ブルームーン

劇場公開日:2026年3月6日

解説・あらすじ

「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」に始まる「ビフォア」3部作や、アカデミー賞6部門にノミネートされた「6才のボクが、大人になるまで」で知られるリチャード・リンクレイター監督が、長年にわたりタッグを組んできたイーサン・ホークを主演に迎え、ブロードウェイの伝説的作詞家ロレンツ・ハートが訪れたパーティで過ごす一夜を描いた会話劇。

「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などの大ヒット曲を生み出してきた作詞家ロレンツ・ハートは、長年タッグを組んできた作曲家リチャード・ロジャースが、ハートに代わる新たな相棒と組んで手がけたミュージカル「オクラホマ!」が初演された1943年3月31日の夜、ブロードウェイのレストラン「サーディーズ」で行われたパーティに招待されていた。そこで過ごす一夜でハートは、愛や嫉妬、焦りや憧れなど、交錯する自身のさまざまな感情と向き合っていく。

イーサン・ホークがロレンツ・ハートを演じるほか、ハートが思いを寄せる女性エリザベス役でマーガレット・クアリー、かつての相棒であるリチャード・ロジャース役でアンドリュー・スコット、ハートが信頼する相談相手でもあるバーテンダーのエディ役でボビー・カナベイルが共演。2025年・第75回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、アンドリュー・スコットが最優秀助演俳優賞(銀熊賞)を受賞。第98回アカデミー賞では、オリジナル脚本賞と主演男優賞(イーサン・ホーク)にノミネートされた。

2025年製作/100分/G/アメリカ
原題または英題:Blue Moon
配給:ロングライド
劇場公開日:2026年3月6日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第83回 ゴールデングローブ賞(2026年)

ノミネート

最優秀作品賞(ミュージカル/コメディ)  
最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ) イーサン・ホーク

第75回 ベルリン国際映画祭(2025年)

受賞

最優秀助演俳優賞(銀熊賞) アンドリュー・スコット

出品

コンペティション部門 出品作品 リチャード・リンクレイター
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16
  • 画像17
  • 画像18

(C)2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

映画レビュー

未評価 みんなが去って行った

2026年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 リチャード・ロジャースと言えば、作詞・脚本のオスカー・ハマースタインとのコンビで『南太平洋』『王様と私』そして『サウンド・オブ・ミュージック』と映画化もされて大ヒットしたミュージカルの名作曲家としてその名を知っていましたが、彼がそれ以前にロレンツ・ハートという作詞家とコンビでヒットを飛ばしていたと言う事は知りませんでした。

 本作は、リチャード・ロジャースが新しいコンビとの新作ミュージカルで大成功を収めた日、友と時代に置き去りにされたロレンツが酒場で送る一夜を描いた物語です。

 この歳になると、「みんなが去って行く」という寂寥感は他人事と思えず胸に堪えます。ほぼ酒場のワンシチュエーションだけに台詞も練りに練られているので余計です。ただ、それだけに少しせせこましく窮屈な造りだったかな。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
La Strada

5.0 キャリアが頂点を極めれば、こんな小男を演じても物語は面白くなる。

2026年5月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

·
「愛の形が違う」 って。哀しくて残酷なお別れの言葉。

「クィア」ではあのダニエル・クレイグ氏が、プライド何処へやらのグダグダのおじさんに変身したけれど、
そして今回はついに名優イーサン・ホークだ! 「6歳」だったのに、雨の舗道で呑んだくれて「オヤジ」が野垂れて死ぬんですよ。

「ブルーに生まれついて」でチェット・ベイカーの痛々しい生涯を演じた重鎮イーサン・ホーク。本作ではここまで残念なジジイになってくれて、僕を何度も笑わせてくれた。

大スターも大富豪も、そして一世を風靡した作詞家ロレンツ・ハートも、こうやって必ず歳を取り、〜仕事が出来なくなって、〜過去の人間になる。必ずだ。人間社界の掟だ。

格好悪くなってからの自分の姿は、本当はもう誰にも見られたくないし、過去の栄光が僅かにでも残っているのなら尚更、美しい思い出と名声だけをこの世に残して
人生を去って行きたい。
・・これは100パーセント僕自身の気持ちでもある。

