劇場公開日 2026年5月8日

旅立ちのラストダンスのレビュー・感想・評価

全76件中、1~20件目を表示

4.0確かな目線で死を見つめ、主演二人の変化を紡ぐ感動作

2026年4月29日
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鑑賞方法:試写会

コロナ後の香港を舞台に、借金返済のため葬儀業界へ鞍替えして頑張ろうとする主人公と、伝統儀式を執り行う道士が織りなす物語。いわば香港版「おくりびと」というべき本作は、冒頭から描かれる独特の風習が観る者を強く引き込む。ふっと笑みがこぼれる場面もあるにはあるが、しかし死を真正面から扱った目線にはブレがなく、むしろ作り手が観客と共に呼吸を合わせこの題材へ踏み込んでいくかのような確かさを感じる。はじめは利益を出そうと躍起になっていた主人公もやがて成長する。「本当に大切なものは何か」を体得し、故人や遺族の思いに寄り添った判断ができるようになっていく姿は非常に感動的。その変化を受け、道士の家族のわだかまりや、男性中心の考えに縛られた伝統そのものに切り込んでいく後半の流れも胸を打つ。そして特筆すべきは、実直で温もりあるダヨ・ウォンと、泣く子も黙る喜劇界の伝説、マイケル・ホイ。二人の名演を胸に焼き付けたい。

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牛津厚信

3.5事業譲渡につきもれなくペアリング道士もらえます

2026年6月15日
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 齢80絡みの葬儀屋が年下の知人男性とテラスで落ちあい会社譲渡をきめる。香港の葬儀の主流は道士とがっちり組んで破地獄スタイルだそうだ。破地獄てなに?
 顔を出した道士のマン師匠も80越えで超ベテランの新参者イビり好きか思いきや、甘チョロい中年跡継ぎ息子にもさらに厳しい視線。知人トウサンはウエディングプランナー業をコロナで畳んだりの畳み職人で超苦労人。利に聡く懸命姿勢ながらも、籐椅子やら紙スーパーカーやら大チョンボ続きで道士からダメ出し続き。次いで大商いの幼児案件でも方針対立したりと先行きが険しかったが、セレモニーなし・冷蔵遺体真空パウチ納棺作戦中トウサンのワンオペ突入直前に師匠が助太刀に現れ超絶大惨事を免れ、徐々に信頼の血が通い始める。

 トウサンの事業承継は総じて順調に進む。だがその裏で事業パートナーたるマン家内で娘との不和や息子の廃業と教育移住問題が重なり、修羅場で師匠の心臓と脳が急性で同時にズキュンされ半身不随生活へと陥る。

 マイケル・ホイもダヨ・ウォンもはじめてだったが名演だと思った。話一つ一つはありがちでも、抵抗などできない。気持ちが切れることなく最後まで観てしまったのは、あと兄妹を含めて抜群に良かったから。ジョン・シュッィンもよかった。

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満天

5.0素晴らしい映画でした。

2026年6月14日
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泣ける

癒される

何と素晴らしい映画でしょう。旧い職人気質、親子の確執と和解・愛情、家族のため社員のためにお金を稼がなくてはいけない責任感、不倫の虚しさ、子育ての責任感、男女の愛情、親の面倒を巡る兄妹の衝突と和解…いろいろな人生模様を丁寧に確実に凝縮させた映画でした。

感動しました。香港映画の軽さ・ドタバタさとは無縁な、味わい深い良質な映画です。もう一度観たくなります。
どの役者さんの演技も素晴らしいの一言です。

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ソフトな乗り鉄

5.0この10年間に日本で公開された香港劇映画のマイベスト

2026年6月14日
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Dick

3.0伝統と家族

2026年6月14日
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香港映画歴代1位の興業収入でマイケル・ホイ主演と知り観に行きました。「旅立ち」が何を指すのか、「ラストダンス」って何だろうと思いながら…。すべての人が必ず迎える最期のとき、香港では「破地獄」と呼ばれる儀式で葬儀道士が舞う伝統があるそうです。その葬儀道士であるマン師匠役がマイケル・ホイでしたが、「Mr.BOO!ミスター・ブー」(76)以来久しぶり過ぎてわかりませんでした(汗;)。邦画では、伊丹十三監督「お葬式」(84)や滝田洋二郎監督「おくりびと」(08)といった葬式映画の金字塔的傑作があり、どちらもユーモラスな作風が面白かったので、今作もマイケル・ホイ=コメディタッチなのかと思いきや、伝統の格式と親子の確執が重々しく描かれていてちょっと意外でした。厳格な父マン師匠と娘(ミシェール・ワイ)や息子(トミー・チュー)との確執がラストダンスで昇華していくところが見所でした。もっとコミカルな方が個人的には好みかな…。

