最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編のレビュー・感想・評価
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人をまとめるって、本当に難しい
人をまとめるって本当に難しい。
部長となった久美子を挟んで、二つの力が引っ張り合う。一方には、麗奈の揺るぎない目標達成のためのマインドと実力主義がある。誰もが反論できない「正論」と卓越した技術で部を牽引しようとする彼女の姿は、正しい。正しいがゆえに、残酷だ。もう一方には、オーディションという客観的な刃によって亀裂の入った人間関係がある。昨日まで肩を並べて練習していた仲間が、「選ばれた者」と「選ばれなかった者」に分かれる。その痛みもまた、否定できない。
久美子はその間に立ち、正解のない問いを抱えたまま、ただ耐える。
だが、孤独を抱えているのは久美子だけではない。顧問の滝先生もまた、別種の重さを背負っている。彼は「選ぶ権限を持っている」側にいる。どれだけ生徒の気持ちを慮っても、オーディションの結果を告げる瞬間だけは逃げられない。感情を見せないことで生徒との距離を保つその「冷静さ」は、時として冷酷に映る。しかし内側に何を抱えているか、観る者にはうっすらと見える。その見え隠れが切ない。久美子の孤独が「挟まれる者」の孤独だとすれば、滝先生のそれは「切る者」の孤独だ。組織において、その苦しさはなかなか可視化されない。
転校生・黒江真由の存在は、さらに異質な負荷を加える。才能も実力も申し分ない。しかし彼女は周囲に気を遣いすぎるあまり、自分の意志を霧のように曖昧にする。「久美子ちゃんがいいならいい」——その言葉の柔らかさの裏に、決断のコストをすべて相手に押しつける構造がある。善意の無責任、とでも呼ぶべきか。何も言わない「いい人」の方が、組織をじわじわと壊すことがある。真由はその体現者として、久美子の前に立ちはだかる。
部長とは「器」でなければならない。自分の内側がどれほど揺れていても、部員の前では毅然としていなければならない。その孤独は、組織の頂に立ったことのある者にしか分からない生々しさがある。
だからこそ、関西大会前のリハーサル室のシーンが刺さった。自分の無力さも泥臭い本音もすべて曝け出して皆に頭を下げる。統率の放棄ではなく、信頼への委託。自分一人では無理だと認めた瞬間に、初めて本当に組織が一枚岩となれる。麗奈型のリーダーシップでは決して生まれない、久美子にしか出せない瞬間だった。
そして迎える演奏シーン。「やり切った顔」は、勝った顔とは違う。結果の如何にかかわらず、自分たちの限界まで出し切ったという静かな充実が、奏者一人ひとりの表情に宿っていた。その表情の豊かさは、限界まで力を尽くしたものにしか見えない。
あー泣いた。泣いた。後編は九月。今から楽しみだ。
日本のアニメ史に残る名作
TVシリーズは3周見ました。毎回号泣(笑)
この映画版では、本作のキーマンとなる真由との関係性が「よりわかりやすく」チューニングされてたように思います。
久美子の本音にも、真由の本音にも「偽りがない」。だからこそ、衝突した時に折衷点を見出すのが難しい。それを真由の抱えてる「闇」を理由とすることは簡単だけれども、解決の糸口はきっとそこではないのでしょう。
結局「理解できないもの、咀嚼できないもの」はある。だから、その違和感は飲み込まず認めるしかない。だって、どっちが正しいというわけではないのだから。そして久美子自身も、部長という立場として、そして一奏者としてのプライドの狭間に葛藤して、自分の正しさをすら見失ってしまう。
けれども、それを打開するのは、冷静な「分析」脳でも立場からの「判断」でもなく、久美子自身の「身勝手な感情の発露」でしかなかった。
人の共感って、理性だけでは足りてないんだ。感情という得体の知れないもの…その素晴らしさと厄介さを、とてつもない表現力で描く名作。それが「響け!ユーフォニアム」。
後編が楽しみというしかないが...
テレビシリーズ、劇場版全部見てるので、楽しみにしていた。特に3期は要素が多くてどうなるのかと。面白かったし、映画館で見てよかったので満足しているが、没入できなかった。
要素の多さを整理しきれず構成が散漫と言えば散漫な印象。麗奈との亀裂修復も丁寧に描けずあっさり修復される。まぁ前編全体が後編への伏線との位置づけでカタルシスが作りにくかったとは思う。そこを埋める手段としての演奏シーンを充実させるしかなかったように見える。演奏シーンを映画館で見るだけでも価値があるよ。(もっと音響のいい映画館で見たかったけど...)
あとテレビシリーズから気になっていたけど、「最初の音はクラリネットがいい」といっておいてその理由がストーリーとしても音楽としても解決していないことにずっと引っかかっている。あれは何とかならなかったのか?原作小説では説明されているのかな?
9月が待ち遠しい。
タイトルなし(ネタバレ)
あれっ?これ3期やり直しif?
