FUJIKOのレビュー・感想・評価
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「自分で自分の人生を選択すること」の大切さを教えてくれる作品
自分の人生の選択は、いつだって自分で決めたい。
たとえそれが楽ではない道でも、失敗する道でも、
生きていく上で「自分で選んだ」という実感は、とても大切なものだと思う。
振り返れば、言い訳をしたり誰かのせいにしたくなるのは、自分で選んだ感覚が持てない時が多い気がする。
本当は納得していないのに空気を読んで承諾した時。
なんとなく流されて決まってしまった時。
選択肢を与えられず、無理やり選ばされた時。
そうして進んだ先で壁にぶつかると、人は簡単に折れてしまう。
主人公の富士子は違う。
彼女はいつだって自分で選択する。
だから見ていて気持ちがいい。
変に意地を張って誰にも頼らないわけでもない。
差し出された手は素直に掴む。
けれど必要のない同情には寄りかからない。
誰かに人生を委ねず、自分の足で立ち続ける。
そんな富士子の姿は最高にかっこいい。
ロックの魂が全身から弾けている。
95分という観やすい尺の中に、驚くほどの熱量とエネルギーが詰まっていて、満足感は非常に高い。
そして何より、ラストカットが素晴らしい。
観終わった後、
「よし、私も頑張るか」
そんな気持ちで前を向いて歩き出せる作品だった。
片山友希の圧巻の演技に脱帽!
富士子の波乱万丈の半生を、シリアスながらもユーモアを交えつつ描ききって
その逞しき生き様にじんわり心に沁みる作品だ。
保険営業の富士子がホテル従業員(調理)のリリー・フランキーに自分語りをする
ことから始まるのだが、よもやこの自分語りが営業トークになっているとは
思ってもみなかった。してやられた!
そしてホテル従業員全員が富士子の保険に入ったという。富士子の猛者っぷりがわかる。
そこで語られる富士子の半生の前半は特に厳しい状況であり、
離婚してシングルマザーになり、イッセー尾形演じる蕎麦屋の大石が、お父ちゃんに
なるまでが実にしんどいのだ。
しんどいながらも、元夫の母・姉と実母との喧嘩シーンは大いに笑える。
賭場での食事提供係としての盛衰も悲喜交々だ。
この作品の白眉なシーンは、ラスト近くでのお父ちゃんに蕎麦をつくってもらい、
その蕎麦を泣きながら言葉を交わすふたりに涙がホロリと落ちてしまう。
お父ちゃんとの出会いに感謝、そして巣立っていく別れのシーンでもあったのだろう。
富士子にはきっと明るい未来が待っているに違いないし、そうあってほしいと思う。
それにしても、富士子を演じた片山友希の演技が圧巻だ。
緩急交えた演技が素晴らしく、江口のりこ的な俳優になっていく気がする。
今後にも大いに期待したいところだ。
カッコイイとはこう云うことさ。
«シングルマザー»なんて響きが世間でまだオネム😴😪だった時代…
女手一つで子育てなんか無理…母子家庭は世間体が悪い…
嬉々として離婚したくてする夫婦なんて、今も尚少数派な筈でしょ?
離婚したからには、そうなるだけの事情が在る筈なのに、
世間サマはそんな実情存じませぬの知らん顔して、碌に知ろうともせず、
勝手に決めつけ、型に嵌めようとしてくる。
今尚、、シングルマザーを毛嫌う風潮や下に見る空気は、多分有る、、時代の移ろいと共に、表立ってヤンヤ云えば差別主義者と叩かれるから云わないだけで、人間…腹の内はワカラナイの現実。
それでも、あぁだこうだと他人迄云わなくなってまだマシな時代になったけど、
劇中の70年代後半から80年代は、まだまだ世間迄も五月蝿い時に、ヒロインにしてタイトルにもなっているフジコさんは、本当に本当に、それはもう本当に頑張っていたと思う。
つか、現在進行系の“今”だって、世界中の殆どのシンママさん達は、オトコに狂わず…我が子を自分の為の道具や操り人形なんかにせず、懸命に命を育てている。
そう云う意味では、私の母も、、こんな私を懸命に育てたよな😢
やっぱり《母は偉大なり》なんですよ😆
ラストのコトバではなく、«小エビのかき揚げ天・蕎麦🍤»で、背中を押してくれた…親っさんの心粋。
カッコイイって、本来、優しさと同じで、心が通じ合ってないと本当に分かりにくい視えないモノなんですよねぇ。
母親への愛があふれる
女性を応援する気持ちにあふれた作品
片山友希さん、良かった
衝撃的に面白かった
色々中途半端
FUJIKOのいろんな感情、表情が見れてふじこのことが好きになりま...
