最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編のレビュー・感想・評価
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サンライズフェスティバル!
本作はTVアニメ3期をベースにしていますが、完全新作と言っていいほどの内容でした。新規シーンが予想以上に追加されており、総集編とは思えないぐらい別物になっていました。
3期では新1年生や黒江真由を含む部員全体の日常が描かれていたのに対し、今回は久美子視点を中心に展開されました。部長としての大変さ、麗奈とすれ違って悩む気持ち、ソロを吹けなかった悲しさなど、彼女の心境が細かく描かれることでより感情移入できました。
劇場で観る演奏シーンは圧巻の一言でした。特に、TVアニメでは丸々カットされたサンライズフェスティバルのマーチングが追加されて嬉しかったです。麗奈がドラマメジャーとして部員たちを指揮している姿を見たときは、私と同じトランペット経験者として惹かれました。
完結に向かっていく寂しさはありつつも、3期とは違った感覚で満足できました。9月公開の後編も楽しみです!
やはり演奏シーンは劇場で聞いてこそ
テレビシリーズでは、黒江真由というキャラクターが何を考えているのか、特に前半はわかりにくいところがあった。原作の時点で結構謎の転校生みたいな感じなので、主人公の久美子から見てもわからないキャラクターなので、それもまた魅力だったのだけど、今回の劇場総集編では、その辺りを若干整理して、真由がどういう人なのかが伝わりやすくなっている。これによってキャラクターの葛藤はより立体的に感じられるようになったと思う。
そして、サンフェスなど、吹奏楽の演奏シーンが追加されたことで、より「ユーフォ」シリーズらしくグレードアップしている。やっぱりこれは音楽に情熱をかける人たちを描く作品なので、やっぱり演奏シーンは欠かせない。そして、演奏シーンは映画館の音響で聞いてこそ一番の力を発揮する。この劇場版を作ってくれて良かった。
人をまとめるって、本当に難しい
人をまとめるって本当に難しい。
部長となった久美子を挟んで、二つの力が引っ張り合う。一方には、麗奈の揺るぎない目標達成のためのマインドと実力主義がある。誰もが反論できない「正論」と卓越した技術で部を牽引しようとする彼女の姿は、正しい。正しいがゆえに、残酷だ。もう一方には、オーディションという客観的な刃によって亀裂の入った人間関係がある。昨日まで肩を並べて練習していた仲間が、「選ばれた者」と「選ばれなかった者」に分かれる。その痛みもまた、否定できない。
久美子はその間に立ち、正解のない問いを抱えたまま、ただ耐える。
だが、孤独を抱えているのは久美子だけではない。顧問の滝先生もまた、別種の重さを背負っている。彼は「選ぶ権限を持っている」側にいる。どれだけ生徒の気持ちを慮っても、オーディションの結果を告げる瞬間だけは逃げられない。感情を見せないことで生徒との距離を保つその「冷静さ」は、時として冷酷に映る。しかし内側に何を抱えているか、観る者にはうっすらと見える。その見え隠れが切ない。久美子の孤独が「挟まれる者」の孤独だとすれば、滝先生のそれは「切る者」の孤独だ。組織において、その苦しさはなかなか可視化されない。
転校生・黒江真由の存在は、さらに異質な負荷を加える。才能も実力も申し分ない。しかし彼女は周囲に気を遣いすぎるあまり、自分の意志を霧のように曖昧にする。「久美子ちゃんがいいならいい」——その言葉の柔らかさの裏に、決断のコストをすべて相手に押しつける構造がある。善意の無責任、とでも呼ぶべきか。何も言わない「いい人」の方が、組織をじわじわと壊すことがある。真由はその体現者として、久美子の前に立ちはだかる。
部長とは「器」でなければならない。自分の内側がどれほど揺れていても、部員の前では毅然としていなければならない。その孤独は、組織の頂に立ったことのある者にしか分からない生々しさがある。
だからこそ、関西大会前のリハーサル室のシーンが刺さった。自分の無力さも泥臭い本音もすべて曝け出して皆に頭を下げる。統率の放棄ではなく、信頼への委託。自分一人では無理だと認めた瞬間に、初めて本当に組織が一枚岩となれる。麗奈型のリーダーシップでは決して生まれない、久美子にしか出せない瞬間だった。
そして迎える演奏シーン。「やり切った顔」は、勝った顔とは違う。結果の如何にかかわらず、自分たちの限界まで出し切ったという静かな充実が、奏者一人ひとりの表情に宿っていた。その表情の豊かさは、限界まで力を尽くしたものにしか見えない。
あー泣いた。泣いた。後編は九月。今から楽しみだ。
思ったより見応えがありました。Good!!
