ヒグマ!!

劇場公開日:2026年1月23日

ヒグマ!!

解説・あらすじ

「ミスミソウ」や「許された子どもたち」などで、10代の子どもたちの生きづらさや現実を鋭く描いてきた内藤瑛亮監督が、闇バイトの若者たちと凶暴なヒグマと対峙するという独創的なシチュエーションで描いたモンスターパニックアドベンチャー。

18歳の小山内は、大学合格の通知を受け取ったその日に、特殊詐欺の被害で多額の借金を負った父親が自殺し、進学を断念せざるを得なくなる。金策に走る中で、小山内は父を追い詰めた闇バイトの世界へと足を踏み入れてしまう。ある日、高額報酬をうたう拉致工作に参加した小山内だったが、いつの間にかその仕事内容には、拉致した女性の殺害と死体遺棄までが加わっていた。森の中へ女性を運び、いよいよ手を下そうとした瞬間、前代未聞の事態が発生する。

主人公・小山内を鈴木福が演じ、小山内とバディを組む戦闘力の高い相棒・若林桜子役を「逆火」「知らないカノジョ」の円井わんが務め、初のアクションシーンに挑戦した。そのほか、重要人物であるハンター神崎役に宇梶剛士。「ゴールデンカムイ」などにも参加している特殊造形・メイクアーティストの百武朋がヒグマのデザインを担当。

2025年製作/100分/G/日本
配給:NAKACHIKA PICTURES
劇場公開日:2026年1月23日

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(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会

映画レビュー

3.5 着ぐるみがいい味

2026年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

令和のAIのようなテクノロジーが世をにぎわせる時代に、思いっきり着ぐるみで挑むその心意気。でも、これが正解だったかもしれない。実物ではないわけだけど、役者たちと同じ空間にいる、という点では実在しているわけで、むしろ半端にCGでいくより臨場感あったのではないか。
それにデザインがいい。百武朋氏のデザインの勝利だと思う。隻眼で全身傷だらけで、血で固まってしまったのか、体毛がフサフサじゃなく、ゴワゴワしている。一目で「これは歴戦の強者!」と説得させる力強さがあった。にもかかわらず、どこか愛嬌も感じさせる。
人間側もいい味を出していた。鈴木福の頼りなくて、若干うざいんだけど、ほっとけない感じが良い。彼の成長物語としても一貫していた。円井わんは過去イチカッコよかった。宇梶剛士演じる悪徳ハンターは、物語のいいアクセントになっている。そりゃあんな危ない熊と戦うのに、日当8500円じゃやってられないよな。

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杉本穂高

2.0 がっかり!今年のワースト作品。

2026年5月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

配信(アマゾンレンタル)で視聴。
鈴木福はよく頑張ったが、この作品はがっかり。
やっぱり今、社会問題になっている熊をエンタメホラー化するのは違和感がある。作品全体もお子様向けドラマに思えた。

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ナベさん

4.5 くだらな楽しい、だけど最高で破天荒なモンスター・パニック

2026年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

斬新

出演:鈴木福、円井わん、宇梶剛士・他
監督・脚本:内藤瑛亮
タイトルに「‼︎」がついているくらいだから、折目正しいパニック映画ではない。
現実に熊による死傷事件が多発しているために公開が延期された経緯があるという。確かに(非現実的だが)ゴア描写はあるので、致し方ないことだったのだろう。しかも、真面目な内容じゃないしね。
PCゲーム制作が好きだが、その道を閉ざされてしまった青年・鈴木福が闇バイトの世界に入るが、思いもよらず凶悪なヒグマの襲撃に遭い……面白そうでしょ? 本当に面白いんです。
あらかじめ言っておくが、ここに登場するヒグマはモンスター感が強く、いわば「怪獣」的な表現で描かれている。実際のヒグマの習性を取り入れている(らしい)ものの、「そんなヒグマはいない」といわれたら「いや『ヒグマ‼︎』だし」といわざるを得ない(笑。
彼が闇バイトに堕ちていき、逃れられずクマと対峙しざるを得なくなる過程は、予想以上に理詰めで破綻なく描かれている。「全国民の息子:鈴木福」は完全に役にハマっていて、彼以上でも彼以下でも違和感があったかもしれない。シリアス感とコメディセンスの両方を発揮している。(終盤の母親との電話のシーンは思わず泣きそうになった。歳のせい?)芸歴長いからね。
彼と円井わん(セクハラ被害で退職した元自衛官。これもタイムリーな設定)のバディー感がすごく良くて、時間が経つにつれてより面白くなる。
モンスター映画というと『ジョーズ』を想起させるし、実際ジョーズを念頭にしたこともあると聞いている。人物配置はまさにそうだ。だが、テイストとしては『ジュラシック・パーク』に近いものを感じる。あ、あくまでもテイストだけど。
限られた予算だと思われるが、たとえより多くの予算をかけて、ヒグマ描写をCGでよりリアル方向に振ったり、大物キャストを使ったとして、これよりいい映画になっただろうか。結果的にとてもバランスの取れた作品になっていて、満足できる。ヒグマ造形がどうしても受け入れられない人はいるかもだけど。
オリジナル作品で、「闇バイトとヒグマ」のお題からここまで膨らませた内藤瑛亮監督の手腕は確かなもの。同監督の『ミスミソウ』もお勧めです。

追記:ニコ生・Podcastの「マクガイヤー・チャンネル」2026年3月6日の内藤瑛亮監督との『ヒグマ‼︎』を含むインタビューがとても参考になり、制作の背景をより深く知れるので、映画のお供に是非!

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SHITO