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赤ヒゲ

4.0元気なマイケル・ホイの姿とマンユツの舞に感激

2026年6月12日
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泣ける

笑える

幸せ

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月光仮面

3.5人生は学習と修正の連続

2026年6月11日
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かばこ

4.5いきなり洗骨😱

2026年6月11日
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カールⅢ世

4.5旅立ちのラストダンス

2026年6月9日
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火曜9時の回、まあまあの入り。
何の予備知識も無く、片道1時間だから、1本では勿体ないので、今日の本命「マスターズ オブ ユニバース」の前に鑑賞の本作。
コロナ禍で生きる術を失い、金銭欲に塗れた主人公。
ボタンの掛け違いから、すれ違って行く家族。
それぞれの本当の想いが伝わらないまま、最期の別れを迎えてします。
けれど、それをきっかけに生命の意味を知る主人公。
絆を取り戻す家族。
良作でした。
ホイ三兄弟の、ホイさん、お元気そうで、何より。

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映画館難民

3.0期待はずれかな・・・。

2026年6月9日
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悲しい

予告見るだけで、これはいい映画だってわかるときがあるんだけど、ちょっと期待外れだったかな。

主人公の葬儀屋が、監督は「おくりびと」好きなんだろうなって感じで成長していくんだけど、なにがどう要因になって成長したんだかがまったくわからない。

で、途中から主人公が変わったんかいって思うほど、ヒロインにフォーカスしていくんだけど、彼女や彼女の父、兄と、みんな謎の成長を遂げてしまうの。

映画ってのは誰かが成長するのを観るものだけど、あいつもこいつも成長してまうと、なにを見せられてるのかわかんなくなっちゃうんだよね。

なんかいろいろ盛り込み過ぎてとっ散らかっちゃった感じ。

まあ、人が死ぬ話だから、なんとなく涙は流れちゃうけど、それは悲しいだけで、感動とは違うんですよ(Byウエストランド井口)

ま、葬式のやり方のお国柄(?)を知っただけでもいいかな、たまったポイントで観たし。

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バビ

3.0香港の抱えるギャップと断絶

2026年6月7日
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映画の冒頭、近代的な高層ビルが立ち並ぶ香港を上から眺めたカメラが屋内に入ると、そこでは道士が儀式を執り行っています。まるで時間が現代から一気に中世へと遡ったかのような、この冒頭のシークエンスに本作のテーマが凝縮されています。

それは一言でいうとギャップと断絶。
本作の中では香港が抱える様々な断絶が描かれます。

過去vs現在
過去vs未来
伝統社会vs高度資本主義社会
武(道士)vs文(葬儀社)
師匠vs弟子
先代vs後継者
人の心vs利潤
親vs子
兄vs妹
道教vsキリスト教
聖vs卑

生きるために心ならずも結婚プランナーから葬儀社へ転職した中年男の主人公。
不器用に失敗を重ねながらも真摯に歩み寄ろうとする彼の姿に、人びとは徐々に心を開いていきます。

一度死んだ人間を生き返らせることはできません。
世の中の変化の流れも誰にも止められません。
流れに逆らう父と娘。
流れに流される息子。
娘と息子の断絶を埋めたのは遅すぎる父からの手紙。
大事なことはちゃんと生きてるうちに言わないと。

香港にはいろんな弔いの形があり、古いしきたりが残っており、濃密な人のつながりも残っているのが分かり興味深かったです。日本はそういったものを簡単に捨ててしまいますので。

「母上はご健在かな?」
「いえ、亡くなりました」
「そうか、すぐに会いに行きなさい」

新人葬儀屋トウサンと道士マン師匠の出会いの会話が秀逸でした。

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jin-inu

4.5久々の香港映画良かったです

2026年6月6日
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泣ける

知的

癒される

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みったん

3.5葬儀の意味を考える

2026年6月4日
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ウエディング業界から葬儀業界に転職した男と、道教による葬儀儀式「破地獄」を取り仕切る道士。顧客満足度を優先する男と、伝統やしきたりを重んじる道士が、対立しながらも次第に理解しあっていく。
死者の尊厳と残された者の想い、本来対立するものではないはずだが、中々上手くいかないところが世の中というものか…。私自身は、「悼む」とは折々に死者に想いを馳せることだと思うので、形式にはこだわらない。
「破地獄」は興味深く見ごたえがあった。