ホント久しぶりに映画を観に行き、久しぶりにレビューを書こうとしたら価格コムとの紐付け解除のためこれまでのIDが使用できなくなっていました。
私のように何ヵ月も映画館がご無沙汰の人もいると思われるのに、移行手続きに期限を加え引継ぎが不可能になるのはいかがなものかと思います。
旧ID:938083
で、映画ですが・・・
これまでの響け!ユーフォニアムの総集編に新映像をちょこっとだけ追加した程度だと勝手に思い込んで観に行ったので、これは嬉しい誤算でした。
思った以上に新映像の割合が多く、見所は明らかに『一年の詩 ~吹奏楽のための』だったでしょう。
テレビアニメ第3期で演奏シーンがほとんどなかったのは、この劇場版があったからだと今になって理解しました。
これは絶対に映画館の音響で聴くべきです。
後編も楽しみで絶対観に行きたいところですが、今回観た近所の映画館が閉館されてしまうのでどうしたものか・・・
なかなか人間関係ドロドロでよかった
恋愛要素ほぼなしで、こんなに泣かせるか
テレビアニメも全く見たことなく、何の話かも全く知らなかった。
ただ、東野幸治が絶賛との記事を目にして、心がないとも言われる東野幸治が絶賛なら、私の心にも響く可能性が高いと思い、見てみた。
結論としては、東野幸治に感謝。
面白かったし、感動もしたし、泣けた。
比べるべくもないが、私も大学時代にサークルに入っていて、若い集団内のいざこざは多少経験してきたこともあり、昔を思い出させられた。
高校生の純粋な真剣さは、五十路の心に、妙に響いた。
何とはないシーンでグッとくることが何度もあった。
私には高校時代に打ち込めるものが何もなかったので、部員達を、うらやましく思いながら見ていた。
恋愛要素ほぼなしでこんなに泣かせる映画があるのが、驚きだった。
まだ見てないなら是非、映画館でお勧めする。
テレビアニメ見てなくても十二分に楽しめる。
シリーズはTV版、劇場版全作視聴済み。 背景理解の為にもTV版のシ...
シリーズはTV版、劇場版全作視聴済み。
背景理解の為にもTV版のシーズン1~2か劇場版(リズ除く)は最低限観てからを推奨します。
但しTV版のシーズン3は観てない方が幸せかもしれません。
本作はTV版シーズン3の全13話のうち10話程までの総集編的な内容でしたが、新作シーンも相当あったので、TV版を観た人にもお勧めします。
特に後編はTV版では残り3話(約60分)の内容が2時間の映画になる訳で、描かれなかったエピソードが半分を占める事になりますから、話の繋がりの面でも、ここまでシリーズを視聴してきた人は絶対観るべき作品でしょう。
ストーリーは、京アニらしい、青春時代の切なさ満開です。
努力(キャリア)=実力=結果、という理想的な展開にならないもどかしさに、高校生達が悩み、前へ進む物語です。
目標や立場という理屈と、友情や自分の気持ちという感情の板挟みに苦しむ姿がなんとも切ない。
これ、TV版のシーズン3観てなかったら(結果を知らなかったら)、もっと泣けたんだろうなぁ、というのが最大の残念ポイントかもしれません。
後編が早く観たい。まさか結果が変わったりしませんよね?
