マテリアリスト 結婚の条件のレビュー・感想・評価
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落ち込んだ時に思い出す顔、その人を大事にして下さい。
セリーヌ・ソン監督・脚本の前作「パスト ライブス/再会」がかなり好きだったので、今作も楽しみに鑑賞しました。
主人公ルーシーを演じるダコタ・ジョンソンは、何を着てもお美しい。仕事もできて見た目も完璧。そりゃあ大富豪からも、夢を追う元恋人からもアプローチされるでしょうよ。本人の価値を分かっていないのは、本人だけなのかもしれません。
映画全編を通して感じたのは、ニューヨークという街の気高さとクールさ。そして同時に、そこで生きていく窮屈さや息苦しさでした。
驚くような展開はありませんが、テンポの良いストーリー運びで最後まで飽きることなく楽しめます♪
家柄も人柄も学歴も完璧なハリー。彼は物質至上主義の象徴ともいえる存在です。
一方で、俳優を夢見る元恋人ジョンは決して恵まれているとは言えません。お金さえあれば高身長という「条件」すら手に入れられることを示すハリーがいるからこそ、指輪ひとつ満足に買えないジョンの存在が際立ちます。
何もなくても、「愛」だけはある。
しかも、それは簡単には変わらない愛です。
落ち込んだルーシーが無意識に思い出し、選んだ相手こそが、本当に大切な人だったのだと気付かされます。
とはいえ、結婚の条件は人それぞれ。お金がなければ続かない愛も、現実には確かに存在します。
個人的に一番好きだったのは、ルーシーがハリーに別れを告げるシーン。相手を傷つけることなく、それでいて嘘もつかない。とてもクールで印象的でした。
あんなイケてるニューヨーカーに、
生まれ変わったらなってみたい🫣
ダコタ・ジョンソンのファッショニスタぶりにうっとり
結婚相談員の主人公をメインに、理想の相手を見つけて結婚したい相談所会員たちの現実が綴られていく。女性が相手に求めるのは、年収、身長、ルックスetc、一方、男性は主に年齢とルックスにこだわる傾向があるようだ。とは言え、みんな自分のことは棚に上げている。舞台はニューヨークだが、男女が結婚を考える上で相手に求める要素は日本と似たり寄ったり。まあ、そんなものだろうなぁとは思う。
『パストライブス 再会』の監督、セリーヌ・ソンの最新作で面白いのは、主人公の相談員、ルーシー自身が愛情と年収や地位を天秤にかけながら、他人の結婚を成就させようと奔走しているところ。相談員から届くクレームに対処しつつ、ルーシーは貧乏でも今も愛している俳優志望の元彼と、パーティでアプローチして来たハンサムな金融家の間で揺れ動いている。誰が見ても、元彼の方がいいに決まっているのに、商業柄なのか、一歩前に踏み出せないルーシーのマテリアリスト(物質至上主義者)ぶりが歯痒い。
そして、ルーシーが最後に下す決断は見てのお楽しみとして、自分はルーシーを演じるダコタ・ジョンソンの、まるで摩天楼を服に落とし込んだようなファッションと、完璧な着こなしにうっとりしてしまった。服のレベルは『プラダを着た悪魔2』以上かもしれない。プロセンザ・スクーラーに始まり、ヴェルサーチ、バナナリパブリックと、価格幅も大きいワードロープが楽しいし、何せ、ジョンソンがめちゃイケているのだ。
愛について前作とは別角度でアプローチした意欲作
セリーヌ・ソン監督が『パスト・ライブス』に続き、またも愛や結婚について探究した本作を面白く観た。一見、ハリウッド的ロマンティックコメディのようでありながら、その実、序盤から「愛の原風景」が描かれるなど意表を突く演出も多い。それでいて芯にある問いかけは普遍的。すなわち、愛や結婚とは感情に基づくべきものなのか。はたまた、富や容姿、性格、趣味、性癖を細かくマッチングすることでアドバンテージを得ることは可能なのか。NYを拠点とする結婚相談所に焦点を当てた物語ゆえ、顧客の金銭感覚や格差意識、それに人の商品価値を見定めるようなやりとりはかなりドラスティック。だがその反面、3人の主演俳優に至っては各々の悩めるキャラをカリカチュアすることなく真摯に演じ切っていて非常に好感が持てる。しみじみと胸に沁みる前作に比べると語り口がだいぶ異なるものの、このギャップはむしろソン監督の今後へ繋がる可能性と言えるだろう。
これを観ると結婚ってステータスや数値に重視すぎてなんというか物質的...
意外に誠実な今時の恋愛ものでした(笑)
婚活コンサルタントみたいな仕事をしている女性主人公が、
めっちゃイケメンで性格もグッドな金持ち男と
イケメンだけど夢追い人で貧乏な元彼の間を揺れ動く話。
と言う予告編では、何だよ、この女!!