なんか冒頭から真由が転校してきて似た展開で最後だけ大金になってるような…
エンジョイ勢?の真由と大会ガチ勢の久美子で思惑が違ってるのにソロとして選ばれたのは真由…周りの皆は実力に差はないと思ってるけど先生が選んだのは真由な訳で、部長で今まで頑張って来た久美子じゃないのが納得が行かない人が真由以外皆というね、先生としては恐らくだけど真由は演奏がいつも安定してるけど久美子にはバラつきがあるからだろうと思う。
何にせよ全国大会は次回に持ち越しなので今度は久美子&麗奈でソロできるよう祈っています。
と思ったら3期の総集編だったのね
すごく端正な印象。
一寸最近「鬱展開」などと一様にラベリングされて、敬遠されているような、青春の「痛み」「苦しみ」に正面から丁寧に向き合った、信じられないくらいコストを費やした稀有な作品。TVシリーズは中学生日記を思わせるようなリアルな描写もありつつ、演奏シーンの格好良さ、ビビットでキラキラとしたアオハルでもあったが、小川監督にバトンが渡された今回はググッと「端正」な日本映画という感想。最初の方に、大切な大会へ向けて部員が各々演奏練習して時間に 今や部の長にまで成長した主人公が吹くソロが朗々と校内に響き渡るシーン。この曲は実は大会の曲とは全く関係がない。しかし部員全員がまるでアンセムの如くにしばし聴き入っている。この部分は制作側からの、10年この作品を追いかけている熱心なファンに対してのメッセージだと思う。この成長が、この気持ちがきっと伝わるはずだという事だと思う。
とても見やすい劇場版。そして泣ける!
この作品を鑑賞するには、まず大前提として、これまで上映、あるいは放送されていた過去シリーズを把握しておかないと、感動も衝撃もうっすらになります。なので「本作をキチンと楽しみたいなら、TVシリーズの『響け! ユーフォニアム』を視聴するところからがスタートです」と前置きが必要になる作品です。なにせ「最終楽章」と銘打ってるだけに、シリーズの完結編なので。
……で、自分はTVシリーズの本作にあたる「響け! ユーフォニアム3」を視聴し終えた時の、あのモヤッと感をどう再構成しなおしたのか、気になったので鑑賞しました。当然、それを踏まえても、このシリーズが大好きで、アニメ化される前に原作小説で一足先に『内容』を知っていたのですが。(ちなみに原作小説とアニメ化された内容では、展開に異なりがあります)。
少し脱線しますが、原作小説は舞台設定が京都でもあることから登場人物の大半が京都弁で会話が続きます。アニメから入った自分はそれだけでもう十分衝撃でした。
さて、ここからがようやく本作の感想ですが……冒頭のスタートが「そこから始まるの!?」という驚きで、新歓用演奏曲にやられましたし、同様にサンフェスの選曲にもやられました。思えば久美子一年生時の新歓選曲も時代劇でしたが、今回はサンフェスでアレでしたが……わかる人いるか!? ……と、思いつつ、ことあるごとに時代劇から選曲されるのは太秦の撮影所や京都という土地柄も関係あるのかな? ……と考察してみたりです。
物語展開もダイジェスト的ではなく、劇場用パッケージとして「ここは盛り込んでおきたい」場面がTVシリーズから違和感なく構成されていて、「あぁ、TVシリーズが見やすくなってるなあ」としみじみ。劇場版ならではの追加映像も凄まじく美しく、京アニさんの本気が盛り込まれてました。
本作のキーパーソンともなる黒江さんのキャラクター性の強さはジワジワにじみ出ますが……個人的には、黒江さんのスピンオフが見てみたいところ。以前の高校で絶対何かあっての言動にしか思えないんですよね。実はソリスト候補として競い合ってた相手に下心なくノビシロのある部分に気づいて、ホントに素直にアドバイスしてみたら激怒されて、それが原因で自分のカラに閉じこもって、『楽しい音楽に逃げ込んでいった』とか。あくまで想像ですが。
ただ、本作でも黒江さんが覚悟を決めて挑んだところはカッコ良かったです。黒江さん、本来は絶対イイ人だと思うんだけどなあ。どうも何か重そうなトラウマを背負ってそうなんだよなあ。
後編でそのあたりが明かされるかどうか(少なくともTVシリーズでは、そして原作でも、そのあたりは描かれていなかった記憶です)はわかりませんが。
あくまで久美子の物語なので、久美子中心に描かれていますが、そういう意味では麗奈との「すれ違い」もTVシリーズの時のようなキリキリした重め感とは違う、さじ加減の良いバランスがとれた感じでした。
あとは、本作がどこで締めくくられるんだろう? ……と、鑑賞しながら思っていたのですが、そのシメが関西大会とは驚きでした! 久美子二年生編にあたる「誓いのフィナーレ」と構成が同じで、二年生編の関西大会と本作の関西大会との明暗も相まって、鑑賞しながらボロ泣きでした。昨年のアレがあったからこその、今年の(そして最後の!)挑戦につながったわけで……あぁ、なんてこの流れゆく時が「とても大切」なものなのか、積み重ねた研鑽と、挑む気持ちを吐露にも近い「告白」的なクライマックスの久美子の「部長としてのお言葉」にはしてやられました。ものすごい土壇場ではありましたが、あそこで気持ちは一つになったのは間違いないかと。
とまあ、全体的な話の流れは「知っていたはず」なのですが、どんなスタートから、どこで終わるのかは、鑑賞してみないとわからなかったので、ただただ衝撃でした。こうなると後編が今から楽しみです。どんな構成でパッケージされてるのか、例のアノ場面の、あの結果があのままなのか、それとも……と、気になる場面は多々ありますが、それを見届けたいからこそ、後編ももちろん足を運んで観に行こうと思ってます。
本作の最終楽章前編はとても良かったです。クライマックスの自由曲もフル尺で鑑賞できましたし、劇場設備がドルビー7.1chでしたので、音響もすごく良かったです! 惜しむらくはドルビーシネマ版で鑑賞したかったのですが……もう、ソコはないんですかねえ。それだけが心残りです。
……とまあ、長文でしたが、間違いなくシリーズ通して、全て見届けていたなら、この最終楽章前編はオススメの一作です!