総集編に演奏シーンフルサイズのもの
部活動の熱さと苦しさ、その全部が胸に刺さる
まず最初に言いたいのは、「文句なしの満点」です。
個人的には5点満点では足りず、気持ち的には6点を付けたいくらい素晴らしい作品でした。
私はこのシリーズをこれまで一度も見たことがなく、タイトルを少し知っている程度でした。ですので、正直「途中から入って理解できるかな?」という不安もありました。ですが、そんな心配はまったく不要でした。
映画が始まってすぐに物語の世界へ引き込まれ、気づけば見ている最中から感動が押し寄せ、最後まで感動と涙が止まりませんでした。シリーズ未視聴の人でも十分に楽しめる作品だと思います。そして「前編」とある以上、9月11日公開予定の後編が今から本当に楽しみになりました。
冒頭で流れる「京都アニメーション」の名前を見た瞬間、かつての悲しい事件を思い出しました。当時、ニュースで多くの才能あるアニメーターの方々が亡くなられたことを知り、そこで初めて京都アニメーションという会社名を強く意識した記憶があります。
しかし、この作品を見て改めて感じたのは、「京都アニメーションの作品が持つ、人の心を動かす力」の凄さです。映像の美しさ、感情表現、空気感、すべてに魂が宿っているようでした。
これまでにも『THE FIRST SLAM DUNK』や『ハイキュー!!』など、青春や部活動を描いた作品には何度も感動してきました。ですが、この作品の“吹奏楽部”という題材はまた違った魅力があります。
特に印象的だったのは、主人公で部長の久美子が、90人もの部員それぞれの想い、意見、感情を受け止めながら悩み、葛藤し、それでも前へ進もうとする姿です。
先輩後輩の絆、仲間同士の衝突、すれ違い、支え合い…。
まさに「ザ・日本の部活動」という空気感ですが、その熱さや真剣さが50代半ばの私にも強烈に刺さりました。
見ているうちに、「ああ、青春ってこういうことだったな」と少し胸が熱くなり、同時に大学受験など現実的な悩みまで思い出してしまうほど、感情移入していました。
演奏は本当の高校生が演奏してるのか、プロの演奏家が演奏してるのかはわかりませんが、とにかく素晴らしい音楽を劇場の臨場感溢れる音響で充分感動的に聞くことができました。
とにかく、この映画はあらゆる世代の人におすすめできます。特に、人間関係に悩んでいる人、仲間との距離感に迷っている人には強くおすすめしたい作品です。
感動の涙なしには見られない、本当に素晴らしい映画でした。
日本のアニメ史に残る名作
TVシリーズは3周見ました。毎回号泣(笑)
この映画版では、本作のキーマンとなる真由との関係性が「よりわかりやすく」チューニングされてたように思います。
久美子の本音にも、真由の本音にも「偽りがない」。だからこそ、衝突した時に折衷点を見出すのが難しい。それを真由の抱えてる「闇」を理由とすることは簡単だけれども、解決の糸口はきっとそこではないのでしょう。
結局「理解できないもの、咀嚼できないもの」はある。だから、その違和感は飲み込まず認めるしかない。だって、どっちが正しいというわけではないのだから。そして久美子自身も、部長という立場として、そして一奏者としてのプライドの狭間に葛藤して、自分の正しさをすら見失ってしまう。
けれども、それを打開するのは、冷静な「分析」脳でも立場からの「判断」でもなく、久美子自身の「身勝手な感情の発露」でしかなかった。
人の共感って、理性だけでは足りてないんだ。感情という得体の知れないもの…その素晴らしさと厄介さを、とてつもない表現力で描く名作。それが「響け!ユーフォニアム」。
後編が楽しみというしかないが...
