「大人でも子供でも共感できる映画」映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台 しろくまさんの映画レビュー(感想・評価)
大人でも子供でも共感できる映画
映画「えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」を娘と鑑賞。結論から言うと、★5では足りないくらいの体験でした。
前作は何度も見返すほど好きな作品ですが、本作は単なる続編ではなく、“別作品として成立している”点にまず驚かされました。同一の制作チームでありながら、ここまで異なる質感と余韻を設計できるのは、純粋にクリエイティブの強度と構造設計の精度が高い証拠だと思います。前作が持っていたエネルギーやメッセージ性を踏まえつつ、全く違う角度から物語を立ち上げている。そのバランスが非常に見事でした。
娘と一緒に観ていたのですが、同じシーンで二人とも自然と涙が溢れていました。感情を強制されるのではなく、気づいたら持っていかれているような感覚。この体験は、エンタメとしての完成度の高さを示していると同時に、人の心の動かし方の“教材”としても成立していると感じます。
また、本作を観ていて面白いのは、作品そのものだけでなく、「一つの作品がどのように社会の中で広がり、お祭りのような存在になっていくのか」というプロセスまで含めて体験できる点です。単なる映画鑑賞に留まらず、コンテンツが文化になっていく過程をリアルタイムで見ているような感覚があり、それ自体が非常に価値のある体験でした。
個人的には、“人生の11時”を経験してきた側として、本作で描かれる「12時の鐘」の意味を自分ごととして受け取ることができたことにも、大きな意味を感じています。そして、これからその時間を迎えるであろう娘が成長したタイミングで、もう一度一緒に観たいと思える作品でした。時間の経過とともに解釈や感情が変わる、そういう“人生と並走する映画”だと思います。
プペル作品は、一度観て終わるものではなく、人生の節目ごとに何度も観返すことで価値が深まっていく稀有なコンテンツだと改めて感じました。
エンタメでありながら教材でもある。そう言い切れる作品です。
モフファン
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