みたいにミスリードされてたけど
映画そのものはそんなに嫌な話では無かったです。
現代のリアルなニューヨークの金持ちライフを
(高級レストランはほぼ日本食レストランなんですよ)
垣間見る映像としての楽しさはなかなか捨て難いですね。
なんだろう〜箸休めとしてちょうど良い加減の映画かな〜
と思って気楽に観たけど予想以上に深かったです。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては、
お金の無い元彼の彼の言動に幻滅する回想シーン。
「お金のことで喧嘩はしたく無い。」その言葉、痛いね!!
お金が無いと、しなくてもいい喧嘩をしてしまうし、
絶望もしてしまう。これ、正直私は堪(こたえ)えました。
男に頼って生きるより、自分がまず、自分で立つべし。
男女平等は男性側の問題と思いがちなのだけど
女性の意識改革もそれ以上に必要で、
よく言われる様に他人を変えるより自分が変わる方が早い。
みたいな理屈と同じで、男性側の意識改革より
女性側の意識改革を促進した方が早いかもしれませんね。
予告編のミスリードに惑わされないで
ぜひ味わって欲しい映画でした。
全世界の女性に問いかけるとtも面白い映画だった
エンドロールの雰囲気と絵面が素敵
マンダロリアンvsキャプテン・アメリカ、どっちがいい男か?どっちがモテるか?
という、ディズニー買収先スター対決。
物質(金と権威)とビジネス vs 精神(愛情)と感情 どっちを選ぶか…
要は中世~近代史あたりを舞台にした映画で言えば、政略結婚と恋愛結婚の図式を今の時代に持ってきて、女性(主人公)が選ぶ権利を持っているのが現代的。
個人的にはお金もお互いの愛情も両方大事なはずで、極端に振っててどっちかしか持っていないなら両方駄目だろうと考えてしまう私は、ドライすぎるか?
それどころか「見方を変えれば、両天秤=二股の上、すぐ男に股を開くビッチの話」にも思えてしまい、節操がないなと嫌悪感を抱く。
オチはありがちでつまらなかったが、エンドロールの雰囲気と絵面が素敵だった。
たかが数センチ、されど15cm
有能な結婚相談員ルーシーとクライアントである会員たちのやり取りが楽しい。わがまま放題の条件を並べる会員たちに対し、ルーシーは決して否定せず、まるでAIのように寄り添う。時に「私はフランケンシュタイン博士なの?」と皮肉を込めた軽口も洒落ている。
過去に結婚相談所で勤務したことがあるというセリーヌ・ソン監督の経験が生かされているのだろう。
セレブのハリーとの交際に至るまでの洗練された大人の会話も心地よい。実生活ではゲイとも噂されるペドロ・パスカルに対し、「NYではあなたのようなストレートの男性を探すのは難しい」という楽屋落ち的なセリフもあったりする。
一方で30過ぎても売れない俳優のジョン。下宿屋のような住まいでのルームメートたちとの雑然とした生活描写がなかなか面白い。貧乏暮らしから恋人との記念日にもわずかな出費をケチって、大騒ぎしてしまうジョンの性格には、確かに少々げんなりしてしまうかも知れない。
とても楽しめた前半に対し、後半はやや拙速にまとめ過ぎた感がある。
やっぱり愛がないというハリーとの決別はやや唐突だし、ジョンとの再出発は、突発の事件がアシストしたとしても、説得力が弱く感じられてしまった。
もちろん結婚に愛や心のやすらぎは大前提なのだけど、恋愛感情はやがて尊敬や同志愛に形を変えていくものだし、一旦上がった生活水準をなかなか下げられないのも、人間のサガなのではないのだろうか。
まあそんなことは他人がとやかく言うものではなく、当人たちの勝手なのだけど…
お金があって頭も顔も性格もよくて、さらけだす強さ弱さがあってもまだ足りぬもの、なーんだ?
