サラ・キムという女
彼女は誰だったのか?
なんのためにあんなにも周囲をだまし続けたのか?
収監されたことは、彼女にとっては勝ちだったのか?
正体を明かさない終わり方は正解だったのだろうけど、頭の中で時系列と人物を整理しながら見ていて、あの最後は、ちょっと消化不良。
『秘密の森』以来の シン・ヘソンとイ・ジュニョクの共演は良かった。
2人とも出世したなぁ。
イ・ジュニョクは、「いつものイ・ジュニョク」という感じだったけど、『わたしの完璧な秘書』の感じのほうが好き。
主人公と刑事役が日本人にもウケるタイプの美形!!!目の保養!!話も面白い!!
途中頭がこんがらがりそうになります。けど面白いです。途中、主人公が唯一とある人物にのみ見せた情の部分が好きです。不器用な人間らしさを感じました。
好きなものを貫く所はかっこよかったです!
名を変えながら相手の欲望を操りのし上がってゆく女の物語。あと一歩というところで、「偽物だから取って代われる」と言い返す〈なりすまし〉に手をかけてしまう。
何が本物で何が偽物なのか、女は誰で何者になろうとしていたのか、そもそも何を得ようとして間違えたのか…。
①身元不明の女
王室御用達ブランドという触れ込みの「プドゥア」。新作発表の屋外パーティー会場に雪がちらつくと、男性スタッフは客ではなくバッグに傘を差し掛ける。同様に主人公も、舞台最上段に置かれた最も象徴的なバッグに傘を差し掛け微笑む。勝利の女神であるニケの天使のオブジェの前で…。
足首に入れ墨が入った身元不明の女性の遺体が見つかる。所持品からノクス化粧品会社社長のヨジンが呼ばれ、遺体はサラ・キムと推定される。ヨジンは、「まだ実現していないだけ」と華やかに道を拓くサラを信じきり、150億ウォンを不正投資。結果、配当が滞り便利屋のミンを回収に向かわせるも、逆に恐喝、暴行容疑で訴えられていた。ただ、何故か被害者はサラではなくウ・ヒョウンと名乗っていた。
一方、刑事のムギョンとジウォンは外事課からサラ・キムという該当者が存在しないと報告を受ける。
②サラ・キム
女優シン・ソウィが「チョンダムの女神」からプドゥアのバッグを購入していたことが判明。それも発売の5年前であったことから、ジウォンは聞き込みのためデパート開店のブランドダッシュに潜入。ヒョウンからサラに引き抜かれて販売員になったこと、東大門でプドゥアの新作コピーバッグを見つけたこと、それをサラに報告したことを、友人のダヘからは、サムウォルデパートのファミリーセールにサラが来て買い漁っていたこと、彼女によって二人とも会社をクビになったうえに、業界内で悪い噂を流されたことを聞かされる。
3人はプドゥアそのものが贋作ではないかと思い始め、後日にはダヘがサラ・キム=モク・ガヒだと思い出す。
③モク・ガヒ
サムウォルで働いていたガヒは、トイレで持ち場を離れた際に万引きにあい、5000万ウォンの弁済をかかえる。皿洗いのバイトをして稼ぐも足りず、ファミリーセールで手に入れた商品を転売することを思いつく。借金をし他人の身分証まで使って弁済完了するも転売は続行。が、会社が購入上限を設けたために商品を調達することができなくなり、自暴自棄になって憧れのディオールのバッグを盗み、先払いされた5億ウォンを持ってダム自殺を図る。溺れかけた時、バッグのチャームが外れロゴがばらばらになり新たな考えが浮かぶ。
「現実を変えず、自分を変えよう」
「LADY DIOR = BOU DOIR」
また、ヒョウンの顧客ノートから、サムウォルのチェ会長の秘書は元ホストのカン・ジフォンであること、彼とサラは恋人同士であったことも判明。
ガヒがサラだと確信したムギョンは、ダムをさらって死んでいないことを証明しようとするが、男性の白骨体が見つかる。
④キム・ウンジェ
