ローズ家 崖っぷちの夫婦

劇場公開日:2025年10月24日

解説・あらすじ

1989年製作の「ローズ家の戦争」を、「女王陛下のお気に入り」「ロスト・ドーター」のオリビア・コールマンと「ドクター・ストレンジ」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のベネディクト・カンバーバッチの主演でリメイクしたブラックコメディ。「オースティン・パワーズ」や「ミート・ザ・ペアレンツ」で知られるコメディの名匠ジェイ・ローチがメガホンをとり、ある夫婦の離婚を巡る争いを、痛快なユーモアや風刺、緻密な心理描写を織り交ぜて描いた。

建築家のテオと料理家のアイヴィは、順調なキャリアやかわいらしい子どもたち、完璧な家庭生活に彩られ、誰もがうらやむ理想的な夫婦だった。ところがある時、テオの事業が破綻したことをきっかけに、2人の関係は音を立てて崩れ始める。心の奥底に秘めていた競争心や不満が火を噴き、最初は嫌味を言い合う程度だった応酬が、次第に口論、罵り合い、つかみ合い、やがては銃まで持ち出す事態へと発展する。一度は愛を誓い合った夫婦でありながら、互いに一歩も引かず、ありとあらゆる手段で攻撃し合うことになった2人は、文字通りの命懸けの夫婦ゲンカを繰り広げていく。

脚本は「女王陛下のお気に入り」や「哀れなるものたち」でアカデミー賞にノミネートされたトニー・マクナマラが担当。共演にはアンディ・サムバーグ、アリソン・ジャネイ、ケイト・マッキノンらが名を連ねる。

2025年製作/105分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Roses
配給:ディズニー
劇場公開日:2025年10月24日

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映画レビュー

3.5 長く一緒にいるほど難しい? 片目をつぶることと思いやり

2025年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 16件)
ニコ

4.0 CAに住むイギリス人夫婦の設定変更が効いてる

2026年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

調芸達者な2人が主演なので、もうそれだけで面白い。89年にも映画化された作品を大胆にアレンジして、夫婦の泥沼の争いをコミカルに描いた大人のコメディだ。
89年版との違いは、イギリス人夫婦がカリフォルニア州に移住してきたという設定にした点。アメリカとイギリスの文化的差異が巧みに物語に取り入れられている。イギリス人特有のブラックなユーモアなのか、険悪な夫婦の罵り合いなのか、どっちかわからないという点が楽しい。その他、様々な相違点があり、独立した作品として楽しめる。
とにかく、見どころはベネディクト・カンバーバッチとオリビア・コールマンのパフォーマンスだ。プライドの高い建築家のカンバーバッチは、職を失い主夫となり、コールマンはビジネス的成功を収める。プライドを傷つけられながらも、夫婦の愛もあるし子どももいるから我慢し続けても、時折飛び出す不満が皮肉となって噴出していく様の人間くささ。
ギリギリの綱渡りをし続ける夫婦の絶妙なやり取りが可笑しくもスリリング。やっぱり一流の役者はすごい。

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杉本穂高

4.0 「ほんの少しの溝が大きな喧嘩をうみ悲劇をうむ」

2026年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

斬新

 衝撃のラストシーンに驚き、唖然とさせられた。愛し合っていた夫婦がほんの少しの食い違いから溝ができ、徐々に広がり、まさに崖っぷちに陥る夫婦像を、主演の二人を中心とした俳優陣の見事な演技によってリアルに描いていた。

 夫は有能な建築家であったが、大失敗を起こし無職になる。妻はそれまで専業主婦で、趣味の範囲でレストランを運営する料理家であった。

  一つ目の溝は、夫が無職になり主夫となり、妻はレストラン経営に専念し、料理を絶賛され一気にレストランが大盛況になり、あっという間に有名店になる場面だ。夫のプライドは傷つき、妻は成功に酔いしれる。

 二つ目の溝は、子育ての仕方が夫と妻のまったく正反対な方法だ。仕事に追われ、子育てに十分参加できなかった妻の喪失感も、この夫婦の溝を深めていた。

 この夫婦の喧嘩は壮絶を極める。心が離れた二人は、皮肉を込めて相手を憎み、罵り合う。その舞台となるのは、本来幸せの象徴になるはずの、夫が設計し、妻が事業を拡大し、お金を出して建てた新築の我が家だ。お金に糸目をつけず自分のアイディアを優先する夫。皮肉を言いつつお金を出す妻。友人を招いたこの家のお披露目会で、お金のかかった食卓で、対面する夫婦が、お互いの嫌な面を並べ立て、侮辱を繰り返した挙句、友人たちにまで八つ当たりする。そして離婚訴訟に入る。離婚訴訟の場でも互いの非難は止まらず、夫婦喧嘩は終わることがない。離れている子供たちも離婚に賛成する。つまり、子供から見てもこの夫婦はかなり前から破綻していたことを、この映画はリアルに描いているのだ。

 この夫婦が破綻していることは、冒頭と終盤のセラピストの会話によって示されていた。冒頭では、コメディ映画らしい導入だと思っていたが、終盤では、その意味が反転し、夫婦の破綻を裏付ける場面であったことが明らかになる。それゆえエンディングはショッキングであった。

 この映画は、ブラックコメディという笑いの裏側から、夫婦にとって最も大切なのは思いやりであることを、静かに語りかけている。

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かな

3.0 ラストの夫婦戦争は見応えあるが、不仲の動機と笑いに難あり。

2026年7月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

タイトルからしてそうだったのね。
『ローズ家の戦争』が元ネタ。
ってか、現代風にリメイクした作品か。
懐かしいタイトル探してきた事。
ダニー・デビートがストーリーテーラーの役割してたんじゃなかったかな。
この作品では、この役割する人間いなくしたのか。
残念・・・

当時で言う豪邸が舞台だった昔のに比べ、おしゃれでレトロ感を取り入れつつ近代兵器を導入した一軒家を舞台。
ラストの攻防は、これはこれで見応えあり。

まぁ、難点を言えば、喧嘩になる過程が、個人的にはイマイチピンと来ない部分と、悲しいのが、笑いのツボ次第になってしまう部分かな。
あと欲を言えば、もう少し年齢下げた夫婦の設定でもよかったのでは。

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案山子男