「プラダのバックを持って見に行った自分」プラダを着た悪魔2 Nさんの映画レビュー(感想・評価)
プラダのバックを持って見に行った自分
映画『プラダを着た悪魔』は、単なるファッションの華やかさを描いた作品ではなく、「仕事」「価値」「生き方」を鋭く映し出した物語だと感じました。
まず印象的だったのは、ミランダ・プリーストリーの存在です。彼女は“悪魔”のように見えますが、実際はそう振る舞わなければトップに立ち続けられないほど仕事に人生を捧げた人物であり、ブランドの価値や業界の基準を守り続ける象徴のような存在でした。ファストファッションやSNSの普及で価値が軽くなりがちな現代においても、プラダ、ディオールのように変わらない価値を持つブランドが存在し続けるのは、ミランダのような厳しい審美眼を持つ人がいるからこそだと感じました。
一方で、アンドレア・サックスは「夢や価値を伝えることができる存在」であり、単に仕事ができるかどうかではなく、“どの世界で何を選ぶか”を自分で決められる強さを持っていました。対照的に、エミリー・チャールトンは現場を完璧に回し、実務や現実を動かすプロフェッショナルとして描かれており、それぞれが異なる形で「価値を売る」役割を担っているのが印象的です。
そして見逃せないのがナイジェルの存在です。トップではないものの、ミランダの意図を理解し現場を支える“NO.2”として、組織にとってどれほど重要な存在かを強く感じました。華やかな世界の裏には、こうした支える人材がいるからこそ成り立っているのだと思います。
この作品を通して感じたのは、「成功や価値は誰かに与えられるものではなく、自分で選び取り、その代償も含めて受け入れるもの」だということです。そして同時に、本物の価値は誰かが厳しく守り続けなければ簡単に失われてしまうという現実も描かれていました。
華やかさの裏にある厳しさとリアルな仕事観が詰まった、とても考えさせられる作品でした。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
