「バズ・ライトイヤー軍団に栄光あれ」トイ・ストーリー5 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
バズ・ライトイヤー軍団に栄光あれ
冒頭、一体何をする気だと思ってしまった。穿った眼で見れば、こんな取って付けた伏線はないと思った。この新型バズ・ライトイヤー軍団はどんな役割を果たすのだろうか、と。
取りあえず、リリー・パッドの登場でデジタルパワーに翻弄されるオモチャ達。正直、その対決構造が主題だと思ってた。デジタルが悪者で、伝統のオモチャが子供の想像力を育てる正しい遊びを与えるものだ、みたいな論法になるのだろうと思ったし、その予想通りの展開。
かと思えば、デジタル機器にも栄枯衰退、自然淘汰あり、捨てられては消えていくのも、これまでのオモチャ同様。時には悪さもして、付き合い方次第で便利な味方。そして和解して大団円。短めの映画なので、その辺の展開がトントン拍子。そんな中、最高なのは冒頭のバズ・ライトイヤー軍団。
バズもデジタルの波に漏れず(忘れられなくてよかったね)まさかのWi-Fi搭載、そしてアップデートでドローンになるとは恐れ入った。ファームウェアの開発が遅れていたのかな? 本物同様、無限の彼方に飛んで行けるのでしょうか。法的に大丈夫なのかな? そしてクライマックスの大活躍。いやあ、オモチャの哲学よりも、こっちの方がなんだか感動した。
そして軍団は解散。寂しげな子供達の手に渡り、オモチャとしての本分に帰って行く。ジェシーも然り、キャンプ場で拾われたことを受け入れた軍団の一人と同様、子供達と共に生きることがなによりもオモチャの幸せなのだと。映画で大事な冒頭を任された故に、こっちの方が本編に思えてきた。
それはそうと、ウッディの活躍が思い出せない。ああ、バッテリー切れの作戦を発案したんだったかな。もしかしたら、出なくても良かったのでは・・・ま、まあ、既にジェシーに世代交代した後だということで。