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Kei

4.0いつかはバスも終点に着くけれどそれまでの旅路は

2026年6月3日
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泣ける

悲しい

幸せ

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めいこ

3.5良い作品

2026年6月2日
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時間を感じることなく鑑賞出来ました。ただ文化が違うので、今ひとつ感情移入出来ず。

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コバキ

5.0香港映画、涙腺崩壊。

2026年6月2日
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泣ける

身内や大切な人のいろんな死に対して、見送るの人たちのそれぞれの思いが切なすぎて、序盤から涙が溢れました。
特にラストのダンスシーンは、嗚咽しそうなぐらい心が揺さぶられました。
親子、兄弟、パートナー、大切な人たちの盛りだくさんなストーリーも、丁寧で自然に紡がれていて良かったです。
香港映画で、同じように涙腺崩壊した『年少日記』を思い出しました。
こんな涙活、なかなかできません。
そんな素晴らしい映画でした。

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ドアラッキー

4.0【傑作】見どころがいろいろあり、感動的で良かった

2026年6月1日
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葬儀をあつかう邦画は綺麗なところばかりでしつくりこないが、この映画の描写はリアリティがある。
さらに人間模様と価値観のぶつかり合い、成長がうまく表現されている。
高齢者だけでなく若者にも見てほしい傑作映画。

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チャーリー

3.570点ぐらい。感動系のヒューマン映画

2026年5月31日
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スルーしようと思ってたけど評価がいいので観てみました。

葬儀と葬儀師の話だと認識してたけど、思ってたのと違ってて、感動系のヒューマン映画ですね。

まあ良かったんだけど、ズッコケた(笑)

感動して泣いてる方が数人いたけどタイプじゃないのです(笑)

最初から、感動するヒューマン映画だと思って観れば楽しめると思います。

確かに、いい話です。

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RAIN DOG

5.0死者とはなんて便利な存在なのだろう

2026年5月30日
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私は死んだら無になると思っているので、葬式や法事に参加をすると、これは個人のためという看板を立てた残されたものだけのための儀式であると感じてきた。この映画を観てやっぱりそうだと思うとともに、亡くなった人の存在というものは亡くなったからこそ近くに感じたいと思えば近くにいるように思うこともできるし、あの人ならこう思うだろうかと思えばそのように思っていると考えることもできる。亡くなったからこそ、物理的にいないからこそ、もう会えないからこそ、もう何も生み出さず正解も不正解も作らないからこそ、その人のことを自分の思うままに近くに遠くに感じ、好きな時に語りかけることができる。以前と比べるとなんで便利な存在になったんだ、と思う時もある。

この映画を観てそれは大切な人で近くにいた人だったからなんだと思う。たくさんのことをわかっているからこそ、今もなおその人に語りかけ、話しかけられることを想像することができる。
これからもっとそのような人が増えていくのだろう。そして私が死ぬ時、誰の心の中に入ることができるのだろう。

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くら

3.5バランスの良い秀作

2026年5月29日
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香港の興行記録を塗り替えた本作は、主人公2人の演技が素晴らしく、鑑賞後にコメディアンと知り納得。ウッディ・アレン、ロビン・ウィリアムズ、ジム・キャリーなどコメディアン出身者は、人生の機微に触れる作品や印象に残る演技で映画ファンを魅了してきました。人を笑わせるのは泣かせるよりもはるかに難しく、彼らは人の心の機微が分かる繊細な感性や、心を打つ豊かな表現力を持っているのでしょうね。
葬儀業を継いだ主人公は、伝統と時代変化、家族の確執などに翻弄されますが、大切な人を亡くした人々の人生の岐路に立会うことで、自らの仕事の意義を捉え直し、自らも新たな人生を踏み出すことを決意します。
心揺さぶられる内容でありながら、香港映画らしい明るさもあり前向きな気持ちになれる秀作でした。
また、随所に自分がアジア文化圏の人間であることを改めて自覚する場面がありました。隣国の文化や生活を通じて自らのアイデンティティを知る、そんな鑑賞もできる作品です。

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映画愛好家