昭和だよ
したたかに生き抜いていく姿が爽快
ルパンの彼女ではないFUJIKOちゃんのロックな人生譚
監督が実母の体験談からプロットを作ったと聞いていたので、自分もシングルファーザー経験者なので是非とも観に行きたくて、不本意ながら設備の良くないTOHOシネマズ日比谷に行って来ました。
いやぁもう、アバンの段階から全編が富士子のロックな人生なんですよ。周りを囲む人たちもロックで、力強い生き様を観ていると、これだけでご飯三杯はイケる感じです。
思えば自分も勝手に娘の親権を取られてしまい、息子と必死に生きてきたわけですが、ひとり親だって分かって雇用したのに、理不尽な理由で3回も解雇されているし、そのたびに細々と自営業をやったりして必死に生きてきたのが富士子と重なって泣きながら笑ってしまいました(竹中直人ではない)。
富士子役の片山友希の他作品は残念ながら観たことがないのですが、薄幸なのに不幸に負けない主人公を演じ切れるのは、この人と江口のりこ位ではないかと思いながら堪能して鑑賞することが出来ました。
これはご当地グルメの飯テロ映画
片山友希主演なので観た。
これまでに印象にのこった映画はフタリノセカイと茜色に焼かれる。
薄幸っぽいのがたまらなくイイ。
芝居がうまい。
しかもよく見ると美人である。
カメレオン女優。
子役の女の子がかわいくて、ちょっとへんてこりんで面白い。
将来が愉しみだ。
YOUとMEGUMIは苦手なんだが、
イッセー尾形が出てるから観た。
桜えび天蕎麦
黒はんぺん
富士宮やきそば
うなぎパイ(夜のお菓子)
ビーフシチューは監督かMEGUMIプロデューサーの母の味なのか?ホーロー鍋を出したかっただけなのか?
令和の昭和映画。
写ルンですの岸本加世子や竹下景子なんか出してきて、
ズルい映画だ。
レコードかCDか混乱したぞ。
Dear. Chiyo って誰?
岸本加世子(富士子の実母)か!
出てきて、すぐ、うじきつよしと岸本加世子だってわかる世代なのだよ。
昔、岸本加世子はラジオで自分のレコードだかの宣伝をしていた。
岸本加世子です。お漬け物が大好きな17歳です。なんて、ぶりっ子かましてた。
思い出したぞ。覚えているぞ😎
昔のことは。
ジミヘンの Purple Haze の著作権はもう時効なのか?
なんかズルいけど、☆3.5。
ちょっとおまけ。
静岡でこの頃ならピンクレディの曲を一曲ぐらい流して欲しかった。
プロデューサーさん、版権料節約?
元気になれる映画を見たくて…
そしたら、最初っからヤな奴ばかり出てきて、失敗したかなぁ〜、と思ったんです
人を労働力としか見ない婿の実家に、本人の意志を無視する実母。コリャダメだ、となって
そこからラッキーも本人の努力もあり、少しづつ希望を取り戻す、という話
割と序盤にギターのコードを鳴らす場面があって…
ギターって、当たり前ですけど、押さえるところを間違えると気持ち悪い音が出るんです
ちゃんとキレイな和音が鳴っても、一つ押さえるところを変えただけで、長調が短調になる
fujikoに感情移入しちゃって他のやつらを敵認定して見てたけど、現実のアタシは、もしかしたらyouや加世子や兄貴だったかもしれないって、だんだん気づいた
そして、視点を変えたら、彼等は彼等なりの正義があって、存在してはイケナイ人達ではないんだなーって
一発逆転狙いじゃなく、周りの音を1弦ずつ半音づつ変えていったfujikoはエライ
だから最後も結婚を選択しなかったんだと思う
人生を誰かに委ねたくなかったんだよ
半音変える権利を手許に残す
あぁ〜 観て良かった
片山友希という“生命力”をスクリーンに焼き付けた映画
映画を観終わったあと、「この役を演じた俳優がすごかった」のではなく、「この俳優を観るための映画だった」と感じる作品がある。木村太一監督『FUJIKO』は、まさにそんな一本だ。
本作は1977年から1982年頃の静岡を舞台に、シングルマザーとして娘を育てながら生き抜く富士子の姿を描く。企画・プロデュースはMEGUMI。設定だけ聞けば、昭和の男尊女卑社会に立ち向かう女性の苦難を描いた社会派ドラマを想像するかもしれない。
しかし実際に観ると印象は少し違う。この映画は制度や社会を告発する映画ではない。むしろ、どれだけ理不尽な状況に放り込まれても前へ進み続ける、一人の女性の異様な生命力を描いた映画である。
そして、その生命力を全身で表現しているのが主演の片山友希だ。
片山友希という俳優は不思議な魅力を持っている。いわゆる華やかなスター女優とは違う。しかし画面に映ると目が離せない。『茜色に焼かれる』でもそうだったが、彼女は人物の「生きづらさ」と「しぶとさ」を同時に表現できる稀有な俳優である。
