ロングウォーク

劇場公開日:2026年6月26日

ロングウォーク

解説・あらすじ

スティーブン・キングが大学在学中の1960年代に執筆し、1979年にリチャード・バックマン名義で出版された事実上の長編初執筆作「死のロングウォーク」を初映画化。

戦争により国家が分断された近未来のアメリカでは、困窮する社会への光として「ロングウォーク」という競技が国をあげて開催されていた。ひたすら歩き続けるだけで破格の賞金と願いを1つかなえる権利を獲得できるこの競技に、選ばれた50人の若者たちが挑戦する。参加者に課されるのは「時速4.8キロをキープすること」「速度が下回ると警告開始」「3つの警告で即死」「最後の1人になるまで歩き続けること」という4つのルール。若者たちは装甲車に囲まれ、銃を向けられながら、休息も睡眠も許されない極限状態のなかで必死に歩き続けるが……。

ロングウォークに参加する若者役で「リコリス・ピザ」のクーパー・ホフマン、「エイリアン ロムルス」のデビッド・ジョンソン、競技を執り仕切る少佐役で「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミルが出演。「ハンガー・ゲーム」シリーズのフランシス・ローレンス監督がメガホンをとり、「ストレンジ・ダーリン」のJ・T・モルナーが脚本を手がけた。

2025年製作/108分/R15+/アメリカ
原題または英題:The Long Walk
配給:クロックワークス
劇場公開日:2026年6月26日

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映画レビュー

3.0 近未来の格差社会

Kさん
2026年6月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

《試写会にて鑑賞》

歩みを止めたら即死!

極限状態のなかで生まれる友情と
徐々に精神が崩壊していく過程の表現が
ウォーカー全員見事すぎます。
個々のキャラクターも目立っていて良かった。

そして、冷酷な絶対権力者「少佐」を
演じたマーク・ハミル氏の圧倒的存在感。

ラストに向かうにつれて、スクリーンから
漂う絶望感と熱量がものすごかったです。

人間の最も純粋で綺麗な絆に感動。
ただ、結末が原作と異なっているので賛否ありそう。

あと、個人的に思ったのは、
いくら歩き続けるとはいえ、
480㎞以上の距離は現実的ではないと感じてしまった。
もっと足がボロボロになるはず。

ジャガモンド斉藤さんと野水伊織さんの
トークとても楽しかったです。
本日はありがとうございました。

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K

4.0 主人公2人がそれぞれ体現する社会正義と愛の果てに待っている、闘争をやめないこと

2026年6月10日
Androidアプリから投稿

「すべての瞬間が大切」―― 何が彼をそこに向かわせたのか?闘争をやめないことについての作品だった。タイトル自体が、社会を変えるには長い時間がかかるということを表しているようだ。社会構造自体は変えられないかもしれない。それでも僕らはこの分断された世界で闘わないといけないんだ、だから歩みを止めない。あるいは、体制による監視の中でレールに敷かれた=飼われた人生か?ロングウォークへの参加は、みんな本意じゃない!
レイとピーターがそれぞれ体現する、社会正義と愛。品行方正な主人公然としたレイ・ギャラティ(つまり主人公自体がアンチから入って変化していくのでなく、主人公が周囲に影響を与えていくタイプ)と、更に上を行くような聖人味のあるピーター・マクヴリーズ(推しです)。周囲を積極的に助ける2人のメインキャラクターは、このデスゲームの先に叶えたい未来像が異なる。愛する者を残してきた者と、失うものの無い者。だからこそ、各々に抱えたものがある2人の友情・絆・(疑似)兄弟愛がこんなにもアツくてグッとくるし、エンディングに意味がある。僕に見えない光を、君に見た。正しくあれ。

『ハンガー・ゲーム』シリーズのフランシス・ローレンス監督らしい題材(つまり近未来を舞台に若者が最後の一人になるまで生き死にをかけて戦うデスゲームでありながら青春群像劇)と、若手キャストのアンサンブルによって描かれる、反骨の青春群像劇だった。メインタイトルのショックを最大化して出る衝撃で、観客をロングウォーク参加者同様に、絶望のドン底に突き落とす効果的なタイミング…!シビル・ウォー以降の荒廃した近未来(と同時にアメリカの内陸部の田舎然とした感じ)を表すように彩度の抑えられた色調で、延々と歩く画が続くけど、不思議と退屈はしない恐怖と戦慄 ―― そして思わず胸アツ ―― のワンシチュエーション・スリラー。
ロングウォークは最悪!少佐はクソったれ!キャストは最高!!最初の夜から、予想外に作中何度ウルっときたか?フランシス・ローレンスの演出は、この殺伐とした作品世界に時に残酷なほどの容赦のなさで寄り添いながらも、決して情感やウェットなタッチも忘れることなく、脱落者が出るシーンなど要所要所ではドラマチックに盛り立てることを恐れない。そうした面が、より広い観客にこの社会風刺に感情移入させるだろう。

