コンセント 同意

劇場公開日:2024年8月2日

コンセント 同意

解説・あらすじ

フランスの作家ガブリエル・マツネフと14歳で性的関係を持っていた女性バネッサ・スプリンゴラがその事実を告発した著書「同意」を映画化。

文学が好きな13歳の少女ヴァネッサは、50歳の有名作家ガブリエル・マツネフと出会う。彼は自身の小児性愛嗜好を隠すことなく文学作品に仕立て上げ、既存の道徳や倫理への反逆者として注目を集めた人物だった。やがて14歳になったヴァネッサはマツネフと同意の上で性的関係を結ぶが、そのいびつな関係はその後の彼女の人生に暗い影を落とすことになる。

映画初出演のキム・イジュランがヴァネッサ役で主演を務め、第49回セザール賞女性新人賞にノミネート。「ローラとふたりの兄」など監督としても活躍する俳優ジャン=ポール・ルーブがマツネフを演じ、「ゲンズブールと女たち」のレティシア・カスタ、「天使が見た夢」のエロディ・ブシェーズが共演。「マイ・エンジェル」のバネッサ・フィロが監督・脚本を手がけ、原作者バネッサ・スプリンゴラが脚本に協力。

2023年製作/118分/R15+/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Le consentement
配給:クロックワークス
劇場公開日:2024年8月2日

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(C)2023 MOANA FILMS - WINDY PRODUCTION - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE - FRANCE 2 CINEMA - LES FILMS DU MONSIEUR

映画レビュー

3.5 時代に見過ごされた性被害に時代の追い風が吹く時

2024年8月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 3件)
共感した! 31件)
ニコ

3.5 告発した被害者女性と映画監督が信頼関係を築いたことは喜ばしい

2024年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

少ない予備知識で観始め、ヴァネッサ・スプリンゴラ役の女優が本当に10代に見えたので、きっと性描写は間接的なものにとどめるのだろうなと予想していたら、胸の露出を含め直接的なセックスのシーンが何度も出てくるので驚いた。鑑賞後に確認したら主演のキム・イジュランは2000年生まれで、2022年の撮影時は21か22歳。劇中でヴァネッサが13歳から18歳まで成長する過程を演じ分けていることに改めて感心した。

スプリンゴラが2020年に作家ガブリエル・マツネフと14歳で関係を持った事実を告発した著書が原作。偶然にもファーストネームが同じヴァネッサ・フィロ監督(2019年に日本でも公開されたマリオン・コティヤール主演作「マイ・エンジェル」で長編デビュー)が自らスプリンゴラにコンタクトし映画化の許諾を得て、脚本の開発段階でも意見交換をしながら改稿を重ねたという(共同脚本にスプリンゴラも名を連ねている)。センシティブなテーマだからこそ、当事者と映画の作り手がこうした信頼関係が築けたことは喜ばしいし、作品の質にも貢献したと思う。

フランスの作家マツネフは著作が邦訳されておらず日本ではほぼ無名だが、小児性愛者を自認し未成年の少女や少年との性行為の体験を小説に書き、本国では一部の著名人からも支持され有名になっていったという。映画でもテレビ討論にマツネフが出演するシーンが描かれているが、スプリンゴラが告発本を発表するまではフランスのインテリ層にマツネフの小児性愛癖を擁護する傾向があったようだ。

10代半ばで年の離れた作家から性加害を受けた女性が成人してから告発した勇気に敬意を表する。告発を真摯に受け止め変わろうとしているフランスの社会にも期待したい。本国では昨年10月の映画公開後、若年層の観客がSNSで拡散したことが息の長い興行に一役買ったそうで、そんな若い世代の動きも頼もしく思う。

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高森郁哉

4.0 この女優をみつけたところでほぼ仕事完了

2026年2月18日
Androidアプリから投稿

ヴァネッサ役の子どう見ても10代にしか見えない。その子がベッドシーンも演じるから本当にヤバいものを見ている気になる、けどどうやら20歳くらいだったようですね、安心しました。にしてもこれ実話でしょ。なんだこのハゲ、見事なガスライティング、そりゃ50歳が14歳を丸め込むなんて簡単だよね。自分が大人の女性に対峙できない未成熟な人間なだけなのにそれを10代の女の子になすりつけるなんて哀れすぎるし醜すぎる。しかもこれ19世紀の話じゃなくて80年代?90年代?さらになぜか2013年でもこのハゲが賞もらってるって?おいおいフランス人大丈夫か?さすがマルキ・ド・サドを生み出す国だな、と思われても仕方ないよね。確かにこないだのmetoo運動でも、カトリーヌ・ドヌーヴかなんかが加害男性をかばってたっけ。とムカムカしてきましたが、この映画は作られてよかった、そしてこのタイトル、本がこのタイトルなんだろうけど素晴らしい。同意あるなしじゃないよ、未成年なんだよ、未成年って自分の行動に責任を持てないんだよ。だから法律で守ってんでしょ。フランス人たちよ、ちゃんと考えなさい。

ひとつ文句をつけるとするとユーリ役ね、ちょっと老けすぎ。30代くらいに見えてしまった。だからまたかよ~って一瞬思っちゃうんだよ。でも文脈からどうやら同世代?ちょっと年上くらい?これだけ雑音でした。

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柴犬泣太郎

2.5 インテリ変態、ペンを持てば純愛

2026年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アマプラで鑑賞。

本作は、フランスが「倒錯も変態も、ペンで書けば高尚な文学になる」と盲信していた時代の、悍ましい残り香を突きつける。
14歳の少女が50歳の作家に搦め取られる過程は、現代の目で見れば胃の奥がせり上がる「胸糞映画」の極致。

かつての『ロリータ』が中年の狂気的な執着を描き、『愛人/ラマン』が異国情緒で初恋を美化したのに対し、本作はその「美化の装置」を完膚なきまでに叩き壊す。
背景にあるのは、70年代フランスを支配した「あらゆる抑圧からの解放」という知的な暴走。

知識層が「性的同意年齢の撤廃」を叫んだ狂乱の時代があったと聞く。
少女を差し出す家族が加害者と食卓を囲む異様な光景は、知的な虚栄心が倫理を凌駕した選民思想ではないか。

ヒロインが判で押したように「唇ぽってり系」なのは、ロリコン紳士たちの共通言語か。多様性が免罪符化する現代、小児性愛を「個人の嗜好」と言い張るヤカラもいよう。

だが本作は、セックスの覚え始めを愛と勘違いした子供が、いかに効率よく搾取されるかを淡々と描く。たとえそこに「同意」があったとしても、それは分別なき子供から奪い取った偽りのサインに過ぎない。

かつての文豪たちが「愛」と呼んだものの正体を、現代の冷徹な視点で見つめ直す。知的な吐き気を催す一作である。

P.S.その後、彼女がどう告発し、変態ジジイがどうなったかは描かれていない。後半ややダレ気味で、早く終われって思いました。

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ひみあ