卒業生も回想や、現在の姿で登場するので、いやもう「よくわかってらっしゃる!」と、個人的にはとても楽しめた一作でした。
久美子部長の前に立ちはだかるかつての自分自身「黒江真由」。イライラする。
「響け!ユーフォニアム」最終楽章の前編。
3年生時に部長に就任することになり、新入部員を加えて総勢で100名を超える大所帯になった北宇治高校吹奏楽部。
目標は勿論「全国大会金賞奪取」という3年間の全てを掛けたもの。
塚本・麗奈を加えた三頭体制で乗り切ろうとする。
そこへ新学年になってから唐突に九州から転校生の女子が!この少女「黒江真由」は久美子のクラスメイトであり、吹奏楽部に所属することになる。しかも、パートは低音で担当楽器はユーフォニアムで久美子にとっては「戦力の増強」と単純に喜べないライヴァル登場である。
彼女は自分がメンバーに選ばれてしまうと他の選ばれるはずだった子が可哀そうだとオーディションでさえも辞退しようかなどと言い出して、久美子をイラつかせる。
実力主義に北宇治を作り変えるのがどれだけ大変だったかを久美子は知っているので、その苦労を無にするようなことを言い出す彼女は「真剣に努力することの大切さを理解しないかつての久美子自身」そのものだった。
要は「同族嫌悪」なのだ。かつての自分自身の亡霊が最終学年になって「黒江真由」という現実の少女となって久美子の前に立ちはだかって来た!
そのため、今回は真由との諍い、滝先生への不信から来る麗奈との対立が主な内容。
県大会も近畿大会も例年の北宇治の実力ならば難なく突破できるので、演奏自体は最後の近畿大会しか描かれません。演奏場面が少ないのは惜しいところ。
近畿大会を突破して悲願の全国大会へ!というところで後編へ続くわけですが、まだまだ波乱はありそうです。
蛇足ですが、久美子は塚本から愛の告白を受けてそれを保留にしていたように思ったのですが、その件は全く触れられていません。いや、本来それは蛇足で物語の筋には関係ないのですが、最終楽章の前編でそれをオールカットするのには驚きました。
これで後編になってからいきなりその件が出てきたら視聴者が逆に驚きませんでしょうか?
タイトルなし(ネタバレ)
私のユーフォ歴
3期→2期→フィナーレ(1期、他の劇場版はまだ、小説も未読)
3期の総集編・前半と聞いてて見たけど、冒頭の2期卒業式からは反則だな、いきなり泣けるじゃないか
新作シーンもあるとはいえ、総集編っぽくなく、よくまとまってる
キャラ別感想
真由:もともと腹黒じゃないよなとは思ってたけど、今回見ても変わらず、素はいい子、後編にむけてラスボスアピールされてくのがちょっと不憫
奏:裏表ありそうなセリフ多いけど、久美子のいう通りそうじゃないよね、珍しく実力至上主義でなく上下至上主義、わざと下手に吹くこともできますしねぇーってのが今回のツボ(さすが経験者!)
香織:やっぱ1期を知らないとぜんぜんダメだな、トランペットは麗奈が無双になるまでが楽しいんだろうな
デカリボン:2年生編が薄くて今回ちょっと補完されたけど、まだモブ扱いなのは可哀想、この子メインの総集編あったら大泣きできそう
あすか:制服着てた頃の方が個性強かったな感、久美子部長の相談相手としてはいいんだけど、達観しすぎててちょっと肩すかし、逆に久美子たち入学前の大量退部時代に春香とどうしてたんだろう?と気になる、先代からどういう意図で部長副部長に指名されたのか
異例のライバル・黒江真由
大好きな「響け!ユーフォニアム」の最終章。
只今、ヘビーローテーションで鑑賞中です。
公開初日から現在まで時間の都合がつく限り繰り返し鑑賞していますが、それでも飽きの来ない面白さです。さらには後編が今年9月に公開との事、今年はユーフォイヤーですね、
主人公・黄前久美子のライバルキャラ的な立ち位置で登場したユーフォニアム奏者の新キャラ・転校生の黒江真由。でも、久美子への対抗心はゼロ。コンクールメンバー選出やソリの座にも興味なし。
であるにも関わらず、なまじ実力があるために、2年生の奏をコンクールメンバーから外し、主人公の久美子からソリの座を奪ってしまう。その事に居住まいの悪さを感じて委縮する真由。めずらしいライバル像で、非常に新鮮です。
最終章の前編となる本作では、実力でソリの座に就いた真由が辛い立場に苦しみ、久美子率いる北宇治高校吹奏楽部の実力主義が建前で終わってしまい、エンドロール後のラストシーン、悲しそうに微笑みひとりで空を見上げる真由の姿が印象的に描かれています。
久美子はこの状況をどうするのか、TVシリーズで結末を知ってはいても、映画でどう描かれるのかが楽しみです。
9月公開の後編、久美子部長の活躍に期待大です。
良くも悪くも総集編に定評のある京アニ
要らないところはぶった切り、新規カットを追加しただけの総集編。
でも、そこが上手いのが京アニ。
でも今回は、後編に繋がるカットが入っていたのが残念。
どうせ、次は真由を深堀りしただけの総集編でしょう?
