「余裕でダメ映画。円盤化無理だろコレ。」新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります! Somaさんの映画レビュー(感想・評価)
余裕でダメ映画。円盤化無理だろコレ。
⭐︎良いところ
・作画
かわいい。冬樹と桃華が特に一番可愛かった。たまらん。夏美、小雪もサブローも可愛い。作画は原作寄りになっている気がする。
・しっかりとしたパロディシーンもあったこと
1.プリキュアのパロディ
めっちゃよかった!ケロロ小隊がプリキュアに変身するのは正直面白い。また人間組もみんな変身。やはり桃華と冬樹が可愛すぎた。何より戦闘シーンがしっかりしていた。
(ごめん、ちいかわは全然どうでもよかった、あのパロは雑すぎる。やるならもっとしっかりパロって欲しかった。)
2.エヴァパロ
散々擦り散らかしてるだけあって面白かった!正直笑った。ケロロが警察に捕まったシーンはよい。
3. 葉加瀬太郎のコスプレ
ああいう一瞬の雑な小ボケがケロロの面白い部分だと思う!余計なのはナレーションが「ほら、すべった」と何故かここのボケだけ辛辣だったこと。そのナレーションが滑っとるわ。
他のゴミみたいなパロにはそういうこと言わないくせに。
・桃華と冬樹のイチャつき
可愛い。あそこずっと見てたい。
アレだけもう何度か見たい。
・あのちゃんと粗品さんの曲
なんか最初炎上?しかけてたらしいけど、自分的には最初からウェルカムだったし予想以上に良い曲、良いカバーだったので満足度高い。
(ていうか今までも高田純次とかほしのあきとか土田とか柳原可奈子とかよくわかんない人選でやってたじゃん何を今更)
・ジェシー声優上手い
いや演技美味かった!ほんと一瞬だけボソッと福山雅治のモノマネ入るんだがアレ多分アドリブ?実に面白い。
・クルルとの因縁という設定
クルルは異質なケロロ小隊の中でもさらに異質なキャラである為必ず面白くなる設定。良い着眼点!
(なのに何故ああなってしまったんだ…。二番煎じと言われてクルルとの因縁系のストーリーが作れなくなってしまったではないか…]
⭐︎良くないところ
・全体的にまとまりがない。
なぜアルデルとの闘いの話なのにオチが警察なのよ。宮古島に旅行に行くのも、わざわざ日本各地回るのも意味がない。パロディの展覧会を行う為としか言いようがない。「さぁ次のパロディは何だろう?みんなで見てみよう!」みたいな感じ。Eテレでやってた子供向けの理科実験番組味を感じる。
・ナレーションがまあ全体的にダメ。
メタ発言やめよう、その作品の名前は出さないでなどの余計なツッコミ。ましてナレーションとの掛け合いがTheケロロなのに聞こえない設定でお願いしますはおかしい。
ていうか声優使えよ。
シソンヌの長谷川さん、ド疲れさん。良いところもあったよ。ナレーションは本来上手なのだろうと思います。ただ藤原啓治さんないしアニメキャラとの声質があまりにも違う為に浮いてしまった。(アニメキャラは大体声のキーが高めというかローカットハイゲインな声質に対し長谷川さんは低音が魅力でローゲインハイカット気味であった為)
とにかく台本が悪かった。演者は皆被害者。
🔷キャラクターの扱い
・クルルの学校行ってたっていう設定がおかしい。
クルルはケロロ小隊に入る前は少佐であり、幼年時代にはすでにケロン軍に所属していた為、成年体になった後にスクールに通っているはずがないのである。幼年時代のクルルとの因縁で描けばよかったと思う。
・ケロロたちが全く活躍しない
後述するが福田組、パロディ組を活躍させる為にケロロが傍観者になっていて前半から中盤にかけて一切戦わない。タママがタママインパクトを放つくらい。
加えてギロロがタママインパクトが効かないことに驚くがタママインパクトが強敵に効いたシーンがそもそもあまりないのでそれ自体ちょっとおかしい気がする。驚いたりせず、どんどん武器を転送してもらい突撃する、しかし効かない。ここで初めて驚くのが正常。
パワード夏美、パワードスーツを着た桃華も出ない。小雪ちゃんも大して戦わない。
ずっとケロロ達は逃げるだけ。は?