・・

意外であったのは、前評判を受けての危惧=ビフォーシリーズのような、機関銃の如くの言葉の応酬だけで終始するのかと思いきや、心配は不要だった ―

穏やかに、実にしっとりと、彼、ロレンツ・ハートが自分の来し方 行く末をバーカウンターで語ってくれる。
これは優しいおじさんの、ひとり語りの映画だったのだ。
むしろこんなに言葉少なに、彼はお喋りをしてくれたと思う。そう感じた。
もっと語ってくれと、そう思った。

バーテンダーと、ピアノ弾きの若者と、少しだけ迷惑そうだった作家と。
たったそれだけの聞き上手な人員の配置が舞台の基本であって、
あとはハートの心に懸かっている「朋友の作曲家」や「憧れのビーナスが」
ハートの(死の前のハートの)お喋りが導き出したホログラムのように!ひとりひとりが交代で登場する。

舞台設定はそのような大変シンプルな作りながら、イーサン・ホーク演じる枯れた男のたそがれに、圧倒的にヤラれた100分だった。
そうだ、たっぷりの名述懐にのめり込んでしまって、観ていてあっという間の100分だった。

・・

僕としては・・
正社員をば昨年末で定年退職し、引き続き同じポストに、アルバイト料金で、嘱託で残っている訳だけれども、
半年ごとに「雇用継続の可否の本社審査」がなされている。つまり、ダメなら⇒即クビだ。先日第一回目の審査があったようで、すべて、書類も勤務中の動画も見られている。
そういう「今の時期 に」あってね、本作に出逢えたことが特別。
同じく表舞台から引いて、「もはや自分の時代ではないのだ」って事をしみじみと共感させてくれる本作に浸れたこと。
これはとんでもなくタイムリーな映画体験になったと思う。

あのオーケストラの楽団員もどんどん入れ替わるし、野球選手たちも同じだ。ロートルは毎年肩叩きで消えていく。技量が落ちれば男たちは皆、マネージャー室に呼ばれるのだ。
だから
新人の登場は=すなわち人知れず去っていく老兵の退場とひと繋がりなのだ。
俳優もしかり。

・チャップリンの「ライムライト」の如くに。
・「アーティスト」のジャン・デュジャルダンの如くに。
スポットライトは絞られて
表舞台から退場していく晩秋の人間を
よくぞここまで演ってくれたものだ。
きっと「自身の隠退の日の光景」をも念頭に置きながら、イーサン・ホークは役者魂を見せたはず。

・・

名曲も、目白押しでしたね。
しかしエンドロールはトニー・ベネットの囁きから、いつの間にか違和感なく繋いでいたたった一曲だけ、「BLUE MOON」。
あれをじっくりと、しっとりと流してくれて、
よくあるような、尺が足りなくて中途から騒がしい別曲を加えるような無粋はやらなかった。有難い。
あれこそ珠玉のエンドロールではなかったなぁ。どう思いました?
で、僕も、他のお客さんも、今回の「BLUE MOON」ではしばらく席を立てなかったもの。

たったの100分です。
なんと充実したハートの走馬灯であったことか。
すべての構成が満点の100点です。

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

きょうの塩尻市東座は、
変わらずに古い小屋で。
清潔に掃除が行き届いているけれどおんぼろのロビーで迎えてくれた社長兼、切符もぎり兼、映写技師兼の合木こずえさんは、黒のレース地の上下でした。ほんの少しラメも入っていただろうか。

たっぷりのエンドロールに浸ってから出てきたロビーで、

「寂しいです」と、僕は声が詰まる。
「こずえさんと、こうして踊りたい気持ちです」
と、込み上げる想いをお伝えして失礼しました。

若い頃、女優を目指していた彼女のこと。
じっさいあのエンドロールに包まれて、抱けば折れそうな彼女とBLUE MOONで踊ってみたかったですね。
同年代だから、人の人生の終演については、お互いに眼差しと心が触れ合うのだと思います。

ハートの愛。感じました。
帰りのバイクは、何だか運転しながらも、僕はさめざめと涙が出るのでした。

・・

コスモスの倒れ伏すとも花二つ

·
·

コメントする 2件)
共感した! 6件)
きりん

1.5 マーガレットさんが

2026年5月13日
Androidアプリから投稿

いつもの体型に戻ってて笑いました。可愛いんだけど好きじゃないんです。イーサンさんは好きなんだけど、この映画はただの嫌な爺さんにしか見えませんでした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
michi

3.0 これだけ尊敬してもらったら良いじゃないか

2026年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
Scott

他のユーザーは「ブルームーン」以外にこんな作品をCheck-inしています。