テレビシリーズ、劇場版全部見てるので、楽しみにしていた。特に3期は要素が多くてどうなるのかと。面白かったし、映画館で見てよかったので満足しているが、没入できなかった。
要素の多さを整理しきれず構成が散漫と言えば散漫な印象。麗奈との亀裂修復も丁寧に描けずあっさり修復される。まぁ前編全体が後編への伏線との位置づけでカタルシスが作りにくかったとは思う。そこを埋める手段としての演奏シーンを充実させるしかなかったように見える。演奏シーンを映画館で見るだけでも価値があるよ。(もっと音響のいい映画館で見たかったけど...)
あとテレビシリーズから気になっていたけど、「最初の音はクラリネットがいい」といっておいてその理由がストーリーとしても音楽としても解決していないことにずっと引っかかっている。あれは何とかならなかったのか?原作小説では説明されているのかな?
9月が待ち遠しい。
タイトルなし(ネタバレ)
あれっ?これ3期やり直しif?
なんか冒頭から真由が転校してきて似た展開で最後だけ大金になってるような…
エンジョイ勢?の真由と大会ガチ勢の久美子で思惑が違ってるのにソロとして選ばれたのは真由…周りの皆は実力に差はないと思ってるけど先生が選んだのは真由な訳で、部長で今まで頑張って来た久美子じゃないのが納得が行かない人が真由以外皆というね、先生としては恐らくだけど真由は演奏がいつも安定してるけど久美子にはバラつきがあるからだろうと思う。
何にせよ全国大会は次回に持ち越しなので今度は久美子&麗奈でソロできるよう祈っています。
と思ったら3期の総集編だったのね
京アニの聖地宇治
頑張れ!目指せ全国金賞!
吹奏楽には、昔からずっと憧れがあります。
学生時代に吹奏楽部へ入りたかったのですが、
自分の音楽的な力に自信がなく、結局あきらめてしまいました。
そのため、当時からずっと、吹奏楽に打ち込んでいる人たちが羨ましかったのです。
もちろん、大変な部活であることはわかっていました。
女子が多く男子が少ない環境の中で、もし自分が続けていたら、
少しは格好いい先輩になれたのだろうか……
そんな想像をしてしまうこともあり、その小さな後悔が今の憧れに
つながっているのだと思います。
音楽をテーマにしたアニメやミュージカル映画は、
意識して観るようにしているのですが、この作品はこれまで知りませんでした。
公開情報を見て最終章だと知り、内容をしっかり理解したうえで観たいと思い、
過去作から追いかけることにしました。
ちょうど配信で一挙公開されており、本当にありがたかったです。
改めて過去作を観てから本作に臨みましたが、流れがよくわかっていた分、
とても安心して観ることができましたし、
高く評価されている理由にも納得できました。
全国大会で金賞を目指すという大きな目標に向かい、
部員たちが日々努力し、ときにぶつかりながらも前に進んでいく姿がとても印象的でした。
そして観終わったあと、深い感動が残りました。
特に、主人公がコンクール当日に語る言葉は強く心に響き、
「絶対に全国で金賞を取りたい」という真っ直ぐな思いがひしひしと伝わってきました。
後編はまだ先になりますが、待ち遠しいという気持ち以上に、
「もう一度この作品を楽しめる」という喜びの方が大きいです。
全国で金賞を取れるのかはわかりませんが、後編を観たときには、
彼女たちと同じ気持ちで喜びたい。
そう思わせてくれる、素敵な作品でした。
すごく端正な印象。
一寸最近「鬱展開」などと一様にラベリングされて、敬遠されているような、青春の「痛み」「苦しみ」に正面から丁寧に向き合った、信じられないくらいコストを費やした稀有な作品。TVシリーズは中学生日記を思わせるようなリアルな描写もありつつ、演奏シーンの格好良さ、ビビットでキラキラとしたアオハルでもあったが、小川監督にバトンが渡された今回はググッと「端正」な日本映画という感想。最初の方に、大切な大会へ向けて部員が各々演奏練習して時間に 今や部の長にまで成長した主人公が吹くソロが朗々と校内に響き渡るシーン。この曲は実は大会の曲とは全く関係がない。しかし部員全員がまるでアンセムの如くにしばし聴き入っている。この部分は制作側からの、10年この作品を追いかけている熱心なファンに対してのメッセージだと思う。この成長が、この気持ちがきっと伝わるはずだという事だと思う。
とても見やすい劇場版。そして泣ける!