スラムダンク、ハイキュー!!に続きドカベン31巻を手本にした展開になるんだろう事が分かり易すぎる。
上記2作は完全新規だったけど、ユーフォニアムはTV版の焼き直しなのではね。
多分観に行くんだろうけどガッカリ半分になるだろうな。
違ったらそれはそれで楽しめると思うけど。
これまでの2年間の思いが久美子を救う
TVシリーズを見ていたので展開は知っている。でもとても良かった。グッと来た。特に関西大会直前の久美子の演説はやっぱり凄かった。でも、あの演説の何がそんなに凄いと感じられるのだろう。
あのとき部員の心はバラバラで、その原因は一つじゃなかった。オーディション回数を増やしたことで皆の競争意識が強まって神経質になっていた。滝先生のオーディション審査基準に疑問を持つ人も多かった。そして久美子のソリ落選で更に部員に動揺が広がっていた。全ての流れが悪い方向に向いているようだった。もし部員の不満に丁寧に対応するなら、
・オーディション回数を増やしたことの妥当性
・滝先生の審査基準
・久美子のソリ落選の妥当性
を説明して部員の納得を得ないといけない。でもそんなのムリゲーだ。どれ一つをとっても、みんなが納得するわけがないものばかりだ。こうなってしまったら、麗奈の言う通り「ついてこれない人は切り捨てる」が通常取られる策だろう。でも久美子は「あの演説」で全員を納得させる。その演説は要約するならこういう内容だ。
部員に不満が溜まったのは私たちの落ち度だ。
でも、それでも私は全国で金を取りたい。
2年間悔しくてたまらなかった。
このメンバーで全国金を取れないはずはない。
それは自分本位の「わがまま」だ。でも嘘はカケラもない。皆そう信じられる。そして部員たちはそのわがままに賛同する。あんなに疑心暗鬼でバラバラだった部員たちがみんな久美子の「わがまま」に乗る。心を一つにする。それは決して無理な展開ではない。確かにそうなりそうだ。そういうことが人間には起こる。そう思える。
きっとあの演説が凄いと感じるのは、「部員たちの根深い疑心暗鬼」を「2年間の久美子の悔しい思い」が上回ったからだ。私たちは久美子の2年間の悔しい思いを良く知っている。だからこそ、あの演説が凄いと感じるのだろう。そんなことを感じた映画だった。
まぶしい青春♪ユーフォニアムって、合奏を表す外国語かと思っていた☆
京都アニメーションと言えば、やはりあの事件を真っ先に思い浮かべます。
作品とは無関係に、何だか胸が苦しくなりました。
京都アニメーションの作品と知らずに観た「ヴァイオレットエバーガーデン」ではそうならなかったので、京アニ作品と知らずに観たかったなーとふと思いました。
合奏というひとりではできないことを、自身の葛藤を抱えながら、仲間と乗り越えて行こうとあがく黄前さんに、めちゃ感情移入して観てました。
私の高3の1年間は、全く手ごたえのない大学の受験勉強に埋め尽くされ、心が折れそうだったけど、単独タスクなので、このシチュよりある意味楽だったのかなと感じました。
黄前さんみたいに、目の前の皆を信頼して、自分の気持ちをまっすぐに表現するって、最強。
大学受験みたいに正解がない中、皆で納得の演奏ができて、ホントによかったと心の中で拍手を送りました。
今、子ども時代に戻れたら、習い事をそろばんや習字ではなく、母に土下座してアップライトピアノを買ってもらって、ピアノ習いたいと言いたい。
いや、今からでも遅くないかな。
時間に余裕がある今が、私にとって音楽を始める最適なタイミングかもしれません。
挑戦してみます。
後編、めちゃめちゃ楽しみですー。
万障繰り合わせて観ます。
全国大会金賞を期待しています(*^^*)。
ひょっとして、そこに居たかもと
今日ね 私的にはとても懐かしく思えた「最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編」を観ましたよ。
前から観たくて初めての鑑賞です。とても内容素晴らしく感動しました。
中々秀作じゃないですか。女子多目ですがキャラも明るく、また心情的葛藤表現など上手く前に出ていたと思います。
原作:武田綾乃さん
しっかりと書かれているのが分かります。こう言う作品は
音を入れて初めて作品に成って行くので 音源の選定が案外大変だったののではと思うのです。一般アニメは音源に拘りは無いと思いますけど、音楽系作品はやっぱりメインが音に来るので 誰がどんな楽器でどの様に吹奏したか、この一点に凄く時間が割かれるかと。最後に劇場内に圧倒的イメ-ジを与える訳ですからね。
そこはやっぱりよく考えた内容だったと思います。
コンク-ル大会の所はメチャ良かったかなと。
黄前 久美子が皆を引っ張って行く姿。
とても部長でまとめ役とは思えない。
でも 最後に素直に思いを伝えられるって事。
素晴らしいし そこが感動域になって表れます。
部員に対して、強く厳しいだけでもダメで、優しく弱くてもいけない。
中道にその精神は有るのだと感じます。(仏教の教えに近い)
毎回選抜オーディション。同楽器のライバルが多くて。
先輩 部長なら受からなきゃ・・・この時湧き起る凄まじい葛藤、そして落ちた劣等感。選抜結果発表後、階段でいつもは温厚な久美子と黒江真由との 心の底から吐く激しい激情が、 今作最も良いなと思える場面。
映画とは こうでなくっちゃですよ。
楽しい中にも涙する厳しさアリ、笑える所も有れば 悔しさ滲む場面も必要で
だから最後に 部員を欠けさす事無くまとめ上げて 大会に挑む姿に
誰しもが感動するのだと思います。
部長としての熱い思い、そして言葉 とっても心に響きましたよ!
