ヒンド・ラジャブの声

劇場公開日:2026年9月4日

解説・あらすじ

「皮膚を売った男」「Four Daughters フォー・ドーターズ」のカウテール・ベン・ハニア監督が、2024年1月にパレスチナのガザで6歳の少女ヒンド・ラジャブとその家族、そして救助に向かった救急隊員がイスラエル軍に殺害された事件を映画化。

イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が続いていた2024年1月29日、パレスチナの人道支援組織「パレスチナ赤新月社」のボランティアチームが緊急通報を受ける。それは、銃撃下の車内に閉じ込められた6歳の少女ヒンド・ラジャブからのものだった。ガザから避難しようとしていたヒンドとその家族は、乗っていた車がイスラエル軍に攻撃され、ヒンドをのぞく全員が命を落としていた。赤新月社のボランティアチームは、残された彼女を救出するため、電話をつないだままあらゆる手段を尽くすが……。

劇映画「皮膚を売った男」、ドキュメンタリー「Four Daughters フォー・ドーターズ」の双方でアカデミー賞にノミネートされたチュニジアの気鋭カウテール・ベン・ハニア監督が、パレスチナ赤新月社が記録した緊急通報の内容をもとに製作。作中の電話シーンにおける音声は、事件当日の本物の通話記録が使用されている。ブラッド・ピット、ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラ、アルフォンソ・キュアロン、ジョナサン・グレイザーら、そうそうたる映画人たちが製作総指揮に名を連ねた。第82回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞。第98回アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされた。

2025年製作/89分/G/チュニジア・フランス合作
原題または英題:The Voice of Hind Rajab
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
劇場公開日:2026年9月4日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第98回 アカデミー賞(2026年)

ノミネート

国際長編映画賞  

第83回 ゴールデングローブ賞(2026年)

ノミネート

最優秀非英語映画賞  

第82回 ベネチア国際映画祭(2025年)

受賞

銀獅子賞(審査員グランプリ) カウテール・ベン・ハニア

出品

コンペティション部門 カウテール・ベン・ハニア
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©MIME FILMS — TANIT FILMS

映画レビュー

2.0 もっと痛烈に突き付けて欲しい、これでは弱い弱過ぎる。

2026年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

なんだろう、この強烈な違和感は。
これが実話であり、多くの人が知るべきことであり伝えるべきことなのは間違いない。
こんなにも非道なことが起きている事実を突きつけることは重要だ。
だが戦時下ではこんなことが当たり前のように起きているのは容易に想像がつくはずで、本当は誰もが知っていることだ。
実感出来ていないことを実感させる意味合いがあるのは理解する。
しかし映画として正しくそれは機能して役割を果たせているのか、どうにも違和感がある。

実際の音声を使いリアルを伝えるのであればドキュメンタリーとして作るべきだったと強く感じる。
実話ベースの物語でやるのであれば、リアルより悲惨さを表現して欲しかった。

センターでの対応と本物の助けを求める声、目の前の危機に遅々として進まない救助、職員の焦り、苛立ち、怒号に涙、それは圧倒的リアルなんだろうが、ドキュメンタリーでなく作劇としてはあまりにも単調である。
これでは重視しているリアルも伝わらないと思うのは私の感受性が足らないだけなのか。

もっと方法論があったのではないか、その状況の少女を描けとはさすがに思わないが、無差別に非道な銃撃をする兵士の姿、現場に救助にいく隊員の姿を描く方法もあったはずだ、そんなドラマドラマしたものにしたくないのは痛いほど解るが何か工夫が足りていない。

正直なところ役者たちの演技も熱演ではあるが、一本調子で多面的に描けていないので感情移入が出来ない。
これでは再現ドラマの域を出ない凡庸な作品に感じて、扱っている題材や実際の音声を使用している姿勢に見合った評価が出来ず、勿体ないし残念に感じる。

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ケージ

4.5 これさっ😌

2026年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

音声だけでなく、全てがノンフィクションでしょ?って言うくらい素晴らし過ぎです😆

最初から最後まで、息もつかせね鬼気迫った演技にホントに魅了させられました😭

ゆるゆるのオープニングから、まさかこんなな殺伐とした感じになると誰が予想したでしょうか?😅

120分でも全然短く感じたでしょうし、シラートとは違う意味で凄いものを観させられました😳

エンドロールにブラビが出てきて、メチャクチャビックリ(*_*)