この作品を鑑賞するには、まず大前提として、これまで上映、あるいは放送されていた過去シリーズを把握しておかないと、感動も衝撃もうっすらになります。なので「本作をキチンと楽しみたいなら、TVシリーズの『響け! ユーフォニアム』を視聴するところからがスタートです」と前置きが必要になる作品です。なにせ「最終楽章」と銘打ってるだけに、シリーズの完結編なので。
……で、自分はTVシリーズの本作にあたる「響け! ユーフォニアム3」を視聴し終えた時の、あのモヤッと感をどう再構成しなおしたのか、気になったので鑑賞しました。当然、それを踏まえても、このシリーズが大好きで、アニメ化される前に原作小説で一足先に『内容』を知っていたのですが。(ちなみに原作小説とアニメ化された内容では、展開に異なりがあります)。
少し脱線しますが、原作小説は舞台設定が京都でもあることから登場人物の大半が京都弁で会話が続きます。アニメから入った自分はそれだけでもう十分衝撃でした。
さて、ここからがようやく本作の感想ですが……冒頭のスタートが「そこから始まるの!?」という驚きで、新歓用演奏曲にやられましたし、同様にサンフェスの選曲にもやられました。思えば久美子一年生時の新歓選曲も時代劇でしたが、今回はサンフェスでアレでしたが……わかる人いるか!? ……と、思いつつ、ことあるごとに時代劇から選曲されるのは太秦の撮影所や京都という土地柄も関係あるのかな? ……と考察してみたりです。
物語展開もダイジェスト的ではなく、劇場用パッケージとして「ここは盛り込んでおきたい」場面がTVシリーズから違和感なく構成されていて、「あぁ、TVシリーズが見やすくなってるなあ」としみじみ。劇場版ならではの追加映像も凄まじく美しく、京アニさんの本気が盛り込まれてました。
本作のキーパーソンともなる黒江さんのキャラクター性の強さはジワジワにじみ出ますが……個人的には、黒江さんのスピンオフが見てみたいところ。以前の高校で絶対何かあっての言動にしか思えないんですよね。実はソリスト候補として競い合ってた相手に下心なくノビシロのある部分に気づいて、ホントに素直にアドバイスしてみたら激怒されて、それが原因で自分のカラに閉じこもって、『楽しい音楽に逃げ込んでいった』とか。あくまで想像ですが。
ただ、本作でも黒江さんが覚悟を決めて挑んだところはカッコ良かったです。黒江さん、本来は絶対イイ人だと思うんだけどなあ。どうも何か重そうなトラウマを背負ってそうなんだよなあ。
後編でそのあたりが明かされるかどうか(少なくともTVシリーズでは、そして原作でも、そのあたりは描かれていなかった記憶です)はわかりませんが。
あくまで久美子の物語なので、久美子中心に描かれていますが、そういう意味では麗奈との「すれ違い」もTVシリーズの時のようなキリキリした重め感とは違う、さじ加減の良いバランスがとれた感じでした。
あとは、本作がどこで締めくくられるんだろう? ……と、鑑賞しながら思っていたのですが、そのシメが関西大会とは驚きでした! 久美子二年生編にあたる「誓いのフィナーレ」と構成が同じで、二年生編の関西大会と本作の関西大会との明暗も相まって、鑑賞しながらボロ泣きでした。昨年のアレがあったからこその、今年の(そして最後の!)挑戦につながったわけで……あぁ、なんてこの流れゆく時が「とても大切」なものなのか、積み重ねた研鑽と、挑む気持ちを吐露にも近い「告白」的なクライマックスの久美子の「部長としてのお言葉」にはしてやられました。ものすごい土壇場ではありましたが、あそこで気持ちは一つになったのは間違いないかと。
とまあ、全体的な話の流れは「知っていたはず」なのですが、どんなスタートから、どこで終わるのかは、鑑賞してみないとわからなかったので、ただただ衝撃でした。こうなると後編が今から楽しみです。どんな構成でパッケージされてるのか、例のアノ場面の、あの結果があのままなのか、それとも……と、気になる場面は多々ありますが、それを見届けたいからこそ、後編ももちろん足を運んで観に行こうと思ってます。
本作の最終楽章前編はとても良かったです。クライマックスの自由曲もフル尺で鑑賞できましたし、劇場設備がドルビー7.1chでしたので、音響もすごく良かったです! 惜しむらくはドルビーシネマ版で鑑賞したかったのですが……もう、ソコはないんですかねえ。それだけが心残りです。
……とまあ、長文でしたが、間違いなくシリーズ通して、全て見届けていたなら、この最終楽章前編はオススメの一作です!