このモデルとなった学校の近所に 大昔住んでて、
その頃、木幡に京都アニメ-ションは有ったはず。(あるの気が付かなかった)
京阪宇治線も毎日乗ってましたので 観ててとても懐かしくて。
あの赤い橋は、中の島 朝霧橋ね。川が増水すると渡れなくなるのよね。
あの惨事があってからもう7年、つい先日 八田さんの訃報を知らされて
本当に大変な思いをされたんだなと それを噛みしめながら本作を鑑賞しておりました。
実はユーフォニアムの事など 管楽器など全く知らなくて (;^ω^)
Jマイケル EU-1700S ユーフォニアム って 17万円かぁ~
どれも手作りだからね。凄いね持ってる人。関心関心。
続く後編:9月11日~ とっても待ち遠しい
是非、ご興味ある方は
劇場へどうぞ!!
後編も気になる
映画のことは劇場での予告編で知った。ああ、やるんだ、くらいの感覚で見るかどうかはちょっとそのときは微妙な感じだった。テレビシリーズの三期で終わったという印象が強かったので。
テレビシリーズ三期ももう二年前、ちょっと細かい内容も忘れていたが、そういえばこんな感じだったと見ていて思い出した。テレビシリーズの時の方がもうちょっと重苦しい感じだったし、正直それまでよりもあまり気に入ってもいなかったが、総集編的に纏まっていると意外と面白く見ることが出来た。
テレビシリーズそのままの映像の部分は劇場のスクリーンだと粗が目立つところも無くは無いが、総じて気になるほどでもない。音響は映画館でなければ体感できないだけにそこは上映しているうちに見ておいた方が良いだろう。
各登場人物の人間模様がこの作品の面白さでもあるけど、主役の久美子の苦悩が目立つ前半だった。テレビシリーズのダイジェストみたいな感じにならずに、最初から映画として創ってたかのように上手纏まっていたのも良かった。女子ばかり目立つ作品だが、数少ない男子の主要キャラの求君が殆ど映ることも無く、セリフ無しでおわるのか、と思っていたら最後の最後に決め台詞だけ取ってつけたように言っていたのには笑った。エンドクレジットの後の映像も結構多いので間違ってもとっとと帰らない方が良い。
後編は九月か。まだ先だけど、テレビシリーズをまとめただけでは無い作品になっているのか、ちょっと気になってきたので必ず劇場でみるだろう。
TV視聴組による後編ネタバレのレビューは勘弁してくれ~←追記。面白いぞ。ご存じ体育会系。TV未見で映画は全部見てる。1作目の吹部初日の滝先生の印象は悪かったが今は麗奈と同じ狂信者。だが本文は割と悪口
ちょっとまず最初に言い訳というか、弁明しとくが、僕は麗奈に次ぐ滝先生の妄信者で、宇治北が全国で金を取ることを至上命題ととらえ、この悲願達成を阻止するあらゆる障壁はすべて悪と見なして排除せねばならないと思い、陰ながら滝先生を応援してる者である。(長い (^^)。)
ああ、いよいよ滝先生の悲願 ”全国金賞” の夢がかなうかと思うと万感の思いがこみ上げる。
だけど、以下は滝先生批判というか悪口でひ。やや辛辣かも (^^)。
◆自分の悲願のために民主主義を装う権威主義的指導者。
滝先生の就任以来、吹部は毎年、新年度の最初にその年の吹部の方針を、 ”生徒の意思” によって決めるが、これには、生徒が全国を目指すように大人のズルさで誘導しているように感じる。
しかし、滝先生に悪意はない。もとより善良な人間である。だから、生徒を自分の思うままに操作しようなんて思っているわけではないし,ましてや手足にしようなんてこともない。
とはいえ、 ”自分の指導のもと高校生に全国で金を取らせる” という悲願のために、生徒達を上手く誘導していることは確かである。
《 以下、僕がそう思う理由 》
映画1作目、久美子と麗奈が入学した年の最初の吹部の集まりで、滝先生は、いきなり今スグここで今年の吹部の方針を決めなさいと言った。
はあ? (゚д゚)、こんな吹部にとっても生徒にとっても一番大事なことを、事前の告知も、生徒同士の話し合いの場や時間さえ与えずに、さあ民主的に多数決で決めるから挙手しなさいだとぉ~。 ( `0´)/
まったく、あーた同調圧力に抗えない日本人の特性を見越して生徒をハメタんでしょうが。
ほんと、政府与党の強行採決だって、野党の質疑の後に、「もう意見も出尽くして審議も十分いたしました」ってなってるぞ (^^)。
ましてや吹部の高校生に、全国目指しますかって聞けば、賛成するに決まってるし、「よく分かんな~い」なんてアホは、あっそれイイかもなんて軽いノリで賛成する。
ここで「全国は目指さない」なんて手を挙げる勇気を持つ高校生がいたら、よほど芯が強い猛者である。