本作の富士子も決して立派な人物ではない。頑固で、図々しく、時に感情的で、意地っ張りだ。人に頭を下げることもできるが、妙なところでプライドが高い。助けられても素直に感謝を表現できない。それでも観客は彼女を嫌いになれない。
なぜなら片山友希が演じる富士子には、常に「この人は今日も生き延びようとしている」という切実さが宿っているからだ。特に表情が素晴らしい。笑っているようで泣いている。怒っているようで傷ついている。諦めたようでいて、まったく諦めていない。説明的な台詞がなくても、顔だけで感情が伝わってくる。近年の日本映画は人物の心情を言葉で説明しすぎる傾向があるが、片山友希は顔と身体で物語を語れる俳優だ。
そんな本作の序盤最大の見どころは、間違いなく岸本加世子とYOUによる母親同士の大喧嘩である。この対決が実に素晴らしい。YOUの嫌味ったらしい物言いも見事だが、それを受けて立つ岸本加世子の迫力が凄まじい。言葉の応酬だけでなく、お茶まで飛び交う大乱闘寸前の修羅場となるのだが、悲壮感よりも可笑しみが勝る。まるで昭和のホームドラマと東映任侠映画を足して二で割ったような場面で、劇場でも笑いが起きていた。岸本加世子は本作の隠れたMVPかもしれない。娘を守るためなら相手が誰であろうと乗り込む。その姿は恐ろしくも頼もしい。富士子のロックな生き方は父親から受け継いだものとして描かれるが、実際にはこの母親の遺伝子も相当入っているだろうと思わせる。
一方で本作は、富士子の苦労を徹底的にリアルに描こうとはしない。保育園探しも、仕事探しも、生活苦も描かれる。しかし重苦しい社会派ドラマにはならない。富士子は喫茶店で働き、賭場の賄い婦になり、蕎麦屋に助けられ、やがて保険営業として成功する。まるで人生という名のジェットコースターを全力で駆け抜けていく。
そのテンポの良さは好みが分かれるだろう。リアリティを求める人には物足りないかもしれない。しかし本作が描こうとしているのは「シングルマザーの実態」ではなく、「何度転んでも立ち上がる人間の生命力」なのだと思う。
だから終盤、父親の残したメッセージとギターの音色をきっかけに富士子の感情が解放されるアニメーションの場面が生きてくる。あのシーンは説明ではない。理屈でもない。富士子の魂そのものを映像化したような瞬間だ。
そして彼女は、安定した未来よりも、自分自身の人生を選ぶ。その選択に賛成できるかどうかは人それぞれだろう。だが、その決断が富士子らしいことだけは間違いない。観終わったあとに残るのは、「シングルマザーは大変だ」という感想ではない。「人間って、案外何度でもやり直せるのかもしれない」という感覚である。
そして何より強く残るのは、片山友希という俳優の存在感だ。『FUJIKO』は富士子の物語であると同時に、片山友希という俳優の生命力をスクリーンに焼き付けた映画でもある。その一点だけでも、本作を観る価値は十分にある。
片山友希と雰囲気は最高だった
片山友希が見たくて鑑賞。
彼女は幸薄系というか不機嫌美人系というか、その系統で自分の中で上位にきている。この映画では期待通りの演技で存分に堪能できた。
映画の雰囲気も良かった。細かいカット割や画の作りや、昭和の雰囲気もエモい。
どうにも評価が上がりづらいのがストーリーの部分で、自分がうまく解釈できなかった。理屈っぽく考えるなよという話かもしれない。それならそれで勢いで巻き込んで欲しかった。
釈然としない部分が積み重なってしまい、作品のせいではないと思うがこの評価。
静岡弁最高!
我家をみているようで。。。
孫の名前が"富士郎"なので、鑑賞しに行きました。
主演の片山友希さんは、演技が上手く、外見も映画に沿ったリアリティがあり、とてもよかった
他の男女俳優さん達の選出も素晴らしかったが、唯一 娘の麻理の赤子時とそれに続く幼児期が。。。
おそらく関係者さんのお子様かとは思うが
本作では、"唯一の華"として扱って欲しかった麻理ちゃんなので、演技力を含めて、もう少し慎重に人選して欲しかった。
そば屋の2階に、主人公富士子がパジャマでいた意味を考えてしまったが。。。
Dearレコードに衝撃を受けた演出は、奇抜で 大変良かったが、
その衝撃の意味が 僕には理解できなかったので
もう少し具体的に、僕にも理解できるように、後半の展開に生かして欲しかった。
富士子の性格は、母親譲りなのでしょうが、
棘のある性格には、
1本筋が通っている訳ではなく、へんくつではなく、いじっぱりでもなく
まだ若い 彼女の未熟さの葛藤を それに対して素直に自分と向け合えない事に成るのだと僕は思いました。
この映画を観たら、「ナミビアの砂漠(2024年)」をお勧めします。
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