マッチメイカーの女性は、自分のバックグラウンドをきちんと背負うタイプだ。
父母はお金のなさで愛をダメにしたと考える。お金は必要条件だが、それだけでは何にも意味がないことこそが骨身に沁みてるタイプなのだ。
だから問題は常に相手じゃなく、この先の自分の心が問題なのだと分かっている。
家賃が1200万ドルの男が結婚相手になっても、心の問題に関係はない。お金があればずっと笑っていられるなんてのは、考えることのできぬ愚者だろう、もし世界中の困った人をお金で救いたくなったら、どんな年収だろうと不十分なわけで。
自分の心がダメと戦える相手が必要なのでしょう。
ジョンがいいのは、なんで今自分の所へ来たのかとか、ちゃんと恋人を警戒する反応のまっとうさ、人としてのセンスが彼女自身に通じるんじゃないですかね。よそ見するような愛情の余剰もないし、財産分割を心配するような財力は元からないし、将来性もいい感じに足りない。俳優という根無し草だし、いまを生きつづけてゆくしかないことが、ジョンは自分に釣り合ってると思える相手だと思ってるのじゃないでしょうか。
彼女が、バイトのジョンと結婚するので年収8万ドルの仕事を辞めると言った。こういう考えする人が幸せになれるんかなあと思いはしました。でもあの発言はブラフかどっちかは分かりませんでした。
原題はマテリアリスツ。彼女はそもそもマテリアリストではない、NYの顧客のことですね、彼女のような最高のサポーターを擁して9組しか成功しないって…という話ですね。
理想と現実のあいだで見つめる、結婚という選択
結末が予想通り
終盤までは主人公が二人の男性の間で悩む姿の描写などを興味深く見れたが、
最終盤から結末が予め予想できるような理想論だった。
途中までの現実に即した描写から、理想論の結末のギャップに冷めた。
結婚したくなりました
ハリーはユニコーン。
ルーシーは熱烈な求愛を受けてハリーと付き合い始めるが、情熱の炎は燃えない。
キスし、ベッドを伴にし、アイスランドに同行する予定を組む。
その情景を描写しながら、ルーシーがハリーを愛せない空気感の醸成が素晴らしい。
結論は最初から見え見えなのだが、私はそれを、つまらないとは思わなかった。
ハリーが手術で身長を伸ばしたと分かったタイミングでルーシーは別れを告げる。
完璧の中の傷を見つけたルーシーはむしろ自尊心の欠如という共通項の故に、ハリーへの共感が増したはずだ。
そうであってもルーシーはハリーを「愛している」わけではないと確信する。
そこでルーシーは自らの気持ちに形を与えることができた。
なんという大人の描写であろうか。
ハリーも多くの女性遍歴の末に、ルーシーの素晴らしさを的確に見抜いている。
しかし、それも所詮マテリアルであった。
ジョンにしてみれば、ルーシーは、男に振られて、昔の男に慰めてもらいに来た都合のいい女と見てもよかった。
ルーシーも自分の中のマテリアリストの側面を十分に理解して、それを恥じている。
それでも二人はお互いを求める。
ルーシーを罵倒したクライアントがルーシーに助けを求める。
このことが相まってルーシーは一皮剥ける。
「愛は簡単だ」
とは、愛されることは簡単だ、ではない。
人を愛することが、簡単なことなのだ。
マテリアルがそれを見えにくくしているだけなのだ。
この映画はそれを見せてくれた。
結論は単純である。
それを、わかりやすい旋律で歌って見せた。
実はとても高度な演出なのだと感じた。
そういえば、挿入歌はどれも素晴らしく的確だった。
条件か愛か、どこかで見た話
予想通りの展開
NYの物価体験物語
恋愛もの現代ものは苦手だがプラダも見てしまったし、マンダロリアンみたばかりのペドロさんのご縁?もあるし、と見てみたが普通に楽しめた!始まると同時に入場したらなんか古代人の生活が画面に映っていて、あれ、場所間違えた?と一瞬オロオロしたが私だけではないだろう。。
恋愛モノというより、マッチメイカー相手だから赤裸々に明かす即物的な思考と、NYのさすがの物価にへー!と驚きながら、自分にとっての価値と自分の価値ってなんだろうというのを考えさせる。
いやーしかし、インフレ甚だしいNYだからこそ、年収20,30,40万ドルを求めたり、850ドル?のシェアハウス家賃超貧乏!だったり、富豪の持ってるマンションが1200万ドル(18億円?)だったり。そりゃ日本なんてもう貧民国だわな。。
愛がなくても18億であの優しさとリスペクトと夜の営みができるなら十分なんじゃって思ってしまう。ペドロだからか。きっと他の人と幸せになっても50歳くらいになって、ああやっぱりあっちだったかなあと何度か思うに違いない。
年齢はあるけどいい人で学歴も稼ぎも見た目も性格も普通に良いソフィが問題なさすぎて普通すぎて婚活市場では売れない、何かニッチな需要に合えばいいのにね、というマッチメイカーの言葉とか。結婚相手は組み立て品じゃなくて完成品なのよ、とか。へー、と思わせるセリフも。
ベタな展開だけれど、まあそれも良いかな
多分そうなるんだろうな、冒頭からそう予感させてくれるおとぎ話的展開のままラストまで進行する。
でもそれもいいんじゃない、そんな風に思わせてくれる。だってワタシの胸の中には「イケメン・金持ちよ、ちょっとは悲しい想いをしてしまえ!」なんて気持ちが渦巻いていて、ワクワク高揚していたから。
ただ、結婚(お見合い)ビジネスってどうなんでしょうね?今やアプリに頼る人が多くて、ワタシのお客様である結婚相談所(かなりニッチな方を対象にしているところですが)も廃業を検討しているほど経営は苦しいようだし、本作ではかなり稼ぎがある人が年収8万ドルと、依頼者から見れば随分と生活レベルが低いであろうマッチメーカーに、心を割って話すのだろうか?なんて下世話な心配までしてしまった。
それはさておき、きっとあの二人ならこれから先ワチャワチャしながらも続いて行くんじゃないかと思いますよ。だって、イイ年になってから再開して甘い想い出が蘇ったのだから、お金の問題はあっても肉体的な相性とか良かったのだろうからね。
そして、最初と最後に登場した「人間最初の結婚をした人たち」ですが、映像から想像するに、その頃から人類はマテリアリストだったのだろうなぁ。
そう感じました。
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