仮に反対した少数意見があったとしても、多数決という民主主義の名の基に、「却ぁ~下」 の憂き目を見て、ほうむり去られるって寸法である。┐(-。-;)┌
あの時、もし一人でも「異議あり!こんなの不当な多数決だ!」と叫ぶ強者がいたら、『響け!ユーフォニアム』ではなく、別の社会派ドラマになってしまっただろう。
また、もしあそこで滝先生が「1週間じっくり話し合って決めてください」なんて言っていたら、北宇治は「そこそこ楽しく、そこそこ頑張る」という、どこにでもある普通の部活として、久美子の3年間は何の波乱もなく穏やかに終わっていたはずだ。
物語は1巻の途中でメデタク(?)完結 (^^)。
で、実際は滝先生の思惑どおりの物語が強制起動♪ヽ(´▽`)/
要するに、「今すぐここで決めろ」と迫り、考える時間を与えないことで、冷静な議論ではなくその場の「空気」で決めさせたのだ。
滝先生のこのやり方は「確信犯的」で、教育者としてはかなり強引でズルい手法だ。
・そして、この方法は毎年踏襲される。
特に久美子が三年になった今年なんか、久美子が黒板に「全国で金」とか板書して声高に叫ぶもんだから、あの雰囲気の中、きっと新一年生なんぞビビっちまって賛成に手をあげるしかなかったと思うぞ。反対なんか出来っこない。
反対なんかしたら、後で親衛隊の麗奈様に体育館の裏に呼び出されて、吹部はおろか、この世から抹殺されていたに違いない (^^)。
ってことで映画鑑賞時は、「滝のヤロー相変わらず民主主義の仮面かぶって、自分の悲願にまっしぐらだな」などと思って見ている。
だが、も1度言うが、僕は滝先生とこの滝先生方式(?)を応援してる。
あと、この物語も映画しか見ていないけど大好きである。
繰り返すが、マジ滝先生は応援してる。「ガンバレ滝センセェ~」
◆伝家の宝刀:「皆さんが選んだことです」。
滝先生は、しばしば「皆さんが選んだことです」 と言うが、この言葉は、生徒に当事者意識を持たせる魔法の言葉だ。言われた生徒にとっては呪いの言葉で、「うっ」てなって頑張るっきゃない。
この言葉で、生徒はつらい練習に耐え、踏ん張れる。
このセリフが滝先生の口から出たとき、僕は、「ヤロ~、(伝家の宝刀) 抜きやがったな」と思う (^^)。
◆麗奈について。
言わずと知れた滝先生の盲信者。親衛隊長。僕と違って、乙女としての恋愛感情まであるから始末に負えない。
ある意味、シリーズを通してまったく成長していない。ある意味というのは、特別であること、トランペットで頂点を目指すこと、滝先生の悲願(全国で金賞)を達成することに対して、まったくブレがないという意味だ。
よく言えば既に完成されていると言ってもいい。
中3あるいはもっと幼少期に将来の目標を見据え、夢に向かってバク進中♪ヽ(´▽`)/
人間性の成熟と素晴らしい音楽を奏でることは無関係っすからね。
サンフェスの行進練習指導なんて、もう軍隊 (^^)。
鬼軍曹ぶりを遺憾なく発揮。もし麗奈が部長だったら1ヶ月で新入部員が全員逃亡、部隊は撤退を余儀なくされるとこだったぜい。カバーに回る久美子が○☆△(^_^;)
僕に言わせれば、脱落しそうな新入生のフォローなんて滝先生の担当だと思うんだが、宇治北吹部は生徒達の問題は全部久美子たち生徒が引き受ける。
鬼軍曹は、こういっサマツで(?)滝先生の負担になりそうなことは一切上申せず。っていうか、付いてこれないオマエ達(新人)が悪いと思ってる(コワイ~)。
久美子はもっとイロイロ滝先生に相談した方がいいし、愚痴でもいいから、アスカ先輩、おねーちゃん、パパママ、友達(麗奈を除く)に話を聞いてもらえばいいのだが、社会人でも1人で抱えちゃうこと多いからな。ましてや部長を担った高校生じゃあ1人で抱えちゃうよね。(/--)/
◆映画の感想
映画の冒頭、久美子の奏でるユーフォの流れが穏やかに校舎を駆け巡る。あらためて、ああ、ユーフォってこんなに低音で落ち着く音色だったんだなあと物語の世界に引き込まれる。
じゃが、うってかわって全然穏やかじゃない話だったぞい (^^)。面白かったけどね。
いやー、あの久美子が(ってどの久美子か知らないが)、いよいよ3年生かと思うと、感慨深いのう( ̄_ ̄)
1番残念なのが、あすか先輩が吹部の当事者としていななくなってしまったことだ。あすか先輩自身も吹部の部員なのに、まるでカヤの外にいて眺めてるような感じが好きだったのに、卒業していなくなってしまった。悲しんでいるのは久美子だけじゃない。ワシもじゃ。
あすか先輩のいない吹部なんて、✕✕のない○○のようなものだ。