卒業生も回想や、現在の姿で登場するので、いやもう「よくわかってらっしゃる!」と、個人的にはとても楽しめた一作でした。
10年経っても、観ている私は高校生になれる
自分が通ってきた時代だから、あの頃のヒリヒリ感、高揚感、すべてがまた蘇ってくる
主人公久美子は部長になり、第一作から2年の月日を経て「部長の苦悩」に直面するだけではなく、蓋をしてきた様々な思いがあふれ出すオーディションの場面 そこは一人の高校三年生であるわけで、久美子自身の成長のためには避けられない葛藤がみていて苦しかった
普通の部員の頃、「うまくなりたい」と、宇治橋を泣きながら走るシーンが前作にあった そこには道路の反対側にトロンボーンの塚本も叫んでいた 個人としての力量に悩んでいた「あの頃」と部長になった今では悩みの質は違うのだけど、吹奏楽部に限らず新入生が上級生になり、大会やコンクールのたびに、多くの高校生が悩み苦しんできたテーマに違いない 一生懸命に取り組めば取り組むほど、深い悩みに陥っていく、その苦しさが観ていて苦しくもあり、自分を振り返るような思いとなった
私も中学校、高校の吹奏楽部で悩んだのが50年前のこと スクリーンの久美子も今の苦しみを振り返る日がきっとくるでしょう
全国の吹奏楽部の皆さん、またコンクールが始まります 高校生は高校野球の県予選が7月に始まるので、野球の応援の練習も重なって、野球部の存在を恨んだものでした
北宇治は指導者の力もあって「強豪校」になり、第一作から10年後の本作をみて、久美子を見守る家族のような、OBのような暖かい気持ちにもしてくれました
(5月14日 なんばパークスシネマ にて鑑賞)
北宇治高校吹奏楽部、全員一致の目標
冒頭で「…さよならって言いたくないです…」と、田中あすか(先輩)に黄前久美子(主人公)が言う。
その時に先輩から譲り受けたノートは、久美子にとっては当然大事なものとなり、ちょいちょい登場する。
「またね」と言って去った田中あすかと久美子の再開シーンもある。
幹部3人が一冊のノートを使用して交換日記のようにやり取りをする。
幹部ノートは感動的な役割を果たすことになる。
転入してきた黒江真由が、田中あすかや久美子と同じでユーフォニアムの奏者で、繊細で複雑な人間ドラマが始まる。
勝者があり敗者があり、上には上がいる世界。
全てを手に入れることは出来ない。
目標達成のためには失うものもあるのだ。
実力主義のオーディション形式について考えさせられた。
顧問の滝先生に恋心を抱くトランペット奏者の高坂麗奈の信じる心が凄い。
最初から最後まで涙腺が緩みっぱなし。
クライマックスも盛り上がった。
時間が、あっという間に過ぎた。
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