若い頃のサラはキャバクラで働いており、客で高利貸しのソンシンに近づき、ニ年間の結婚生活及び腎臓移植と引き換えに、5億ウォンを受け取る契約を結ぶ。
上流階級のマダムたちにホストクラブへ連れて行かれジフォンと出会ったサラは、言葉巧みに彼にソンシンの命を狙わせ、自分が身代わりとなることでソンシンの信頼を得、全財産譲渡を遺言で取り付ける。
が、部下に気づかれソンシンの逆鱗に触れるも赦されて移植をし、庭の松の木だけを持ち出し出てゆく。
サラ・キムとなってから再びジフォンの前に現れたサラは、チェ会長に取り入るよう命令するも、ジフォンは中国製のブランドメダルのタレコミから、バックが不法移民の製造による安価品であることを突き止める。
ムギョンは、身元不明遺体に手術痕がないことに気づいてサラが生きていると確信。記者会見で公開捜査に踏み切ろうとするもサラが出頭してくる。
⑤プドゥア
ムギョンはサラ・キムと対峙するも完敗。
・ ヨジンへ送金した150億ウォンは配当金ゆえ投資にあたる
・原価18万ウォンを数百倍で売ろうとそれはブランドの付加価値への対価
・韓国で作り取っ手のみ英国で付けての逆輸入は違法ではない
・ジフォンのホスト仲間を使ってマダムに広めたのも戦略
ただ、警察と犯人しか知らない身元不明遺体の死因(凍死)を匂わせたことから、サラが殺人を犯したのではないか?と思い始める。
⑥無国籍者
逮捕までのタイムリミットは48時間。サラのDNAは該当者なし。遺体と共に2人は無国籍者だということが判明する。
ムギョンはチェ会長から、
・サラが死体をトランクに入れて引きずっていたが、デパートを守るために黙認
・プドゥアの出店を断った腹いせにジフォンをよこし、腹心を切り離し、自分を陥れた
・なりすましたもう一人のサラ・キムがいる
と聞かされ、身元不明遺体はもう一人のサラではないかと考える。
⑦キム・ミジョン
ムギョンはバッグの製造現場を突き止め、手に残る革の鞣しあとから遺体はかばん職人だと推定。窮地に立たされたサラは、かばん職人のキム・ミジョンの出会いからなりすましを説明し、芸術作品であるバッグを作れた死んだ女がサラ・キムで、自分はキム・ミジョンだと言い張る。
・ムギョンの言葉
「プドゥアは本物になれる可能性があった。サラが本物ならね。でも違うからプドゥアも偽物なんです」
・サラの言葉
「本物と区別できなければ偽物だとも言えない」
・本物のミジョンの言葉
「芸術作品であるバッグを作っているのは私。社長が偽物だから入れ替われるんです」
⑧サラ・キムという女
サラはサラが死ぬことで経営権がノクスへ移るとヨジンに電話して詐欺からも逃れ、プドゥアを守る道を選ぶ。
場面は振り出しのパーティーシーンに戻り…、
ヨジン→サラへ詐欺のケリをつけると言い放つ
ヒョウンとダヘ→スプレーテロを起こす
チェ会長→ジフォンを取り込み手数料30%要求
うんざりしたサラはミジョンと対決し殺めてしまう。製品搬入に混ぜて遺体をサムウォルへ運びゴミ捨て場へ向かう途中、ディオールのあのバッグ売場の前を通るが一瞥するのみ。彼女を夢に駆り立てたバッグが、いくらでもあるただのバッグになったと思わせて印象深い。
ミジョンは拘禁刑10年で収監。刑務所を訪れたムギョンが「名前は?」と聞き、応えのないまま別れるところで了。
作中、雑誌を切り貼りしてブランドマップを作るサラの描写があった。素顔で満ち足りた顔に見えた。サラの偽ディレクションでセレブ達が求めたのは事実だが、デザインや造りの良さは本物でもあった。
サラは何になりたかったのか?おそらくプドゥアそのものになりたかったのだろう。人の欲が肥大させるブランドそのものに。
シン・ヘソンが素晴らしい👏
中盤までは最高でした。
後半の展開も驚きはしたけれど結局どちらなのよの考察系の終わりには疑問🤔