TVドラマは見てないけど、このあと宇治北が全国大会で金賞取るのは、さすがに既定路線でしょう。とはいえ、その場面はヤッパシ映像で見てみたいよ。続きが9月なんて先すぎる。その前に現実世界では猛暑の夏が待っているのかと思うと気が滅入る。今から夏眠に入るから誰か9月に起こしてくれ~(^∧^)
あと、もし久美子が、「なぜ自分がソロじゃないんですか?」と滝先生に聞くのをためらわなかったら、滝先生は何て答えたんだろう。
「黄前さん、あなたがヘタだから選ばなかっただけです」とは言わないだろうけど。
(おしまい)
我らの京アニが帰って来た!
基本的にはテレビアニメの総集編の前編なのですが
新作シーンが全体の3分の1近くで
もはや事実上の新作劇場版アニメ
とにかく驚きの連続です
冒頭テレビアニメ2期の最終回ラストシーンから始まり
そこで先輩から受け継がれた曲を主人公久美子が演奏
それをメインキャラが校内各地で聞く
そこから場面は新入生歓迎の演奏へ
曲目は星野源さんの「恋」
テレビアニメではほんの触りだけでしたが
今回はフルに演奏
しかも部員数人の恋ダンス付き
隣に突っ立ってる男子部員の様子から
どうも他の仕事中についつい踊り出しちゃったようです
でも可愛いから問題無し
見てた1年生たちも踊り出して掴みはOK
そして1年生たちの入部や年間目標決めや転校生を挟んで
続いてマーチングのイベントのサンライズフェスティバル
テレビでは「365歩のマーチ」がチラリと流れ
演奏シーンはカットされたのですが
本作ではフルに演奏してくれました
曲目は何と「大江戸捜査網のテーマ」
多分顧問の滝先生の選曲なのでしょう
(見に来てた教頭先生が薦めた可能性もありますが)
何年か中断挟んで20年近く続いた人気時代劇で
2015年(テレビアニメ準拠だと主人公が入学した年)に
スペシャルで新作作られたとは言え
平成生まれの部員たちで知ってる子は少ないでしょうし
でもこれが驚くほどマーチングにベストマッチ
かなり難易度の高い曲なのに
行進しながらの演奏は驚異的
そしてオーディション京都大会合宿を経て
関西大会のオーディションで部長の久美子がソリ落選
(ソリとはソロパートを複数の楽器で担当することです)
転校生の真由がソリ担当に
さらに実力ある奏がメンバーから外されたこともあり
部内は不穏な空気に
だが大会本番直前
久美子の思いの全てをさらけ出した演説で
部員の気持ちはひとつに
そして関西大会の自由曲「一年の詩」
テレビアニメで聞いた時は地味で大人しい曲と思えたのですが
劇場の大音響でフル演奏動画付きだと迫力吹奏楽
見事金賞で全国大会に進んだところで後編に続きます
感想はタイトルの一言に尽きます
テレビアニメ版では少なかった演奏シーンを
フルに三連発
これこそ古くからのファンみんなが待ってた
全盛期の京アニです
吹奏楽の演奏シーンは
真面目に作画すると物凄い手間です
楽器の作画だけでも手間なのに
京アニのそれは先ず本物の吹奏楽部員に演奏してもらい
それで音源録ると同時に動画を撮影
その動画を基に作画します
だから演奏してる運指(指の動き)や頭や肩の動きなど
全て楽譜通りの動きです
実写だとこうは行きません
よほどこだわって俳優さんに楽器完全に習得させるか
楽器出来る人を集めない限り
基本はそれらしく動いてるだけです
(手元のアップだけ本当に演奏してる人の手かも知れませんが)
最後に転校生真由が意味ありげな行動で
映画は終わります
どうも原作ともテレビアニメとも違う
アナザーストーリーを予感させます
後編にも期待です
最高でした。最後まで最高でした。
ここまで再編集版なのに話を作り上げるとは京アニの底力を見ました。
最初の恋から、こう来たか〜でしたし、話の筋を通すための新規映像を挟み込んで自然な一つの作品として素晴らしかったとしか言いようがないです。
黄前さんの最後の鼓舞で涙腺崩壊しました。
高坂さんの主張も凄く刺さりました。
死ぬ気で練習したら結果は出るんだと(笑)
後編も楽しみですが、前編だけで完成されてました。
もう一回見そう。。
最後の歌がちょっと違和感でしたね。敢えて悪い点を挙げれば。。。
後編でアニメを改変してくるのを少し期待してしまいます。
演奏シーンが素晴らしかった
ユーフォの映画の醍醐味と言えば演奏シーン。Dolby Atomosの劇場で観賞したのもあり、本当に素晴らしかった。
物語は駆け足ながらも久美子視点にフォーカスされており、総集編感をそこまで感じなかった。部長指名のやり取りは新規かな?細かいところまで覚えてないので、3を観直してからまた観に行きたい。