・クルルがケロロを直接呼び出すのがちょっとおかしい(あまりクルルらしくない)
多分、日本各地を回って様々のところでパロディが起きてますっていうのを見せる為にそうしたんだろうけど、大体有事の出来事が起きた時って帽子に搭載した遠隔カメラとかマイクで急に現れるほうがクルルらしい。
クルル単騎で行動するのは原作でもあるわけだけどケロロ達を差し置いてサブロー連れてきてるんだよね。
時系列で言えば日向家が宮古島に旅行行く前にはアルデルから宣戦布告を貰ってるはず。なのに単騎で奥東京から離れた場所でサブローだけ連れてロボット開発なんてするかな?ロボ開発なら基地内の方が都合がいいはずでは…?これまでの映画でもサブローに頼ることはあったけど、彼のおかげでロボ開発が進んだ描写ってあまりなかったような…(ケロロ3でメカクルル像のデザイン、増産を手助けしてたけど、開発はクルルのみ)
クルル単体に差し出された挑戦状ならまだしもあくまで小隊宛でしょ?ちょっと行動が不自然。
・クルルが登場早々新型ロボで直接戦闘をしているのが少しおかしい。
クルルは作戦参謀であり基本的には戦闘をしない。ケロロ1でもケロロ3でもケロロ5でも基本直接戦わない。(ケロロ2は一応戦うが桃華の操縦するロボットのサポートであり一瞬だけである。ケロロ4はドラゴンになる設定上戦うがケロン体では戦わない)
また今作ではデルルとの最終決闘にも参加しているが、普段のクルルならハッキング等サポートをメインで戦ったはず。まして兵器開発で競い合った旧友が相手なら尚更。なのにロボットでお前も戦うのかよ。アルルとの因縁があるのはクルルなんだから直接対決はケロロではなかったと思う。
・ドロロのゼロの呼吸
なんというか原作でもギリギリやるかやらないか微妙なとこ(しかもやってたら絶対面白くないと思う)鬼滅の刃オマージュのセリフ。アレを鬼式でやらないで欲しかった。ドロロの必殺技は割とふざけてるのもあるので良いんだけれどまあつまんなかった。
・ケロロと冬樹が宇宙に行くシーン
宇宙から見た地球に感動する冬樹なんだけど、これまで何度か宇宙に行ってなかったっけ?
いや何度見ても感動するとは思うんだけど、初めて見たような台詞だったので不自然に感じてしまった。
あと宇宙やいろいろな場所に連れてきてもらった時って毎回「ありがとう!軍曹!!」(←可愛い)って言っていた気がして「宇宙に来れているのはクルルのメカのおかげだけどね」って台詞がなんか違和感だった。
🔷パロディ、オマージュ要素
・とにかくパロディがうざい
先述したがパロディの敵が起こした事件をパロディの味方が解決する都合でケロロが全く活躍しない。傍観者になっている。
また妖怪ウォッチのパロを始めウルトラマン、進撃等をむやみやたらに出してくる。
ていうかパロである必要がない。
だったら正式コラボで本物出せばよかったと思う。
ケロロ1のゾロリみたいに。
妖怪ウォッチだったら喜んで協力してくれたと思うし、進撃も少しコスプレするとかだったら全然許してくれたと思う。
・過去作のオマージュ
ガンプラにナノラを振りかけて冬樹が助けに来るシーン。まさしくケロロ3のオマージュ。
大変雑でしたね。どうしてあの名シーンをこんなに安っぽくできるんでしょう?
しかもナノラを振りかける量が足りなくて制限時間切れ?活躍の場はなし?
ヨシヒコより登場時間短いし。は?
・敵がパロディばかりであった真相(アルルの地球好き)
アルルが地球が好きになってしまったから地球作品をオマージュした兵器だらけになったという設定は悪くはないんだが、
いかんせんオマージュではなく版権大元を馬鹿にしたパロディで尊敬の念が無さすぎる。
アレなら地球が嫌い設定の方がいいよ。
・まじで福田組要素がいらない。
正確にいうとチョイと挟むくらいなら別によかったと思う。別に面白くないわけではないし。最初からゲスト出演することを明記した上で、世界全体が大変なことになっているワンシーンにチョロっと出るくらいならいい塩梅。
ただチョケて笑いをとる性質がケロロに恐ろしいほど噛み合わない。
・銀魂要素の意味不明さ
ヨシヒコは百歩譲ってギリッギリわからない。
銀魂は一億歩譲っても地平線の彼方。
出ただけ。絡みない。
せめてアニメ版じゃない?
鬼滅のコラボやった実績もあるから。それでも意味ワカンねぇけど。
後さあ、神楽に福田って言わせるなよ。
名前出すなよマジで。なんでパロディは言っちゃダメ!とかピー音なのに監督名は堂々出すんだよ。
疑問点
多分大元の脚本の下書きを書いたの福田監督ではないんじゃないでしょうか?元々はアルデルとクルルを掘り下げた脚本の予定だったのでは。それを福田、パロで台無しにした。
誰かが書いた下書きに福田要素を入れて清書したみたいな感じがします。
前述したように今までのケロロのようなノリ、パロディで笑える部分が所々あるおかげで余計そう感じてしまいます。この予想が杞憂であれば、ケロロのことが大好きなスタッフさんが抵抗してそういう要素を入れてくれたのかもしれません。
総評
評価2。まごうことなきダメダメ映画。作り直しを希望したくなる気持ちは大変わかる。
円盤化無理だと思うので一応見とくと良いよ。
(投稿する前にふとこれが現声優のラストランかと思い馳せ、進撃の巨人を筆頭に各所に迷惑をかけてしまったことを思い出してはらわたが煮えくりかえった。やっぱ1.5)
