルベ神父の逸話かもしれないと、ふと思った。他人の身代わりになって自分の命を投げだす”自己犠牲の精神“(大袈裟か)
黒人ピーターの人物造形がまさにそれで、主人公レイにずっと最後まで寄り添い、時に牧師のように人生を語り、励まし続けるという役回りだ。
その他の人物も、いかにもアメリカ的な、お調子者、嫌われ者、偏屈野郎と定番お約束のラインナップ。会話では、近年まれに見るのFUCKの連発で、アメリカ映倫は当然のR指定。
もちろん、こんな体制下で500キロ以上も歩くゲームなど荒唐無稽には違いなく、設定も雑でありながら、観客を強引に引きずり込んでゆくダイナミズムがある。
また、カービン銃で頭をぶち抜く無情なシーンが繰り返されるが、これは、コンプライアンスに抵触しないのか。
もとより、本作が今更映画化されたのは、ネタの枯渇?ではないのかといぶかる向きもありそうで、これは、イケそうだと踏んだらもっと前に撮られていたような気もする。
意外だったのは、残り3人になったときに、ビリーが実は少佐の庶子であると漏らしたことだ。数多の婚外子がいるというので、何か他の展開を期待させるが………
まあ、ラストを極めてこそストーリーテラーの本領とワクワクするも………果たして、これが気に入らない。
ピーターを残せば、当然のように、“レイの意を汲んで”少佐に報復する展開が見えてしまうし、なにより類似映画に仲間入りして埋没するのがオチだ、
せっかく、ビリーが少佐の息子だとのアイデアを出したのがふいになる。
ここは、またぞろ、悪い癖で物語の改編を試みたくなる。
少佐は、息子達をひとりずつ毎回ロングウォークに紛れ込ませる。そして、神経毒を含ませた“給水”で他の参加者全員を弱らせ、息子を勝たせるという出来レースを演出。金は貯まるいっぽう。
歩く途中で生まれる、不思議な連帯感、思いやり、友情、人生の気づき、それらをみんな踏んづけて無にする悪辣な少佐、引いてはその象徴である軍事体制。
だから、ラストは次のロングウォークのスタートラインの映像だ。少佐の演説、点呼。少しサングラスを下げて“息子”に目配せするマーク・ハミルがほくそ笑むところでジ・エンド。
一度ぐらい素顔をみせないとね。
もともと
地上には道というものはない。
歩く人が
多くなれば、それが道になるのだ。
ありがとうございます
そんなつもりはなかったのですが
詩のようになってましたね
何だか恥ずかしいです
ところでマーク・ハミルだったとは知らなかった
『サンキュー・チャック』も良かったな〜
共感とコメントありがとうございます♪
まぁ、キングが大学生の時の原作なので粗があるのも致し方無いのでは⁉︎ しかし賞金が幾らとかも言ってなかったので粗末な物かも知れませんしね…。。いずれにしてもディストピア世界なのは間違いないでしょう…。
今現在、米国では本国から逃げ出す人々が増えているようですよ!
コメントありがとうございます。
“競技”の性質上、参加者が若い男ばかりになるのは必然ですが、それを減らすのはやはり意味不明ですよね。
生き残りゲームなのに友情を育む点など、土台がぐらつき過ぎて没入できませんでした。
共感&コメント、ありがとうございます。
確かに国力落ちてるのに、自国の若者を死なせるイベントはないですよね。それだけ、政府が見境がつかなくなっているかも。
少佐の隠し子作戦、いいですね。
共感&コメントありがとうございます。
読書は苦手なので原作未読なのですが、結末は原作通りなんですかね。
私もビリーの告白に最後のひとひねりを期待していたので、あっけない退場に戸惑ってしまいました。
こんにちは〜
共感コメントありがとうございます。
原作未読なので、わからないですが、婚外子の件や、パパの活動など深堀りすると面白くなりそうな感じでした。
マーク・ハミルさん、1度もお顔を拝見できませんでしたね。
コメントありがとうございます。
> ビリーが実は少佐の庶子であると漏らしたことだ。数多の婚外子がいるというので、何か他の展開を期待させるが………
ここは私ももう少し何かあるのでは?と期待したところでした。
マジで何にもなく射殺されちゃいましたね。