エンディング後や真由とのやり取りの描写などから、最終オーディションの結果が変わるのか、結果は変わらなくても何かが変わるのを予感させられるような演出に感じた。ということで後編もとても楽しみ。公開日まで決まってるのも嬉しいところ。
最高の集大成
ユーフォ最終章、最高すぎた。
まず単純に、映画としての満足度がかなり高い。
演奏シーンを含めて追加シーンがかなり多くて、しかもどれもちゃんと意味がある。TVシリーズの総集編的なものではなく、劇場版として見せるためにかなり作り直されている感じがあった。
音響も本当に良くて、映画館で観る意味がある作品だった。
そして何より、久美子の成長にかなり焦点を絞った作りになっていたのが良かった。
部長としての久美子、後輩と向き合う久美子、自分の感情と向き合う久美子。
どこを見ればいいかが明確で、最終章としてかなり見やすかった。
ここからは後編およびTVアニメ3期の内容にも触れるのでネタバレ注意。
後編について、原作通りの展開を期待する声もあると思う。
もちろん気持ちとしてはすごくわかる。自分も久美子が麗奈と一緒に吹く姿は見たい。
でも個人的には、アニメ版はアニメ版のまま行くんじゃないかなと思っている。
というのも、京アニが3期であれだけ意図を持って原作と違う形にしたものを、今さら映画でまた戻して、作品の芯をブレさせるとはあまり思えないから。
アニメ版の3期は、「久美子がソリを吹けるかどうか」ではなく、
「久美子が選ばれなかったあと、それでも部長としてどう立つか」
に重心を置いていたと思う。
そして最終目標は、久美子がソリを吹くことではなく、北宇治が全国金を取ること。
もし真由がソリを吹いて全国金を取るなら、それは単に久美子が負けたという話ではなくなる。
真由のソリが、久美子の夢を、北宇治の夢を叶えた音になる。
久美子は選ばれなかった。
奏も選ばれなかった。
真由は選ばれたことで苦しんだ。
麗奈は久美子ではなく音楽の正しさを選んだ。
滝先生も厳しい判断をした。
でも、その全部を含めて全国金に届くなら、途中の痛みや選択が最後に肯定される。
オセロでは、途中でひっくり返されたコマも、最終的に勝った盤面から見れば、その時点で必要だったものになる。
吹奏楽部もそれに近くて、選ばれなかった人、選ばれたことで苦しんだ人、選んだ人、支えた人、その全部が最後の全国金の中に含まれるのだと思う。
そう考えると、アニメ版のまま進むほうが、むしろ全員が一番きれいに報われる気がする。
前編がここまで久美子の成長にフォーカスした作りだったことを踏まえても、後編も「久美子がソリに選ばれるか」ではなく、「久美子が選ばれなかったことも含めて、どう最後に立つか」を描くんじゃないかと思っている。
とにかく、最終章として本当に良かった。
ユーフォという作品を追ってきてよかったと思える映画だった。
大人だって迷ってる
総集編なら観なくても…とも思ったが、最後だし、京アニへの応援も籠めて鑑賞。
作画や芝居、演出など各要素のレベルの高さやその引き立て合いが見事なのは言うまでもない。
プクッとした手指の曲線だけで京アニと分かる。
最終章なので初見への説明もなく、総集編なので駆け足ではあるが、話の繋ぎとしての違和感はない。
特筆すべきは、編集されていても緊張と緩和のバランスが崩れていないところ。
終始問題を抱える中で、適度に可愛いシーンやコミカルな場面が挟まれる。
ただまとめて見ると、失言してハッとなる展開が多過ぎるのは少し気になった。
黒江真由問題を中心にした、合理的実力主義と捨てきれない人情の話が中心。
同じ部活・同じ目標でも、価値観の違いは当然ある。
完全にどっちというキャラはおらず、その間で揺れる様子が繊細に表現されていた。
実は葉月が一番しっかりしてて成長を感じる。
黒江の思考も分かるが、言わなくていいこと言い過ぎなんだよなぁ。(久美子もだけど)
引退した先輩たちが達観したように描かれてる反面、滝先生も迷ってるというのは何気に大事。
事前に正解が分かることはなく、だからこそ渦中の人間は正否を確かめるためにも進むしかない。
最後の久美子の演説でも何も解決してないのだが、真っ直ぐな言葉がみんなを纏める。
部員全員の最小公倍数がそこにあった。
エンドロールが記憶にない強敵たちだったけど、他校にもモブはいないという表現かな。
公開初日に後編のスケジュールが発表されたが、続けて観たいくらいなのに遠い…
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