警告!仮想トランプみたいなマーク・ハミル少佐が嗄れ声で喝を入れる中で『リコリス・ピザ』に『エイアリン:ロムルス』、『ベスト・キッド』、そして『ジョジョ・ラビット』と知った顔の若手俳優たちが、マーク・ハミルに怒号を浴びせられながら歩き続ける。
「三銃士」じゃなくて四銃士?アート・ベイカーとハンク・オルソンも最高だったし、空気の読めない危険分子バーコヴィッチのキャラクター造形も(嫌なヤツではあるが、だからこそ)魅力的だった。それに、ロングウォークのことを本に書こうとしているキャラクターという設定には、他作品にも共通するキングらしさも見て取れるよう。どのキャラクターもひととなりが見えてきて、愛着を覚えたタイミングとかで退場していくのがツラい。特にあのキャラとあのキャラ……あれは引きずる!! 忘れられない、反骨と尊厳(野糞もしていたし)。

P.S. 今年は、同じくキング原作の『ランニング・マン』も命をかけた一攫千金デスゲームであり、また『サンキュー、チャック』ではマーク・ハミルが出演している。という、キング・イヤー。警告!!
そして、この試写会の帰り道に、治りかけていた捻挫の箇所を築いて、痛みがぶり返すというリアルロングウォーク状態。警告!!!

「この友情があと3時間でも30年間でも変わらない。今この瞬間が大切」
「すべての瞬間が大切、特に最後は」
雨が好き
「兄弟よ、もう少し一緒に歩こう」
カービン銃を

勝手に関連作品『ハンガー・ゲーム』『ランニング・マン』『バトル・ロワイヤル』

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とぽとぽ

3.5 追い詰められていく精神と肉体の疲労感

2026年6月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

個人的にスティーブン・キングよりも彼の別名義リチャード・バックマンの作品が大好きで本作の原作「死のロングウォーク」も発売時に即買いしました。
あの物語が映画となってどの様に変化しているのか、
設定をどこまで活かしているのか、大いに気になっておりました。
「ハンガーゲーム」でも多数の登場人物を相手に辣腕を奮っていたフランシス・ローレンス監督の辣腕がフルに発揮された作品になっていたと思います。

歩く映像が、
少年たちの会話が、
直接心に痛みを与えてくる!
追い詰められていく精神と肉体の疲労感が限界を超えていく中、彼らの口から語られ始める思いの丈や本音に胸が締め付けられてゆく。
本当に期待を裏切らない作品でした。

過去の小説なのに現代の状況に合致している点。
全体主義の恐ろしさを描きつつも切実な青春映画としての側面がある点。
そしてマーク・ハミルの存在感。
設定がシンプルなのに魅力の尽きない作品だと再確認できました。

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かもしだ

4.0 どんなに大金でも嫌

2026年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

設定がとにかくすごい。
どうやって思いついたんだ!?スティーブン・キング、さすが!!

課題は決められた速度で歩くだけ、なのに常に死と隣り合わせの恐怖との闘いが続く。
同じ過酷なレースに参加してしまった、年近い若者達。互いに支え合いながら歩き続ける中、生まれた友情とともに、それぞれの背景も見えてきて、どうか最後まで全員一緒に願うようになる彼らと、私たち観客。
希望に満ち溢れた年齢の若者達が参加対象なのが悲劇を煽ると思うんだけど、これ戦争もだよな。。

ちなみにあらすじだけを娘に話した所、『ハンガーゲーム』じゃん!!と言われたのですが、映画のハンガーゲームを撮られてる監督が作られたそうです。生き残りが最後の一人になるまで戦い続けるゲームは参加したくないけど、死と隣り合わせのスリルが観客を惹きつけるのかねぇ。
とりあえず怖いもそうだけど、彼らが背負ってきた背景がそれぞれにしんどかった。

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icco