そして、リドリー・スコット御大よ、ほかに語るべき物語はラストサバイバーではなくて、本作品だったんですよ🥳

そして、本作品こそがラストサバイバー並みの上映館規模でやるべき作品でした😌

それはそうと、予告編で私めの天敵の内◯某監督作品の新作(全然ノーマークでした(^_^;))が出てきましたが、やはり前作でかなり株を下げたのか、メジャーな映画館はなしに格下げっぽいですな😅

悪い意味での痺れを感じて、また伝説のマイナス5点付けるべく(マイナス5点ありきかい😁)、観るかどうか迷っています😂🤣😁

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おたか

4.0 8と∞

2026年9月5日
Androidアプリから投稿

そして、無情にも増えていく「+」

これはすごい。今日、最も観るべき作品。フィクションとドキュメンタリーの境を、それぞれの強みを生かすように最も効果的な方法で行き来する。冒頭、音声データの波形が、ピントが合わないような形で使われているけど、それは同時に(ヒンド・ラジャブの)心電図のようでもあった。劇中で使われる音声データ(wav)は本物であり、驚いたのは画にwavデータのファイル名を載せていること。それはつまり劇映画としての没入感を削いだとしても、一種再現VTRのような立ち位置と、真実味を観客に印象づける。例えば、ポール・グリーングラス監督の『ユナイテッド93』のように、映画史において実際の悲劇を描いた重要作品となるだろう。
作品は一つのオフィスの中で展開される、いわばワンシチュエーションもの。三分割法やヘッドルームを無視したハンディによる鬼気迫る手ブレ撮影は、作品が進むほどに被写体と呼応するように増していく。個人的には特に、ガラスの反射を生かした画作りがすごいなと思ったし、印象に残った。官僚的とでも言うか、救急隊員の命を守るためにも各所を回るルール雁字搦めで、目の前の命を助けられない歯がゆさ・もどかしさが観ているこちらまでツラく苦しくなる。自身の無力さを呪う無念さに、苛立ちや怒りさえ覚えるかもしれない。
一歩そこから離れて、作中プレーするスマホゲームが銃撃というこもどこか象徴的。実際の人々の服装だから、そこに意味を見出そうとするのは強引かもしれないけど、「∞」を説明する上司が救出を止めるポジションとして赤色と、カウンセラーの青色。そして、広報(?)の黄色。彼女が、監督に一番近い立ち位置だろう。社会、世界に発信することしかできず、自分の手では助けることはできなくても、伝えることで変えられる未来、助けられる命があるかもしれない。そんな表現の責務と可能性を探るような意欲と誠実な作り。
イスラエルの卑怯さに愕然としながら最後は面食らうように圧巻。監督登壇の先行上映のチケットを買っていたのに行くことを忘れていて、ちょっと落ち込んでいたけど、そこでヘソを曲げずに公開後こうやって観に来てよかった。観なくてはいけない作品だった。

勝手に関連作品『THE GUILTY/ギルティ』『セプテンバー5』『アイ・イン・ザ・スカイ』

8+60, +120

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とぽとぽ

5.0 全ての人が観て自分で考えるべきドキュフィクション

2026年9月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

映画が終わったあとの重い空気、そして隣のお客さんが息を深く吐く音が、その重々しさを表していた。本作の鑑賞後には、是非パンフレットも買うことをお勧めする。評論家や研究者、ジャーナリストらの論考が数十ページに渡って載せてあり、さらに知識と考えを深めることができる

本作は実際の少女とパレスチナ赤新月社のオペーレーターとの会話記録やオペレーションセンター内部での撮影映像などが用いられているという点ではドキュメンタリーであり、一方でオペレーションセンター内でのやり取りは当時の証言や映像を元にしたフィクションで、その2つが並走したり交差したりすることでリアリティを高めている。会話記録では銃声も聞こえてきて現場を直接映さずとも現場の恐ろしい状況を想像させる。

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にち